……ウェルダン砂漠……
:聖女ミシュラ
「まさか、あなたと共闘することになるなんて…不思議なものです。」
:幻魔ポルカ
「退魔兵団を統べるお前が魔物を助けて本当にいいのか?」
:聖女ミシュラ
「…。これからも私は国の平和を脅かすモンスター共を殺します。
ただ。これからはもう少し冷静に、殺す以外の道・別の道があるのか否か。
それを見定めていきたいと思います。」
黄金のウェルダン砂漠。
その熱砂の海原から、猛然と顔を出す凶竜バジリスク。
バジリスクは不用意な旅人を石化させると、その噛み応えのある肉を
ムシャムシャと味わってホネごと喰い尽くすという。
彼らはここに来るまでにそんなウワサを飽きるほど聞いていた。
:幻魔ポルカ
「さあ。聖女のジャッジはいかがか?」
:聖女ミシュラ
「そうですね……やはり。殺してあげましょう。さすがに石化はキケン過ぎます。」
突然、左右と背後からもバジリスクが出現!
二人の前後左右から凶竜が襲い来る!
… vs バジリスクx4 …
四体のモンスターはすぐさま石化光線を放つ!
それは二人に直撃。まさかの初手全滅!とはいかない。
二人は石化攻撃の直前にしっかりと対策をしていた。
それは耳栓…バジリスクの石化光線は、実は光線ではない。
音によって相手の筋肉を萎縮させる音波攻撃だったのだ。
幻魔ポルカは動物的インスピレーションによってそれを事前に見抜いていた。
:幻魔ポルカ
「石化攻撃さえ防げれば、こいつらは単なるデカめのワニだ。」
:聖女ミシュラ
「ワニは叩いて、のめしてあげましょう!」
(耳栓しながら会話してるが、そこは以心伝心で?)
聖女は槍を前後左右に振り回し、同じ回数叩き斬る!
そして槍を風車のごとく回転させると、竜巻が竜を巻き上げる!
空に打ち上げられたワニたちの速度がゼロになったところで、
幻魔ポルカの奥義が炸裂!!
永遠の風…トドメの風がバジリスク共を斬り刻む!!
心臓色の片翼が金の砂塵をあおいではらう。
砂漠のけものは幻のけものによってバラバラ打ち払われた。
ミシュラ&ポルカは 【バジリスクのうろこ】 を手に入れた!
太陽神エンテラスから提示された必要アイテムは、
【バジリスクのうろこ】
【メリクリウスゼリー】
【転生石】
【女王茸】
【かめにんの涙】 …
そして最後のひとつは
【肖像画】 だ。
……エストルーズ宮殿……
「ヴェルディは人間の体、ほしい?」
「どうだろうな。人狼の体には意外と愛着もある。このままでいいさ。」
「そっか。」
テトラは正面に向きなおすと、
憎たらしいまっさらのキャンバスを睨みつける。
空虚こそが画家テトラの最大の敵だ。
色彩明暗姿かたちで無限画面を満たしつくす。
そうすることで己の心を満たす。(ついでに運が良ければ誰かの心も満たす。)
満足できれば大勝利、できなければ敗北というルール。
つまり絵画の戦場は己の心が勝敗を…正義とワルを決定するのだ。
画家の絵筆はヴァルキリーの剣であり、オーディンの槍。
筆を折ったら死神となる。
「よし、描くぞ~~!!」
… vs マジカルキャンバス …
:画家テトラ
「愛のレインボーアーチ!」
虹のアーチはカラーパレット。
今日の題材は 【人間ポルカ】 だが、リクエストがあれば髪色を変えたっていい。
「勇気のパールライト!」
真珠の流星はドローライン。迷うことなくキャンバスの、白の静寂を叩き斬る。
「根性のクリスタルジェネレイト!!」
カラーリング…色を塗ってようやく、イメージの海は結晶化する。
絵を描くことは、孤独だ。(例外もあるか?)
基本的にはひとり。
ひとりで山を登り。ひとりで岩壁をたたき。道をさがす。
ひとりで海に潜り。ひとりで息を止めて。道をさがす。
ひとりで夢を焼き。ひとりで希望を燃やし。道をさがす。
ひとりで風に乗り。ひとりで月を追いかけ。道をさがす。
かみなり平原を歩き。暴風雪原を歩き。
みじめなカコを歩き。寒い夜を歩き。
ただひとり。
ひとりで道をさがす。
仲間たちは固唾をのんで見守るしかできない。
絵画の戦場では残念ながら、友情やキズナはまったく関係ない。
より長く向き合い、より多く苦しんだ者だけが勝つのだ。
「これで決着ッ……
刹那の心、永遠の一片となれッ……わたし流インブレイスエンド!!!」
絵の完成!!
達成感と疲労感が脳でシェイクされると、世界はドドメ色に落ち着き、
くたびれたテトラはジェンガのように崩れて倒れた…
テトラは 【ポルカの肖像画】 を手に入れた!
そして、人体生成素材がすべて揃った!