シン・ゴジラ対カンムス ゴ級消滅作戦   作:鳥頭堂正太郎

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この話を書き出したきっかけは以下である。
冬コミで知人の女性(以降、H女史と呼称)がシン・ゴジラの対策マニュアルの同人誌が欲しいと言っていた。
そのサークルは壁でもない、普通の島中サークルだったから、当日、サークル参加で、同じ東七であったから、変わりに行ってやる事にしたのだが、開場して、さっそく向かってみると、行列できてた、しかも長い。
まぁ、それでもソッコー並んで無事購入できたのだけれど、読んでみたら、とっても真面目な文字だらけの本。
ははぁ、さすがアンノさん。特撮には興味の欠片も無かったであろうH女史みたいな人でも、こんな同人誌を買わせちゃうほどに感心もたせちゃうんだねぇ。と思った。

ふと考えた。
東宝特撮は元祖の円谷英二からして、軍に縁深く、ハワイ・マレー海戦の映像を見た米軍が、特撮だと気がつかなかったという話は有名だ。
そして、海底軍艦ではイ403が出て来るし、艦これの怪獣ポスターは弩ジラだ。
怪獣と艦これの相性が悪いわけないなって。

ゴジラ対艦娘が書いてみたかった。
メーサー殺獣光線車ならぬ、めいさあ殺棲艦光線砲を装備してゴジラと戦う、あきつ丸とまるゆとか。
海中でゴジラと戦うイ403と轟天とか。
しかし、こんなん需要あるんかいな。とか。思っていたから聞いてみた。
シン・ゴジラ対カンムス書いてみたら需要ある?って。
書いてみたら。
と答えが来た。

よおし、なら書いてやろうじゃないか。
アンノ監督ばりに、ゴジラにこだわったの書いちゃる。
とか言って、書き始めたのがこれ。
とはいっても、シン・ゴジラ対カンムスなのだから、筋書きはシン・ゴジラ。
それに沿って艦娘達を絡めていったのだけれど、どうにもこれ、絶対に映像化出来ないなと思った。

ところで、このお話は時間軸にそって書かれていません。
書きたい所を書きたい順に書くので、いつどこが書かれるかは作者にもわかりません。



終章 シン・ゴジラVSガメラ 最終決戦編
其の壱 江戸城決戦


ガメラは復活した。

潮たち6人の艦娘の祈りの力と涙 によって。

とはいえ、全身傷だらけで、緑色の流血もおびただしい。

荒い息をつきながら、ガメラはよろよろと起き上がろうとしている。

「頑張ってぇ~、ガメラァ」

ガメラの足下で、艦娘たちが懸命に応援をしている。

その声に応えるように、ガメラは歯をくいしばりながら少しずつ身体を起こし立ち上がっていく。

 

ガメラはなんとか立ち上がった。

だが、フラフラしていて、足下もおぼつかない。

それでも、ガメラは周りを見渡し、炎の海と化している、東京駅周辺を一瞥すると、深く息を吸い込んでいく。

燃え盛っていた炎が、渦をまくように旋回をはじめ、ガメラの身体へ吸い込まれていく。

 

炎が鎮まってしまう頃には、ゴジラとの戦いで受けた深い傷はふさがっていて、ガメラは生気を取り戻していた。

 

ガメラは全身を奮わせ、

『プグルゥゥゥォォォォオオオオー』

咆哮した。

 

ドシンッ

ガメラが力強く右足を踏み出した。

続けて、

ドシンッ

左足を踏み出す。

ドシン ドシン ドシン ドシン

ガメラが歩み始めた。

ドシン ドシン ドシン ドシン ドシン ドシン

ガメラの歩みが速くなる。

ドシンドシンドシンドシンドシドシドシドシ

疾走するガメラ。

ドッドッドッドッドッドッドッドッ

ガメラは跳んでいた。

ドンッドッドッドッドッそして、その勢いのまま、地面を蹴りあげた右足が消えて、ジェット噴射に変わった。

続いて、ドンッと地面を蹴った左足が消えてジェット噴射に変わった。

 

ゴォォォォォォ

疾走する姿のまま、ガメラは轟音を響かせ、飛翔んだ。

 

