精霊に決まったカタチは無いのだろう。
ダイアナ&アルテミスは、初めは光の塊・デカめのホタルだったが、
いつの間にかダイアナは鳥に。アルテミスは小熊になっていた。
「なぜクマに?あきらかに鳥のほうがカッコイイのだけれど。」
「羽をバサバサすんのってダルくない?」
このイベントはふたりが人型になるところで終わるはずだが、まだならない。
まだ人間を知らないからだ。
だから本当はふたりは「精霊語」をしゃべっているのだが、筆者が「精霊語」や
「精霊文字」を履修してるわけないのでセリフは人語となる。
「こうやって姿を変えられるのは、私たちだけなのかしら?」
「異端者はイジめられちゃうよ。困るね。」
生物の本能なのか…ひとまず数の多い動物、もしくは強そうな動物に
変身することを当面の目標にすることとした。精霊は生物とは少し違うかもだが。
「飛燕連脚!!」
「クマ戦吼~っ」
動物的特性がナチュラルに戦闘技術を習得させていくッ!!
自分たちの仲間(つまり精霊)を探すうちに、みるみるレベルは上がった。
なぐり、けり、ひっかき、なげる。
あてみ、かわし、ふみこみ、なぐる。
暴力のカイカンがふたりの当初の目的を忘れさせた。
「ここらのケモノじゃ物足りないわね…もっとレベルを上げたいのだけれど。」
「私たちって最強かも~っ」
無人惑星にもモンスターはいるので、ふたりは次第にモンスターを標的にし始めた。
そして自分たち自体もモンスターになると、そのバトルポテンシャルに歓喜した。
「フォトンフェニックス!!!」
「サンダートルネード~~ぐるぐる~~っ」
新惑星の四大精霊も彼らには歯が立たない。四体まとめてかかれば違っていた
のかもしれないが、精霊姉妹はしっかり力量を見定めて各個撃破していた。
もはやカイカンのためでもない。勝利への渇望・勝利への意思が、
戦闘妖精たちの肉体を燃やしていた。
難儀なことに、その灼熱の狂気と情念はカンタンに飛び火してしまうのだ。
とりわけ同等の性質を持ったものには…
というわけで、テトラたち先行探査部隊がダイアナ&アルテミスと遭遇するとすぐに、
同じ月の精霊であるルナは邪悪なオーラをまとい始めた。
「わっ…わかります…彼らから、たしかに月の気配が。彼らも月の精霊…
私も…闘わなければッ、いけませんッ!!」
「ルナちゃんどうしたの!?急だね!?」
「マインドコントロールか!?」
理不尽の爆風がテトラたちを襲う!!しかし逃げることはできない。猛り狂う女神たちを
鎮めなければならない。勝利するまではひたすら闘い続けなければならない。
それがこの世界のシステムらしいからだ…!!
… vs ルナ&ダイアナ&アルテミス …
この戦闘中、ルナたちは常時オーヴァドライブを発動。(回避・命中率上昇、詠唱時間ゼロ)
HP30%でムーンフィールド発動。(自動回復)
HP10%で秘奥義トリニティダンスブレード発動。(剣士ナラシノ以外戦闘不能)
このときナラシノは秘奥義・煙月刀を習得する。
雲間の月の閃きが実は剣閃だとわかったとき、敵はすでに斬られていた!
刀身に映る邪悪の影はひとりの剣士の足元にひれ伏していた…
「こ、殺してないよね?」
「神殺し、それも一興…」