出来損ないの魔導剣士(仮)   作:アドラス

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漆黒の竜

ユウイチLP3600手札2枚

場 エクスカリバー攻/4000 ブレイクソード攻/3800 ダスティローブ守/1000

伏せ1枚 幻影霧剣(サイコショッカーの効果で無効化)

 

ダイノウジLP2600手札2枚

場 エクサビートル攻/1300 サイコショッカー攻/2400

伏せ なし 闇次元の解放(サイコショッカーの効果で無効) サイコリターナー(エクサビートルに装備中)

 

「オレはエクサビートルの効果を発動ぉ!こいつは自分の場のカード1枚と相手のカード1枚を墓地に送る…、さぁ、テメェのエクスカリバーを墓地に送ってもらおうかぁ!」

 

甲虫装機 エクサビートル

エクシーズ・効果モンスター

ランク6/闇属性/昆虫族/攻1000/守1000

レベル6モンスター×2

このカードがエクシーズ召喚に成功した時、

自分または相手の墓地のモンスター1体を選択し、

装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。

このカードの攻撃力・守備力は、この効果で装備したモンスターの

それぞれの半分の数値分アップする。

また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、

自分及び相手フィールド上に表側表示で存在するカードを

1枚ずつ選択して墓地へ送る。

 

エクサビートルが装備しているリターナーを掴み、エクスカリバーに向かって投げつける。

エクスカリバーはモロにそれを喰らって倒れた。

 

「クソっ、エクスカリバー…」

 

あいつが焦っているのが見える。そうだろうな、サイコショッカーがいる限り罠カードは発動出来ないからなぁ。

 

「だがなぁ、この瞬間に墓地に送られたリターナーの効果発動ぉ!…効果は知ってるよな?サイコショッカーを特殊召喚するぜぇ!」

 

何度倒しても蘇る。不死身の人造人間と言われていたのも、今や昔のことだ。

 

 

 

オレはプロデュエリストだった。

ガキの頃にサイコショッカーと出会った。親が毎月買ってくれるパックで当てた時の喜びは今でも覚えている。サイコショッカーは圧倒的で、友人とのデュエルでは飽きてきたオレは次第にカードショップ大会に参加し始めた。オレのサイコショッカーが一番強いんだ、という思いを抱きながら。

大会に出て、相手がサイコショッカーを使うことも多々あった。そこでサイコショッカーを使われた時のことを、友人がどういう思いをしていたのかを知った。そうして勝ち負けを重ねていくごとに、デッキを改良して、カードを足して、抜いていった。高校生にもなると高いカードにも手を出せるようになった。だが、時が経てば経つほど、新しいカードが出れば出るほど、新ルールが追加される度にサイコショッカーは息を潜めていった。オレにはそれが許せなかった。デュエリストたちにサイコショッカーの強さを、オレの最強のエースの力で再び震え上がらせようと決意した。…これがオレがプロになろうとした動機だ。

 

 

 

「蘇れ、サイコショッカァァァァァ!」

 

三度蘇る人造人間。そうだ、オレのサイコショッカーは無敵なのだ。

だが、サイコショッカーを1体蘇生させた程度じゃあオレのサイコショッカーは止まらん!

 

「まだまだ行くぜぇ!速攻魔法、大欲な壺を発動!除外されているディアボリックガイ2体と、テメェのダスティローブをデッキに戻し、カードをドロォー!」

 

大欲な壺

速攻魔法

「大欲な壺」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体を対象として発動できる。

そのモンスター3体を持ち主のデッキに加えてシャッフルする。

その後、自分はデッキから1枚ドローする。

 

「そしてエクサビートルのエクシーズ素材だった墓地のディアボリックガイの効果発動ォ!デッキからディアボリックガイを特殊召喚!そしてサイコショッカーとディアボリックガイを素材に再び2体目のエクサビートルをエクシーズ召喚!」

 

再び、黄金色の昆虫が現れる。そして、テクテクと歩いて別のエクサビートルに投げられたリターナーを拾い上げる。

 

「こいつも墓地のリターナーを装備させるぜぇ!そして効果発動ぉ!今度はそこのふざけた黒い騎士を墓地に送ってもらおうかぁ!」

 

