其の壱 海ほたるからの手紙
こんにちは、提督。
潮です。
今日は遠征後の休日で、第七駆逐隊の皆と海ほたるに遊びに来ています。
海ほたるには、一年後にお手紙が届くという、タイムカプセルポストというのがあったので、皆とやってみました。
誰に送ろうか悩んだのですが、私は提督にお送りする事にしました。
だって、私達、艦娘は深海棲艦との闘いで、轟沈し、命を落とすかもしれません。
でも、提督ならそんな事はないでしょうから。
あ、でも、深海棲艦との闘いが終わって、鎮守府が閉鎖されて、提督が提督でなくなっているかもしれないですね。
でも、そうだったら、私達、艦娘だってどうなっているかわかりませんね。
だから、やっぱり、提督にお送りするのが一番ですね。
七駆の皆は、ここに来るのを楽しみにしていて、皆、とっておきのかわいい服を着ています。
もちろん、私も楽しみにしていました。
プリクラがあったので、皆で撮ったのを貼っておきます。
どうですか、皆、気合いが入ってますよね。
提督。
海ほたるから見る海は、深海棲艦との闘いで見る赤く染まった海とは違って、とてもきれいな青い海でした。
いつか、こんなきれいで静かな海を取り戻せたらいいなと思いました。
これから、ご飯を食べます。
海ほたるには、たくさんお店があって、どこで何を食べようか迷ってしまいます。
そして、お土産を買って、鎮守府に帰ります。
楽しかったです。
それでは、また、明日から頑張ります。
潮からの手紙より
その日、朧、漣、曙、潮の第七駆逐隊の四人は、休日を利用して、海ほたるに遊びに来ていた。
通常、艦娘は鎮守府内にある、それぞれの艦種ごとの寮に暮らしており、鎮守府を出る事はない。
だが、それではストレスが貯まるので、休暇には自由に外出してよい決まりとなっている。
しかし、休暇でも有事は起こり得るので、外出する歳には必ず場所と日時を事前に明記して提出する決まりになっていた。
そんなわけで、第七駆逐隊の四人は今、海ほたるにいるのである。
「ラーメン、うどん、そば、天丼、ちゃんぽん。」
「なんかいっぱいあって迷っちゃうね。」
「あ、うどん、そばのお店は海風っていうんだ。」
「あはは、写メ撮って海風に送ってあげようよ。」
「ちゃんぽんのお店なんて潮亭だってさ、潮。」
「あぁ、うぅ。でも、潮亭であって、潮じゃな・い・から」
「あ、佐世保バーガーがあるよ。」
誰かの声に、
「佐世保バーガー!!」
と目をぎらつかせ叫んだのは朧だった。
「佐世保バーガーと聞いては、佐世保の海軍工廠生まれとしては黙っていられませんなぁ。」
「朧、キャラ変わってるし」
「佐世保バーガーとは、長崎県佐世保市名物の手作りハンバーガーの総称なの。いわゆるご当地グルメの一種ね。
ひとつの決まったスタイルのハンバーガーを指していうのでなく、佐世保市内の店で提供される、手作りで、注文に応じて作り始める、作り置きをしない、こだわりのハンバーガーの総称なの」
突然、流暢に佐世保バーガーの解説を始めた朧。
「wiki解説、乙」
漣がツッコミを入れるも、朧は止まらない。
「佐世保には佐世保バーガー認定制度が創設されていて、佐世保市の保健福祉部や旅行業界関係者などが、独自性・主体性、信頼性、地産地消、手づくりなどの項目を基準に審査し、合格した佐世保市内の店舗に限り、佐世保バーガー認定店としており、店の前に佐世保バーガーボーイのイラストが入った看板を設置しているわ。
有名なのは、ヒカリ、ビッグマン、ログキット、ラッキーズ等々。
どちらも、それぞれ、個性あふれるハンバーガーを出しているの。」
と、止まらない止まらない。
その時、潮は道端に転がる黒っぽいオタマジャクシのような塊を見つけた。
(続)
プリクライラストはshoheiさん(https://pixiv.me/shohei0203)です。
カラー版はコミケで出す、同人誌版にのる予定(加筆予定)でありますが、予定は未定。
ヒロインは潮です。
いつもはこだわってなくても、ついつい、出先で地元のモノ見ると、キャラかわって、細かく説明したりしますよね。w
ちなみに黒いオタマジャクシの元ネタはヘドラです。
これからの予定ですが、潮っぱいに目を付けたチャラ男に、ハイエースしてダンケダンケされそうになりますが、そこで噴出を発見…という展開予定です。
次回タイトルとシナリオは決まっているけど、執筆日は未定。
「あっぶなーい、第七駆逐隊の休日は危険がいっぱーい」
【挿絵表示】
にご期待ください。