早朝、広い雪原をガシガシと歩くテトラたち。
凍る風を切り林を抜け、彼らは天高くそびえる塔を見上げた。
「……たっ…………かいなぁ~~ディアナの塔!! ココに精霊さんがいるんだ?」
朝からテトラは超元気。魔女ニーキスはウン、と無言で頷いた。
寒いのはやはりどうも苦手なようだ。
絵に描きたいなぁなどと漏らしつつ、テトラと仲間たちは塔内に突入した…!
…………『ディアナの迷宮塔』…………
☉太陽の間
ステンドグラスの天使が陽光を広間の隅々にまで導く。
広間は何かしらの伝説を描いた魔法絵画に覆われている。
言うまでもなく画家テトラはエキサイティングだ。なんて神々しい色彩、描写、ワザ…
どうやって描いてんだか全然わかんない!!…らしい。
右奥の階段→ ☿メルクリウスの間へ
左奥の階段→ ♇プルートの間へ
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☿メルクリウスの間
広間の中央には噴水が凍ったのか、あるいは氷の彫刻なのか。
「クリスタルの木」のようなものが輝いている。
テトラがしばらくその輝きを見つめていると、何か光のタマみたいなのが
奥の方へ飛んでいった…
「今の、見た? 皆の衆。」
「……オウ。」
「ウム。」
「……なんなの今の……」
「『鬼火』というヤツかもしれない…」
対魔士の人がなんか言い出した。対魔士ナラシノさん。
「オニビとはまあ、つまり霊魂…ゴーストだ。僕たちを霊界へとイザナっているのかも…」
なあんてね。と濁すより先に、今度は反対側からフシギな「歌声」が聴こえてきた。
その声は人によるものか、妖精の類いか…
「なんかどっちも妖しげなんですケド……」
鬼火の方→ ⛢ウラヌスの間へ
歌声の方→ ♀ヴィーナスの間へ
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⛢ウラヌスの間
そこは一見、なんの変哲もない寝室だった。
しかし扉が閉まった途端、テトラたちは星空の中!!
…………天幻空間に飲み込まれた!!…………
「何これ?? キレイ?!なのはイイんだけどッ……」
扉も壁も床も見当たらない。ヴェルディ少年はテキトーにナイフを振り回すも空を斬るばかり。
「ッ…ニーキス、あんたお得意の幻術じゃないのか?!どうにか出来ないのか…!」
「……幻術を解くには、より強い魔力・より高位の幻術をぶつけなきゃイケナイんだが、
…………ずばり、キビシイ……!!」
「そ、そんな……」
「案ずるな!!!」
危機的な空気を魔導人形レジンキッドの声が撃ち抜く。
「目標は既に捉えた。まとめて撃ちのめしてやろう……開放、アウトオブコントロール……...」
赤いマントを投げ去ると、レジンは足場の無い空間を駆け出した。
高速で宙に作り出した電磁フィールドを蹴り進んでいるのだ!!
星空を縦横無尽に駆け回るレジンは加速を続け、
ついに人の目では追えないスピードに達した。
『...攻撃プログラム:ステルスレイダー...』!!!
星のあいだを紛れ飛ぶ無数の鬼火…ウィルオウィスプたちを一撃に思えるほどに
一瞬で撃破。星空の幻術が解かれた。
『目標消滅...コントロールリカバリー...……
……ウム、倒せたようだな。まあ、ザッとこんなものだ。」
部屋の片隅に、塔攻略のキー『聖なる灰』を発見!
……聖なる灰を手に入れた……
← ☿メルクリウスの間へ
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♀ヴィーナスの間
どこか懐かしい歌声の温もりに誘われ、テトラたちはヴィーナスの広間に足を踏み入れた。
いつの間にやら歌声は止み、静寂に迎え入れられる一行。
広間は優美な大理石や平和なイメージの魔法絵画など、ゴージャスが敷き詰めれ、
様々な「楽器」が大量に飾られていた。
「…さっきの歌声、なんだったんだろ。」
……~♪~♪♪~~……
なんとなく先程聴こえたメロディを鼻歌で歌うテトラ。
それに合わせ、魔女ニーキスも詞の無い歌を口ずさむ。
「……ん……?」
……微かに何かが軋む音……
これは…。
人形レジンはハーモニカを、ヴェルディ少年はボンゴを、対魔士ナラシノは
三味線(異国のストリングス)を奏で始めた。
テトラは近くにあったチェンバロ(カッチョいいピアノみたいなやつ)を叩き鳴らす。
……~♪~♪~~♪♪~~……
徐々に熱が入ってゆく(元)歌姫ニーキス。
彼らのシンフォニーに反応して、大理石の隠しトビラが重々しく御開帳!