先程と同様にリターナーがエクサビートルにブレイクソードに向けて振りかぶる。

ブレイクソードは何か策はないのか!とユウイチに振り返ったが…

 

「くそっ…、サイコショッカーがいる限り罠カードは発動出来ない…」

 

それを聞いたブレイクソードはなんでだよ!幻影槍とかあるだろう!?と訴えているようにも見えたが、残念ながらエクサビートルの効果は墓地に送る効果なので、破壊を防ぐ幻影槍では防げない。おまけに対象を取らない為、スキルプリズナーも無視出来るのである。

 

「そのとおりよぉ!…やれ、エクサビートル!」

 

コクリとエクサビートルが頷くと、リターナーが投げられる。泣いているようにも見えたリターナーはそのまま吸い込まれるようにブレイクソードにぶつかり、ブレイクソードは倒れた。

 

「破壊されたわけじゃないからブレイクソードの効果は発動しない…!」

 

「へっ、これでテメェの場の厄介なモンスターは消えたわけだぁ…」

 

 

 

 

プロになって数ヶ月が経つと、段々とオレのことを知っている人も増えてきた。いわく、何度倒しても不死身の如く蘇る人造人間とそれを巧みに操るデュエリストとして名を上げていった。勝利の歓声が心地よかった。

そうして次第にオレはただただ、勝つ事に執着した。

 

 

 

 

「仕上げだ。2体のエクサビートルの上にそれぞれガイアドラグーンを乗せる…、さぁ、バトルだぁ!」

 

迅雷の騎士ガイアドラグーン

エクシーズ・効果モンスター

ランク7/風属性/ドラゴン族/攻2600/守2100

レベル7モンスター×2

このカードは自分フィールド上のランク5・6のエクシーズモンスターの上に

このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

高らかにそう宣言し、オレのモンスターが戦闘態勢に入る。

 

ダイノウジLP2600手札2枚

場 人造人間サイコショッカー(闇次元の解放)攻/2400人造人間サイコショッカー(エンドフェイズに破壊)攻/2400 ガイアドラグーン攻/2600×2

伏せなし 闇次元の解放(サイコショッカーの効果で無効)

 

ユウイチLP3600手札2枚

場 ダスティローブ守/1000

伏せ1枚 幻影霧剣(サイコショッカーの効果で無効)

 

「まずは、ガイアドラグーンでそこの目障りなやつを攻撃だぁ!この瞬間、ガイアドラグーンの効果により貫通ダメージを受けてもらうぞぉ!」

 

「な、貫通だとっ!?」

 

最初は攻撃力の高いガイアドラグーンで攻撃してきた事に疑問を持っていたが、効果を説明してやると合点がいったようだ。

ダスティローブはそのまま、ガイアドラグーンの槍によって貫かれた。

 

「ぐぅ…!」

 

ユウイチLP3600→2000

 

おいおい、このまま押し切って勝っちまうぞ。

 

「なんだぁ、この程度かよ…。止めだ!サイコショッカーで攻げ…」

「…自分の幻影騎士団が破壊された事により、手札のフラジャイルアーマーを特殊召喚出来る!」

 

幻影騎士団フラジャイルアーマー(守備表示)

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1000/守2000

「幻影騎士団フラジャイルアーマー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドの表側表示の「幻影騎士団」モンスターが

戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外し、手札の「幻影騎士団」カードまたは

「ファントム」魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

オレの攻撃宣言を遮り、あいつは手札から更に壁モンスターを出してきた。

なんだまだやれるじゃあねぇか!

 

「なら、ガイアドラグーンで追撃だぁ!」

 

さっ、と現れた鎧は主を守ろうとその身を槍に貫かれた。

 

ユウイチLP2000→1400

 

これであいつの場はガラあきになった。

伏せカードはサイコショッカーの効果でつかえねぇ、確実にとおる。

 

「これで終いだぁ!サイコショッカーでダイレクトアタック、サイバーエナジーショック!」

 

サイコショッカーがエネルギー弾をあいつめがけて放つ。

 

一直線に飛んでいったそれはそのままユウイチの身を焦がす…

 

「この瞬間、墓地の幻影騎士団ミストクロウズの効果発動!」

 

