さて、恭子さんやみんなに伝えないとなどうするかを。
そう思い俺は翌日の朝、隊室に行った。やはり早く出たからか一番最初だった。
八幡「はぁ、ここに来るのも後1ヶ月で終わりか・・・色々とあったな・・・」
最初は一年前の春だったな。その時俺は討伐軍に入る前から精霊を所持していたから驚かれたな。それからこの隊の隊長を務めて来て、一番最初の任務はバリジアンレイガーだったっけ。あの時は危なかったなぁ、それから1年間ずっと任務、任務、任務、任務で遊んだりしてなかったな。あいつらからしたらもっと遊びたかっただろうに。あ、あとモカも変わったよな。あの、最初の任務の時から結構お喋りになった。
ガチャ
と、そこで誰かが入ってきた。
リリー「あれ?ハチ君?今日は早いね。どうしたの?」
八幡「ああ、ちょっとな」
リリー「・・・決まったんだね。そっか、ハチ君がいなくなっちゃうのか〜。寂しいなぁ・・・」
う、凄い罪悪感が・・・
けど、決めたことだから簡単には変えられないからな。
マナ「あれ?2人とも早いわね?私も結構早く出たつもりだったけど」
レイカ「おはようございます皆。」
モカ「おはよ。」
そこに皆が入ってきた。
八幡「おう、おはよう。」
リリー「皆おはよ〜!」
これがいつもの俺らの日常。1年間ずっと続いてきた日常だ。けど・・・
恭子「おはようございます。皆。八幡君、答えは決まりましたか?」
八幡「はい、俺は・・・・・・俺は、日本に帰ります。」
俺は恭子さんにそう答えた。
八幡「ここでの日常はいつもいつも楽しいものばかりでした。だから俺は本当はもっとこっちにいたいです。ですが、俺からしたら1人だった俺のことを拾って育ててくれた慶真さん達との思い出の場所を失うのはもっとつらい。それに、俺にはあいつらとの約束もありますから。」
恭子「・・・そうですか。ありがとうございます。八幡君」
マナ「まぁ、そうでしょうね。ハチがそう言うならしょうがないわね。ハチにとってはとっても重要何でしょ?だったらその約束ってやつもしっかりと守らないとね。」
レイカ「八幡さん。私達はまたこちらに戻ってきてくれるのをまっています。それまでにはもっと強くなってますよ?」
リリー「ハチ君がいなくなってもこの隊の隊長は私が代理としてやっておくから大丈夫だよ?だから心配しないで?」
モカ「ハチにとっての大事な約束と、大事な場所。しっかり守ってきてね?」
それぞれ思っていることを俺に向かって言ってきた。
八幡「お前ら・・・・・・ありがとう。しっかりと大事な場所と、約束を守って、こっちに戻ってくるから。約束する。」
恭子「・・・では、出発は来月の初めに」
そう言って、恭子さんは出ていった。
マナ「・・・・・・よし!だったらあと2週間遊び尽くそう!」
と、突然マナが言い出した。
レイカ「ふふ、良いですね。どこかに出かけましょうか」
リリー「ピクニックとかいいんじゃない?」
モカ「ピクニック・・・楽しそう。」
と、皆やりたいことをどんどん言っていく。そしてピクニックに決まったらしい。友達との初めてのピクニックか。楽しそうだな。
それから1週間後、俺の荷物も殆どまとめ終わった頃、俺らは前から予定していたピクニックに出かけた。
俺らは見晴らしのいい草原に来ると大きなシートを引いてそこで昼ごはんを食べたり、草原で色々とやって、体を動かしたりした。
楽しい時間はあっという間に過ぎるものでもう夕方になってしまった。俺らは片付けをして帰路へとついた。
それから1週間後。遂に俺が日本へと帰る日。俺は前日に迎えに来てくれていた恭子さんと、朝早くにアイリさんに見送られながらゲートがある方向へと歩いた。
その途中、みんながいた。多分アイリさんが教えていたんだろう。
マナ「全く、何も言わずに行こう何て考えてたのね」
マナにはそう呆れ顔でいわれ、
リリー「もぉ〜、ハチ君、しっかりと別れの挨拶は必要だよ?」
リリーには膨れっ顔でそう言われ
レイカ「八幡さんは相変わらずですねふふっ」
レイカには笑われ
モカ「全くハチったら」
モカには呆れと怒りが見える顔で言われた。
八幡「悪い悪い、お別れってのに慣れてなくてな。」
マナ「はぁ全く、早く帰ってきなさいよ?」
八幡「分かってるよ。なるべく早く帰れるように頑張るわ」
そう言って俺は恭子さんと、歩き始めた
リリー「ハチ君、バイバーイ!また今度ね〜!」
レイカ「必ず帰ってきてくださいね!」
モカ「待ってる!」
それに対して俺は手を上げて返した。
こちらの世界に来てから1年と半年、俺、比企谷八幡は日本へと帰還した。
途中、なんかクダグダ担っちゃいましたがすみません。これで異世界編はおしまいで、次回から中学編を始めます。
次回も呼んでください!