飛翔びながら、ガメラはプラズマ火球を発射した。

続けて、號、発射し、さらに大きめの火球を、號、と発射した。

火球は彼方のゴジラめがけて飛んでいった。

 

ゴジラは東京駅でガメラを打ち倒すと、ゆっくりと歩を進め、

そして、今、旧江戸城の天主台の所にまで、たどり着いていた。

 

目の前には大元帥閣下の住まう宮城がある。

世界の皇族が住まう宮殿に比べたら、質素とでもいっていいほどの建物である。

ゴジラは宮殿を間近に見下ろし、一瞥すると、大きく息を吸い込んだ。

 

そして、まさに身体中に溜めた息と共に、熱線を吐き出そうとした瞬間だった。

 

ドグォォォ

ゴジラの右横腹に火球が直撃した。

突然の衝撃に驚くゴジラ。

その時、

シュゴオォォォォオオオオ‼

と、爆音を響かせながら、ガメラが飛翔んできた。

 

そして、ゴジラの右側を通り抜けた瞬間、左側のジェット噴射が止まり、左足が現れ、ドシンっと堀の中へ足を付きいれ、大地を踏みしめた。

 

そのまま右足はジェット噴射し続け、大地を踏みしめた左足を軸にして円を描くように旋回する。

 

回転の途中で噴射を止め、右足に変わる。

ドシンっと右足で地面を踏みしめるも、勢いは止まらず、ガメラの身体はドリフトしながら、江戸城天主台に隠れるように低い姿勢でゴジラに向かい合った。

 

 

【挿絵表示】

 

 

文字にすると長いが、実際は一瞬のことであった。

そして、ゴジラがガメラに気をとられた時、ゴジラの顎から首にかけて、火球が直撃した。

そして、間を開けず、今度はゴジラの背に大きめの火球が直撃し、ゴジラはガメラの目前でアッパーカットをくらったように、背をのけぞらせていた。

 

そのスキをガメラは見逃さなかった。

いや、捕捉した敵目標へ向かって追走していくホーミングプラズマ火球の、スピードと目標位置をそれぞれ微妙に変える事で、ガメラはゴジラにスキを作らせたのである。

 

そして、その瞬間、低い姿勢から弾かれるように飛び出しガメラは、江戸城天主台を破壊し、崩壊させ、その崩壊していく瓦礫の中から身体を現すと、大口を開け、そのまま、ゴジラの首へと噛みつき、牙をたてた。

 

グギャャャャ

ゴジラが天空に向かって叫びをあげた。

 

その叫びと共に、吐こうとしていた熱線が空を切る。

ゴジラの首に噛みついた姿勢のまま、ガメラは両手の指をガッと広げ、爪を伸ばす。

そして、ゴジラを抱えるように腕を伸ばし、ゴジラの背に爪を刺し貫き、抱えた。

 

そして、その姿勢のままに、ガメラは両足からジェット噴射して、飛翔んだ。

 

ふりほどこうともがくゴジラであったが、ガメラの爪はびくともしないほど、ゴジラの背に深く食い込んでおり、ガメラの牙はゴジラが息ができぬほどに首を咬んでいるので、逃れる事は出来なかった。

 

ゴジラの熱線によって焦土と化した東京の街をガメラは疾翔し続けた。

 

(続)




ガメラ3ではアイディアとして、敵を追走するホーミングプラズマ火球があったが、映像化されてない。
江戸城天主台は実際には江戸時代の大火で消失し、平和な時代には不要と再建されなかった。
しかし、この世界には存在する。
初期案では江戸城天主台で戦い、ガメラが負け、皇居を破壊しようと向かうゴジラを復活したガメラがジェット噴射で追う流れだったけど、近すぎて断念。
当初は天主台を挟んで立ち、ぶつかり合った衝撃で壊れるイメージだったけど、天主台に身を隠し、火球の衝撃で出来たスキを逃さないようにするため、低姿勢からの噛みつきをより効果的にするため、天主台を破壊しました。

このまま飛翔するガメラはとある建物にぶつかり、衝撃でゴジラを離してしまいます。
あれ、それ、俺らよく見る建物じゃね。
まさかの最終決戦ってば、あそこかよ。
次回、
「ヲタクの一番長い日」
ご期待ください。
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