直前、黒ずくめの男が変わりに攻撃を受けて消えていった。

 

「何ぃ!?まだ手があったのかぁ!?」

 

「…ミストクロウズの効果により、墓地のラギットグローブを特殊召喚。更にフィールドから離れたことで、ミストクロウズは除外される」

 

「…はっはっはっはっ!やっぱりテメェとやっているとおもしれぇ!」

 

 

 

 

そうして積み上げてきたプロの実績は、ある日を境に一気に崩れた。

黒星が多くなり、この試合に負けるとプロを続ける事は困難になると、

デュエルする前にそう告げられ、動揺していたせいかもしれない。オレは実に簡単なプレイミスをして敗北した。

誰の目から見ても分かるくらいのミスだ。スポンサーからは見放され、観客からは冷めた目で見られた。

オレのプロとしての人生はここで終わったわけだ。

 

 

 

 

「残りの1体もサイコショッカーで破壊させてもらうぜぇ」

 

「くっ…」

 

2体目のサイコショッカーが、残る最後の1体を破壊した。

これでやつ場にはモンスターもいない。手札もさっきの罠カードで加えたサイレントブーツ1枚のみ…。

あの伏せカードも、サイコショッカーの効果で封じている。ははっ、絶対絶命の崖っぷちってわけだぁ。

 

「なんとか凌いだみてぇだが…、テメェの圧倒的不利には変わりねぇ!オレはカードを1枚セットしてぇ、ターンエンドぉ!」

 

 

 

 

プロを引退した後は、やるせない怒りを胸に抱きながらその怒りをぶつけるかのように片っ端から誰これ構わずデュエルをしていった。デュエルを仕事としてやっている奴らとは違い、所詮趣味の範囲で遊んでいる奴らとのデュエルはつまらなかった。大抵はサイコショッカーを出した時点で相手は詰む。何とか倒したとしても、しつこく蘇らせて押し切れることがほとんどだ。そんな日々を繰り返していくうちに、オレはデュエルをする意味を見失っていった。圧倒的勝利を得ても、ガキの頃の高揚感は得られなかった。

そんなとき、いつもと同じようにデュエルをしたときだった。こいつはオレにデュエルを挑んできた。ここいらじゃあ、オレは元プロとして名のとおっているこのオレに、だ。挑んできた奴らもそれなりにいたが、すぐに決着がついた。だが、こいつは違う。伝わってくる、こいつは強いと。久しぶりの感覚だ、オレのエクサビートルのコンボも、耐えて見せた!

そして、オレの場にはモンスター3体、伏せカードが1枚…。対してあいつの場にモンスターは0、手札も1枚、伏せカードもサイコショッカーのおかげでつかえねぇ。

 

「そして、ターン終了時にリターナーで蘇らせたサイコショッカーは破壊されるぜぇ…。さぁ、テメェのターンだぁ!」

 

この状況を打開してみせろぉ!なぁ、オレを奮い上がらせた決闘者よぉ!

 

 

 

ダイノウジLP2600手札1枚

場 サイコショッカー攻/2400 ガイアドラグーン×2攻/2600

伏せカード1枚

 

ユウイチLP1600手札1枚(サイレントブーツ)

場 モンスターなし

伏せカード1枚(幻影騎士団ウロングマグネリング) 幻影霧剣(サイコショッカーの効果で無効)

 

さて、なんとか凌いだが…、状況はかなりマズイ。ブレイクソードの蘇生効果も不発に終わり、ウロングマグネリングも発動出来ずに終わった。次のターン、手札のサイレントブーツとラギットグローブでダスティローブを墓地に送りダスティローブでラギットグローブをサーチすれば3体目のブレイクソードを出せる…。が、あの伏せカード、先程同様速攻魔法の妨害カードに違いない…。

…考えても仕方がない。ドローしてから動くっ!

 

「…俺のターン、ドロー!」

 

引いたカードは…、幻影翼か。くそ、今の状況じゃ使えない…。

 

幻影翼

通常罠

「幻影翼」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

そのモンスターの攻撃力は500アップし、

このターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。

(2):墓地のこのカードを除外し、

自分の墓地の「幻影騎士団」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

 

「あまりいいカードを引けなかったようだなぁ?」

 

ダイノウジがこちらの様子を見て言う。

…だが、まだ打つ手はある!

