はるな型護衛艦の二番艦ひえいやはつゆきとゴジラが戦いました。
しかし、役回りとしては、新兵器のスーパーX2の前座扱いで、ひえい達護衛艦はゴジラにあっさりと撃破されてしまいました。
今作では金剛型と初雪、高波がゴジラに挑みます。
はたして、ゴジラに一矢報いる事ができるでしょうか?
其の壱 平穏な鎮守府の日常
ドゴーン!!
耳をつんざくような凄まじい轟音が響いたと思うと、大和の主砲である46センチ砲から、凄まじい勢いで砲弾が飛び出し、彼方に立つゴジラに直撃し、粉砕した。
「ゴ級なんて一捻り、突撃一番を飲んでるからね。❤」
振り返った大和はにっこり笑ってそう言った。
「いいね。でも、からね、からさ、からよ。どれがいいかな?」
「からさは大和っぽくないよね。」
「からよは偉そうな感じある」
娘三人寄れば鹿島、訂正、姦しいと言うけれども、大和を取り囲むように集まった艦娘たちは、喧々諤々、騒がしく意見を出しあっている。
それを少し離れた執務室の窓から提督が、一人、しまったなぁという顔をして眺めていた。
提督としてはちょっとしたイタズラのつもりだったのだ。
軍で発売している栄養ドリンクの元気イッパツの宣伝も兼ねて、艦娘がゴ級を撃退する映像を流し、ゴ級の上陸による被害に怯える都民へ、安心感を与えるという意図のもと、軍上層部より艦娘へ撮影依頼があった。
それで、鎮守府で随一の知名度から、半ば鎮守府の広報と化している大和に白羽の矢がたったわけである。
で、なぜ、提督がしまったなぁという顔をしているかというと、軽いイタズラで命令書に書いてあった元気イッパツを突撃一番と書き換えたのである。
誰かが言うと思ったんだ。
提督、突撃一番は栄養ドリンクじゃありませんよ。
って。
その時、恥ずかしそうに顔を赤らめていたら最高だった。
しかし、この鎮守府に所属している艦娘は、いずれも穢れない清い心の乙女だったのが災いした。
誰も、突撃一番が軍において使用された、男女間の性交渉における避妊用のゴム製品だと気がつかなかったのである。
ゴム製品が飲めるわけないのだ。
どうしよう。
そんな身から出た錆のような悩みに提督が頭を抱えていた。
それはまだ、この後におきる鎮守府史上最大にして最悪の悪夢に比べたら、はるかにお気楽な悩みであり、まさに最悪の悪夢の到来の笛の音によって、その悩みは終わりをつげるの
海ほたるに出現した巨大不明生物の対処に対し、
陸にあがった以上、海軍の手は借りぬ、陸軍が必ず始末する。
という、強烈な陸軍の主張を受け、
艦娘を指揮しての深海棲艦との戦いにより、苦しい戦いながらも、それなりに戦果をあげ、民衆から評価をされ、支持をうけていた海軍に比べ、
ほとんど功績をあげていない陸軍は焦っていたのだろう。
と判断した提督の決断により、後にゴ級戦獣と名付けられた巨大不明生物への対策には鎮守府は加わらず、陸軍さんのお手並み拝見という態度をとった。
その結果、蒲田に上陸した、巨大不明生物によって、帝都は甚大な被害を受け、陸軍は翻弄されたあげくに、さしてダメージを与える事もできないまま、進化し難敵となって、海中へと逃亡され、功績をあげるどころか、大恥をかかされたという結末に終わった。
ざまをみろ。
という気持ちが無くはないが、進化した巨大不明生物が再上陸を果たした際の被害を考えると、そんな気持ちも吹き飛んだ。
もはや、陸軍の面子がどうこうという事態ではない。
提督はそう判断すると、秘書艦娘の大淀をつれ、鎮守府を出て、御前会議が行われている会議室に向かった。
その時、
「陸軍としては海軍の提案には反対である。
いかなる結果になろうとも、巨大不明生物は陸軍が、わしが倒す。なぜなら、今回の被害はわしの一発で始まった。だからあの巨大不明生物をわしらが倒し、国家に対して申しわけが立つようにせねばならんのだからだ。」
禿頭の男が会議場で熱弁をふるっていた。
男の名は無駄口錬哉と言った。
(続)
高速戦艦出番無しでした。
すまんw
とりあえずネタバレ。
冒頭のセリフはキングコング対ゴジラです。
原文は「ゴジラなんかひとひねり!パシフィック製薬の薬をのんでるからね!、からよ!、からさ!……どれがいい?ねぇ、どれがいい?」です。
あと、陸軍の人は実在の人物がモデルです。
はい、この人だけはどんなに悪く書いても、遺族からでも苦情が来ないと思うのです。
だから、マジ悪役なのだぜ。
次は会議に乗り込んで叫びます。
「バカヤロー」って。
という訳で、次は会議です。
「会議の中心でバカヤローを叫んだケモノ」(カリ)
にご期待ください。