と同時に扉の中からモンスターが襲来。
……バット×6 マンドレイク×6が現れた!……
「今イイトコなのにぃ……!」
テトラたちは演奏を中断し、歌姫も声を休める。
歌姫はブルージーなフォービートの笑いを洩らす。
「キャアキャアとウルサイけもの共……黙らせてやる………ワタシの声を聴いてみろ!!」
ニーキスは身体中の魔力を声に乗せ、高音の波動をけもの共に浴びせた!
浴びた者は皆動きを止める…
その声は中断していたメロディの続きをなぞり、
最後まで歌い切ったところでワザを繰り出す!!
「……奥義、紫龍幻灯剣!!!……」
剣のように鋭い光を帯びたタクトは、ニーキスの声に呼応して紫色の魔力波を放つ!
その波は容赦無くけもの共を震わせ、押し潰し、そして静めた。
「…なかなかイイ声、出てたでしょ?」
少女と人形は大盛り上がり! 男共も拍手を送った。
隠し部屋にて、塔攻略のキー『ポムポムの種』を発見!
……ポムポムの種を手に入れた……
ボンゴの鳴る方→ ♆ネプチューンの間へ
三味線の鳴る方→ ♂マルスの間へ
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♆ネプチューンの間
「……おフロだ?」
そこはなんと「浴室」!
カベに描かれた絵画の神々が丸い浴槽をグルリと囲む。
半円の天井にも天使や女神の姿が見える。なんとも賑やかな「おフロ」である。
と、ここでニーキスが口を開いた。
「外よかマシだが、やっぱり中もサムイ。……フロ、入りたい……入ってイイだろうか?」
「どう考えてもワナだが?」
「……よし、入ろう。」
人形レジンの忠告はスルーされた…。
恐る恐るナラシノさんが尋ねる。
「あの、ちなみに僕たちはどうすれば…」
「ワルいが外で待っててもらおうかな。…ヴェルディ君も。」
「マジか。」
「レジンさんは、まあ紳士だし…一度ゆっくりと話してみたかったんだ。一緒に入りましょう!」
「!??」
男二人が外に出るとニーキスは魔術パワーか何かで瞬時にタオル一枚となり、
魔導紳士レジンを湯船に無理矢理突っ込んだ。
一方、服を脱ぐ途中だったテトラは重大なことに気付いた……
「そういえばレジン、ガッツリ濡れるのはマズイ……!!」
……魔導人形レジンキッドは、
……………
……………………
……………………………………水に弱い……!!…………
テトラ一味は断トツ最高戦力・レジンを失い、精霊契約を果たすことは出来なかった。
その後、テトラたちの行方を知る者は誰もいなかった……
GAME OVER…
← ☉太陽の間へ
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♇プルートの間
扉を開けると、左右に真っ白い彫刻がズラリ。中央には妖しく光る黒い石碑…
テトラはその石碑に吸い寄せられていく。
「待てテトラッ…」
何か感づいたヴェルディ少年がテトラの後を追う。
少年少女は石碑のもとに辿り着くとすぐに姿を消した。……落とし穴だ……!
◆◆
「ゥ……ッン~~…………」
テトラが目を開けると、視界にはまずナイフを構えたヴェルディの後ろ姿。
次に魔物(スケルトン、デッドウルフ)の群れが映る。
その数は2ケタは優に越えている。
テトラとヴェルディは魔物の群れのド真ん中にいるのだ。
そこは洞窟の様な暗く狭い空間で、光源は遥か上空に小さな格子窓みたいなのがヒトツ。
先ほど通ってきたであろう「穴」もやっぱり遥か彼方だ。
「もしかして、これ……絶対絶命??」
「さて、どうだろうな…」
足元には人骨がゴロゴロと転がっている…
ふいに群れの中の一匹がテトラを襲う!
テトラはなんとか回避したが、頬のかすり傷から鮮血が滲み出た。
「ッ……!! このままじゃ…………」
「この野郎、(テトラにキズを付けやがったな)……仕方ない………
イヌ一匹ホネ一本残らずブッ潰す。」
ヴェルディはナイフを地面に突き刺すと、彼が発しているとは思えないような…
動物的な叫び声を上げた。すると一瞬で赤黒い毛が全身に燃え広がり、
狼の姿を現した!!
……鏖殺撃…ジェラスドッグハウル!!!……
狼の爪は次々に犬型妖魔の肉を裂き、鋭いキバがガイコツ共を噛み砕く!!
魔物の血は花吹雪のように四散する。
すべてを微塵に散らし終えると、狼は美しい声を響かせて元の人型に戻った…
……起死回生の獣化技『フェンリィブラッド』……
「テトラには見られたくなかったんだが…………。」
「カッコイイ……カッコイイよヴェルディ!!」
◆◆◆◆◆
ニーキスの幻槍に助けられ(壁に刺しまくって足場代わり)、
二人は無事、薄暗闇から抜け出した。
石碑を調べると、塔攻略のキー『ムーンストーン』を発見!
……ムーンストーンを手に入れた……
← ☉太陽の間へ
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♂マルスの間
……から先は次回へつづく……