 

「いや、まだだ。墓地のフラジャイルアーマーの効果発動!手札の幻影翼を捨て、1枚ドローする…。更に今引いたマジックプランターの効果発動!俺は幻影霧剣を墓地に送り、2枚引く…」

 

デッキの上に指をかける。…頼む、俺のデッキ。

 

「ドロー!」

 

チラリと引いたカードを見る。…っこれはっ!

素早く引いたカードを使っての展開を考える。…よし、行けるっ!

 

「ダイノウジ、このターンで決着をつけさせてもらうぞ!」

 

俺はそう宣言する。

 

「そうかぁ!かかってこい!」

 

ダイノウジも本気で返してくる。

きっと今、お互いに顔が緩んでいるのが分かる。

 

「俺は墓地のラギットグローブの効果で、デッキからダスティローブを墓地に送り、今墓地に送ったダスティローブの効果を続けて発動しデッキからラギットグローブを手札に加える!…そして手札からラギットグローブと、サイレントブーツを特殊召喚!」

 

何度も現れる戦士達。何度倒されようとも挫けることはない、不屈の戦士達。

すまない、もうひと頑張りしてもらう。

 

「俺はこの2体で3体目のブレイクソードをエクシーズ召喚!そして、エクシーズ素材になったラギットグローブの効果が発動する!」

 

漆黒の騎士が3度この場に降り立つ。

だが、ブレイクソードが場に出た瞬間、ダイノウジの声が響いた。

 

「馬鹿のひとつ覚えのエクシーズ召喚だなぁ!そいつで止めを刺そうって魂胆は見えてんだよ!速攻魔法、禁じられた聖杯発動ぉ!対象はブレイクソードぉ!」

 

禁じられた聖杯

速攻魔法

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

ターン終了時までそのモンスターは、攻撃力が400アップし、効果は無効化される。

 

ブレイクソードの聖杯がかけられる。

その聖杯の効力なのか、ブレイクソードの剣を握る力が弱くなってしまった。

 

ブレイクソード攻/2000→2400(聖杯の効果)→2400(1000アップは無効)

 

やはり、仕掛けてきたか。これで、ブレイクソードの攻撃力は上がらず破壊効果も使えなくなった。

 

「へっ、これでブレイクソードは無力化された。さあ、もう打つ手はなしかぁ?」

 

ダイノウジが聞いてくる。

確かに、これで俺は打つ手がなくなったかもしれない。召喚権も使った。

 

「ふっ、それはどうかな?」

 

だが、これは予想の範囲内だ。水をかけられた程度で不屈の戦士達は止まらない!

 

「俺はブレイクソードの効果発動!」

 

ブレイクソードのオーバーレイユニットが弾ける。

 

「だがぁ、ブレイクソードの効果は無効になって使えねぇぞ!」

 

俺の伏せカードを投げようとしたブレイクソードだったが、弱体化して力が出ないのかカードを持ち上げられずにへばってしまった。

…だから、カード投げようとするなって。

 

「ああ、そのとおりだ。俺の狙いはこれだ!今墓地に送られたサイレントブーツの効果発動!デッキからRUMー幻影騎士団ラウンチを手札に加える!」

 

ダイノウジが俺の加えたカードの名前を聞いて、表情を変えた。

 

「…RUMだと?」

 

RUMー幻影騎士団ラウンチ

速攻魔法

(1):自分・相手のメインフェイズに、

自分フィールドのX素材の無い闇属性Xモンスター1体を対象として発動できる。

その自分のモンスターよりランクが1つ高い闇属性Xモンスター1体を、

対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚し、

このカードを下に重ねてX素材とする。

(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、

自分フィールドの闇属性Xモンスター1体を対象として発動できる。

手札の「幻影騎士団」モンスター1体を、そのモンスターの下に重ねてX素材とする。

 

「だが、そのブレイクソードにはまだエクシーズ素材が残ってるんだぜぇ!ランクアップはできねぇ!」

 

テキストを確認したダイノウジが指摘してくる。

 

「ランクアップするのはこのブレイクソードじゃない!墓地の幻影翼の効果!墓地からブレイクソードを特殊召喚!」

 

弱々しいブレイクソードの隣からブレイクソードがぬうっと出てくる。そのブレイクソードは弱っている方を見ると大丈夫かとでも言っているかのように肩を叩いた。

 

「そして、今蘇生したブレイクソードを対象にラウンチを発動!」

 

ブレイクソードが光となり、新たる姿へと生まれ変わる。

これが俺の切り札だ!

