ガールズ&パンツァー 俺の戦   作:アレク

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8話目でございます。正妻を愛でていくスタイル


バレンタインデー ?今朝知りました。


角谷杏のやきもち

夕暮れ時、今日の訓練は一通り終わり俺は全員に向かって叫ぶ。

 

「よし、今日はここまでだ!…まぁ全員慣れてきたが、そう言う時が一番危ねぇ。気を抜かず、常に自分が初心者である事を忘れるな!」

 

 

『はい!』

 

 

校庭、倉庫前。戦車道受講者達の声が響く。

 

戦車も揃い、訓練も本格的に始まったある日。

 

 

「全員聞けー!」

 

 

訓練が終わり各々が解散しようとした時、桃が叫ぶ。

 

 

「急だが今度の日曜、聖グロリアーナ女学園との練習試合がある。当日は朝6時に集合!わかったな!」

 

 

全員がざわめく。当然だろうな今日決まったんだもん。

 

そんな中、なにやら西住のチームが揉めている。

 

チームごとのトラブルの面倒を見るのも俺の仕事だ。俺は西住のもとへ向かう。

 

「西住。どうした?」

 

「あっイクサさん…それが…」

 

「うん?」

 

 

西住の視線の先を見ると…

 

 

「人間が朝の6時に起きれるか!」

 

「い、いや集合が6時なので…起きるのは5時ぐらいになるかと…」

 

「どっちにしても無理だ。短い間だったが世話になった。」

 

「もー!単位どーすんのよー!」

 

 

 

 

「…どういうことだ?」

 

「えっと…冷泉さん朝が弱くって…どうしても起きれないみたいで…」

 

「冷泉…?あぁマニュアル見ただけで戦車を操縦できたっていう…」

 

「あっはい。その冷泉さんです」

 

「朝が弱いっつてもなぁ…」

 

 

あそこまでいくと何か強い意思を感じるな。

 

 

「まぁ何とかして起きて貰うしかないな。…それはそれとして…」

 

「はい?」

 

「改めてどう思った?あれ」

 

「あれって…?…あぁあれですか…」

 

 

俺が指差した方を見て西住も納得する。

 

 

全面をピンクに染められたM3リー。

 

至るところにバレーボールのマーク。そして『バレー部復活!』の文字が目立つ八九式。

 

メインカラーを赤にし所々に武家?の紋様?が描かれ、そして車高が低いという利点を完全に殺す旗が4本刺された三号突撃砲。

 

そして自動車部が無駄に魂を込め、純金さながらの輝きを放つようになった38(t)。

 

それぞれ常識の斜め上を行くペイントが施された戦車達。これについて前から西住の感想を聞いてみたいと思っていた。

 

「ふふっ…私も驚きました。」

 

「…楽しそうだな?」

 

「はい…黒森峰では楽しいなんて思う余裕すら無かったですから。」

 

「…そうか…そう思ってくれてるのなら何よりだよ。まぁいろいろ負担を掛けるが、相談にならいつでも乗るからな。」

 

「はい!…えっと…じゃぁ…今度お願いしますね?」

 

「あぁ。いつでも良いぞ。」

 

「あっ…ありがとうございます!」

 

「うん。…足止めしてごめんな。お疲れ。」

 

「はい!お疲れさまでした!」

 

 

西住は小さくお辞儀をし、まだ冷泉を説得していたチームメイトのもとへ走っていく。

 

 

「…仲よさそうですなー」

 

 

それを見送っていると杏に話しかけられる。…不機嫌そうに。

 

「仲いいって…ただ相談してただけだろ?」

 

「そーですなー」

 

「…なんだよ」

 

「なんでしょうなー」

 

 

何を言ってもこの調子だ

…そんなあからさまにいじけた態度を取るんなら俺にも考えがある

 

 

 

「…杏」

 

「なんでっすかー?」

 

 

 

回りを見渡す…この倉庫前に生徒は俺達だけ。恐らく目撃者も無いだろう。

 

俺は杏の目に前にしゃがむ…これでやっと目線が同じぐらいなんだな…

 

 

 

「んー?…何を…わぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

そして杏を抱えそのまま俺の肩の上に乗せる。

 

 

 

「イクサ待っ…てぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

さらにこの状態で起立。女の子を初めて肩車した感動を噛み締める。

 

 

「はぁ…俺もやっと…肩車童貞から卒業か…!」

 

「何言ってんの!とととりあえず下ろして!」

 

「ヒャッホォォォォォウ!最高だぜぇぇぇぇぇ!!」

 

「何叫んでるの!?」

 

「すまん…カタグルマー・ハイに浸っていた…」

 

「いや本当何言ってんのさぁ!」

 

 

 

俺の頭に必死で掴まって叫ぶ杏。いやーいい気分だ。

 

「ハッハァー!俺をおちょくるとこうなるってのが身に染みて分かったろう!」

 

「分かった!分かったから!下ろして!」

 

「取り合えず散歩をしてから考えていいか?」

 

「今考えて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ねぇ…いつまでやってんのさ…」

 

「お前が落ち着くまで」

 

「じゃあ下ろして…」

 

 

俺の上で叫び疲れたのか大人しくなる杏。

 

これでやっと本題に入れる。

 

 

「俺はよー杏?」

 

「なにさ…」

 

「お前の事が好きなんだぜ?」

 

「ふぇっ?」

 

「今考えてみたらさ。中学の時からずっとお前の事ばかり考えてたんだ 」

 

「えっ?えぇっ?」

「そして今、俺がここに居るのは、今の俺という存在が在るのは、お前がいたからだ。」

 

「…」

 

 

 

そこまで言って、俺は杏を肩から下ろす。

 

そして、真っ直ぐに見つめ合う。

 

 

 

「杏ちゃん顔真っ赤じゃん」

 

「…イクサもじゃん…」

 

「ふへへ…これでも真面目だったんだぜ?」

 

 

 

そして言葉が無くなりゆっくりと二人の距離が縮まる。

 

 

 

 

 

「…そこまでです。」

 

「風紀が乱れちゃいますよー…」

 

 

 

河嶋と小山にストップを出された。杏が固まる。

 

まぁ俺は二人が近くに居たことは気づいてたけどね。

 

 

 

「こー言う時ぐらい見てみぬ振りしてて下さいよー」

 

「そんな訳にも行かない。校内で有る限りな。」

 

「そうだよー…しかもこんな校庭の真ん中でー…」

 

「二人とも硬いなぁー杏も何か言いい痛でででで!」

 

「ニャアァァァァァァ!!」

 

「あーっ!杏様っ!いけません膝はそっちには曲がりません!あーっ!」

 

「うなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「股関節がっ!アァァッ!杏ちゃんそこを外すっ!?」

 

 

 

夕暮れ以上の赤色に顔を染めた俺と杏。

 

 

 

「ふむ。ある意味いつもどうりの最後だな。」

 

「あの身長差の相手に正確に技を決められるとは…さすが会長…!」

 

「うりぃぃぃぃぃ!!」

 

「はい外れた!今俺の関節外れたよ!」

 

 

素直にイチャイチャできるのはいつになるのかなー…なんて考えつつ俺は杏の愛を受け止めていた。







ラブコメしようとしたのに持病の『ギャグをオチにしないと死んじゃう病』が…
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