「今回の論題はもちろん、突如発生した新惑星についてです。
人は 【無人の星に足を踏み入れて良いのか?】 …
おそらく近い将来、移住する者が現れ始めるでしょう。
それを止めるすべはありません。
しかし、だからこそ今、しっかりと考えておきたいのです。」
エストルーズ宮殿の会議場にテトラたちは招集された。
肯定・否定に分かれてディベートしてみましょう、とのこと。
聖女ミシュラ(生存ルート?)の前置きの後、
トークバトルの火ぶたは切って落とされた…!
(正しくは、火ぶたじゃなくて幕らしい。うるせぇ!)
【肯定】:テトラ
「えっと、私はもちろん肯定! だって無人だからね。
もし異星人がすでに住みついてるなら、
それはファンタジー小説みたくイザコザがあるかもしれないけど。無人だから。」
【肯定】:人形レジンキッド
「私も肯定だ。 新惑星は我らの星と非常によく似た環境だとわかっている。
なにも問題はないだろう?
否定する理由は見つからないな。」
「異議あり!!」
【否定】:魔女ニーキス
「まっさらの平原なら問題はないが、新惑星はそうじゃない!
たくさんの動植物と、妖精(妖魔とか精霊)が住んでいる。大自然の星だ。
そんなオキラクに足を踏み入れるべきじゃない。
人には自然破壊の歴史がある。」
【否定】:精霊ルナ
「私も否定派です。 非人間の代表として申し上げますが、
ヒトの行動はそもそもすべてが本能的で、極めて野蛮です。
ヒトの言う『理性』とはすべてが後付けの言い訳にすぎません。
よく似た環境ならば、よく似た蛮行にはしるでしょう…」
:妖魔ヴェルディ
「ルナの言い分はもっともかもな。
だが、だからこそヒトはロマンと欲望のために全力で移民するんだろ?
ルナはむしろ否定派にトドメを刺そうとしてないか?」
:ルナ
「えっ!? 間違えてしまいましたか…?」
:ヴェルディ
「…結局、ヒトを止めるすべがないってんなら、
話し合いなんてムダなんじゃ………」
:聖女ミシュラ
「ジャッジメント!!」
音。…天罰の音が、会議場に鳴り響く。
光。…十字架の光が、ヴェルディを片隅へと吹っ飛ばす。
煙。…敗北ののろしが、のろのろと立ち上る。
妖魔ヴェルディ、脱落…
:聖女ミシュラ
「クサすのはやめてくださいね、みなさん。
今日、大事なのは答え探しではなく、考えること。
イミや目的に囚われず、他者を攻撃せず、ただじっくりと考えるのです。」
…会議はもう少しだけ続いた。
【肯定】:剣士ナラシノ
「ヒトの本能だか行動が環境によって決まるって話、…
それがもし本当なら、やはり移住した方がいいんじゃないか?」
:ニーキス
「どうして。」
【肯定】:剣士ナラシノ
「心のゆとりなんてのは知らんが、新惑星を開拓できればとりあえず
物理的・環境的にゆとりができる。ゆったりできる。
衝突や摩擦が減るんだ。ちょっとはイザコザが減る…かもしれないじゃないか。」
:聖女ミシュラ
「……なるほど、そうですか。それがあなたたちの考えなんですね?
なかなか大雑把で説得力も弱いですが、キライではありません。」
:テトラ
「…………え?」
:聖女ミシュラ
「あの惑星をでっち上げたのは、あなたたちですね?」
惑星創造は、あたりまえだがテトラたちの独断で決行された。
誰かから許可をもらうようなことではない。
当然ミシュラにも一言もなかった。
:テトラ
「バレた!!みんな逃げろッ!!」
テトラ一味、そそくさと逃走。
残された聖女はゆったりと紅茶を飲む。
「そんなに怖がらなくても…断罪なんてしないというのに。
そもそも何が罪なのでしょう?」
聖女は紅茶が好きらしい。
聖女は新惑星に、新しい味の紅茶を期待していたのだった…