バリジアンレイガー・・・ゴリラの様な外見だが手に炎を纏い全てを破壊する。大きさはモンスターハンターのアルバトリオンくらい。
八幡「いた、あいつか。流石に第1級だとでけぇな・・・」
マナ「どうするのハチ、アイツと真正面からやり合ったら確実に負けるよ?」
だよなぁ・・・どうすっかな固まらずにバラけて攻撃をしていくか、固まって同じ場所に攻撃を繰り返していくかだよな・・・。やっぱり
八幡「まずは街からもっと遠ざけたいからな全員でバラけて攻撃をしていく形で行こう。」
レイカ「分かりました。じゃあ最初は私が引き付けます」
リリー「じゃあその次は私が引きつけるよ」
八幡「分かった危なくなったらすぐに逃げろよ?」
レイカ、リリー「了解!!」
そう言って2人とも走って行った。
マナ「大丈夫かなぁ2人とも・・・」
こいつも結構心配性だよな・・・全く
八幡「だい「大丈夫、あの2人なら・・・」えっ?」
モカ「あの2人は強いから大丈夫。」
モカ・・・こいつは結構みんなを見てるな。いや、みんなを信頼してるって言った方がいいのか?
八幡「そうだなモカの言う通りだ。あの2人なら大丈夫。俺らもあいつらを信じて先回りしてあいつを引きつけるぞ」
マナ「そうだね。行こう!」
そう言って俺ら3人も先回りすべく走り出した。
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八幡「来たか!」
2、3分後、リリーとレイカがバリジアンレイガーを引き付けながら走ってきた。うまく攻撃を避けながら引き付けているな・・・
八幡「よし、マナ。今使える最強の魔法をアイツにぶっぱなせ!」
マナ「わ、わかった。“荒れ狂う暴雨、天を切り裂く雷鳴。今一つになりて全てを打ち砕かん!!”
《ラグナロク・ブレキリアス》!!」
ズガァン!
耳をつんざく様な雷鳴。周りに落ちる雨。吹き荒れる暴風。マナが打った魔法は森の一部を焼け野原へと変えた。
八幡「わぁーお・・・」
マナ「ちょっと強すぎたかも・・・」
モカ「あの2人は大丈夫かな・・・」
うん、そうだよな。まずはあの2人に当たってないことを願いたい・・・当たってたら一大事だな・・・
と、その時近くの草木が揺れてそこからリリーとレイカが出てきた。
リリー「ちょっと殺す気!?」
レイカ「死ぬかと思いました・・・」
マナ「ご、ごめん・・・」
まぁ、そりゃ怒るよな。まぁでもマナも強くなったしバリジアンレイガーも多分怯ませることくらいには・・・まずいッ!?
八幡「マナ!危ねぇ!」
そう言って俺はマナの前に出て魔法障壁を展開した。
ガキィン!!
八幡「くっ・・・そっ!」
俺はバリジアンレイガーの拳を止めたが反動で後ろへと飛ばされ背中を木に打ち付けてしまった。
マナ「ハチ!?大丈夫、ハチ」
レイカ「八幡さん大丈夫ですか!?」
リリー「ハチ君大丈夫!?」
モカ「八幡大丈夫!?」
八幡「ああ、何とか・・・」
今はそんなことよりもやばい事があるんだよな・・・バリジアンレイガーが怒り状態に入っちまった・・・これはほんとにやばいな。逃げてもスピードで負けるから追いつかれるしかと言って戦っても勝てる可能性が低い。・・・詰んだな
八幡「やばいなこの状態は。」
どうする。やっぱりこの方法が1番被害が少なくて済むか・・・
八幡「全員聞いてくれ。お前らは街の方に戻れ。」
マナ「どういうこと!?それって街を破壊されに行くのとほとんど一緒じゃん!」
八幡「いや、お前らだけだ。俺がこいつを足止めする。」
リリー「何言ってんの!1人で勝てるはずがないじゃん!」
レイカ「八幡さん。もしかして私たちを死なせないためですか?」
やっぱりレイカには見破られたか・・・
八幡「ああ、お前らを死なせずに帰す。それが隊長である俺の役目だからな」
マナ「・・・私も残る。」
八幡「だめだ。それだとお前も死んじまうだろ。俺が1人でやれば1人の犠牲だけですむ。犠牲が少ない方がいいだろ?」
パチンッ!
えっ・・・?
マナ「・・・バカ!あんたがあたしたちに死んで欲しくないって思ってるように、あたし達もアンタに死んで欲しくないっておもってるの!だから私も残る」
レイカ「私も同じです。」
リリー「私もだよ。ハチ君には死んで欲しくないから」
モカ「私も」
そう言って全員が俺の前に出る。
マナ「さぁーてやるよ隊長!指示を頂戴!」
レイカ「本気で潰しに行きます!」
リリー「あの街を守って、私達も皆生きて帰るよ!」
モカ「全部撃ち抜く!」
そう言って皆構えた。
はぁ、ったく俺は何ていい隊員を持ったんだろう。自己犠牲なんて逆にみんなを悲しませるだけだったんだな・・・よしっ!俺も気合入れて行くか!
八幡「ふぅ、よっしゃ!行くぞ皆!ここでこいつを潰すぞ!」
皆「 「 「 「おぉ!!」」」」