 

「現われろ!ランク4、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

 

雷鳴と共に、漆黒の闇から大きな牙をもつ竜が降臨する。

 

「そいつがテメェの切り札かぁ…。おもしれぇ!」

 

「驚くのはまだ早い!ダークリベリオンの効果発動!ガイアドラグーンの力を吸収する!トリーズンディスチャージ!」

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

レベル4モンスター×2

(1):このカードのX素材を2つ取り除き、

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力を半分にし、

その数値分このカードの攻撃力をアップする。

 

 

翼が展開し、2つの球体から紫電がほとばしる。その光は天を飛翔する騎士を飲み込み、地上に叩き落とした。

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン攻/2500→攻/3800

迅雷の騎士ガイアドラグーン攻/2600→攻/1300

 

「なっ、くそぉ…!だが、それだけじゃあオレのライフは削り切れねぇぜ!」

 

「ああ、そのとおりだ。だからこのカードで終わらせる。墓地のラウンチの効果を使い、手札の幻影騎士団クラックヘルムをダークリベリオンのエクシーズ素材とする。そして、手札から魔法カード鬼神の連撃を発動!」

 

鬼神の練撃

通常魔法

自分フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスター1体を選択し、

そのエクシーズ素材を全て取り除いて発動する。

このターン、選択したモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

 

「これでダークリベリオンは2回攻撃出来る!バトルだ!ダークリベリオンでガイアドラグーンに攻撃!」

 

鬼神の如し力を得た竜が、獲物を喰らおうと飛翔する。地面に堕ちた騎士はただただその時を待つことしか出来ずに倒れた。

 

「ぐぁぁぁあっ!」

 

ダイノウジLP2600→100

 

「止めだ。行けっ、ダークリベリオン!サイコショッカーに攻撃!」

 

1つ目の獲物を仕留めたダークリベリオンはそのまま次の獲物に向かう。人造人間はエネルギー弾を飛ばして抵抗するが、その攻撃を軽々とかわす。

 

「反逆の、ライトニングディスオベイ!」

 

竜の接近を許した人造人間は大牙に貫かれ、倒れた。

 

ダイノウジLP100→0

 

 

 

 

 

 

「……ほらよ」

 

ダイノウジから3枚のカードが渡される。

いきなり差し出されて戸惑ったが、そう言えばカードを賭けてデュエルしていたのを今更ながら思い出した。

 

「ああ、そう言えばカードを賭けていたんだった」

 

それを聞いてダイノウジが呆れた顔をしながら

 

「はぁ?おいおい、忘れてんじゃねぇよ。ほら、さっさと受け取りな。それと、デッキを賭けるのはやめておけ」

 

勢いでデッキを賭けてしまったが今思えば危険なことをしたものだと、反省する。

俺はダイノウジからカードを受け取る。

 

「そんじゃあな。楽しかったぜぇ、お前とのデュエル」

 

と、言いダイノウジが去って行く。

 

「お前も、アンティなんか挑むんじゃない」

 

去って行くダイノウジに対してそう声をかける。

すると、ダイノウジが突然足を止めこちらに振り返り

 

「あ?なんか勘違いしてねぇか?オレはアンティを持ちかけたことなんざぁ一回もねぇよ」

 

それを聞いて俺はキョトンとする。それじゃあ、俺の手元にある3枚のカードは……。

 

「ああ、そのカードはあの女が先に賭けてきたもんだよ。…ってあの女はどこ行きやがったんだ?」

 

……俺のダイノウジに対するイメージが完全に一変した瞬間であった。

 

 

 




サイコショッカーはまだ進化を1つ残してあります。
あ、サイコロードじゃないよ。
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