魔法使いとチート八幡の日常   作:しろ@「 」

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魔法使いとチート八幡の日常~中学編~17

八幡「ふぁぁぁ」

 

今日は早く起きすぎたかもな。まぁ、昨日帰ってからスグに寝たから・・・。風呂でも入るかな

 

と思って道場の前を通り過ぎようとすると、中から素振りの音が聞こえてきたので中を覗いてみると、そこには袴を着て木刀を振っている恭子さんがいた。

 

八幡「おはようございます恭子さん。早いですね?」

 

恭子「あっ、八幡くん。おはようございます。ちょっと久しぶりに鍛錬でもしようかなと思いまして。」

 

なるほど、そう言えば俺と会ってから仕事や大学やらで木刀を振っているところを見たところがなかったな。多分袴姿も初めてかもしれないな。ちょっと戦ってみたいな。

 

八幡「恭子さん、俺と一戦してもらえませんか?」

 

恭子「ふふ、そういうと思ってました。では相手に1回だけ当てたら勝ちというルールでどうですか?そして負けた方が朝ごはんを作る。」

 

八幡「それでオッケーです。」

 

そう言って俺らは構えた。

 

八幡「じゃあ行きます!はぁ!」

 

俺は一気に距離を詰め恭子さんの胴を狙って斬りかかった。しかし恭子さんは上手く受け流した。それからはずっとそれの繰り返しだった。俺が攻撃を仕掛けると恭子さんが受け流す。

 

八幡「はぁ、はぁ、はぁ、うぉぉぉぉ!」

 

そして俺は一気に恭子さんとの距離を詰めた。その時、恭子さんがいきなりしゃがみこみ、木刀を俺の足首に当て掬い上げるようにして持ち上げた。俺は空中で一回転してそのまま背中から落ちてそこで木刀を当てられた。

 

八幡「くっそー、負けたー。ってか最後のって暁流の掛け車って技ですよね?まさかあそこで使ってくるとは・・・しかも全部攻撃を受け流れたし」

 

恭子「今のは暁流の『静』の型と掛け車のコンボ技ですよ」

 

八幡「静の型?」

 

俺は聞いたことのない言葉に首をかしげた。

 

恭子「あれ?兄さんに習ってないんですか?暁流の型」

 

八幡「そんなのあるんですか?」

 

恭子さんは溜息をついた。

 

恭子「全く兄さんは・・・では私が教えます。えっと、暁流の型って言うのは3つあって、パワー型の『豪』、スピード型の『速』、カウンター型の『静』があります。そして私が使っていたのは『静』の型です。ちなみに八幡くんは『速』の型ですよ?まぁ型と言っても戦い方が偏るだけですのであまり気にせずに。しかし、一つの型しかないと辛い時もあります。なので最低二つはできるようにした方がいいと思います。私は一応『豪』の型も使えます。」

 

な、なるほど・・・よく分からないけど多分俺にあってるのは『静』の型だと思うからそっちを習おうかな

 

八幡「じゃあ『静』の型を教えてもらえませんか?」

 

恭子「私もそう言おうと思ってました。多分八幡くんは『静』の型の方が『豪』の型よりもあっているのでそっちを教えようと思います。まぁ気長にやって行きましょうか。では八幡くん。あの約束通り朝ごはん、よろしくお願いしますね」

 

あ、そうだった・・・はぁやるか

 

 

俺と恭子さんは朝飯を終えると居間でテレビを見ながらくつろいでいた。

 

八幡「はぁ〜、今日も暇だなぁ。恭子さんは今日は仕事じゃないんですか?」

 

恭子「はい、久しぶりの休暇です。」

 

八幡「そうなんですか。はぁそれにしても暇ですねー。久しぶりにあっちにでも行こうかなー」

 

恭子「それもいいですねー。」

 

と、その時ピンポーンとチャイムがなった。

 

八幡&恭子「 「恭子さん(八幡くん)お願いします。」」

 

かぶった・・・

 

八幡「いや、恭子さん暇なんだったら出てくださいよ。俺は今宿題のやり残しを思い出したのでやろうと思ってるので」

 

恭子「いや、でも今はいるじゃないですか。それに私も仕事を思い出したのでちょっとここでやろうと思ってるんですから。」

 

八幡「・・・だったらいつものやつで行きましょうか」

 

恭子「そうですね。じゃあ行きます」

 

八幡&恭子「 「最初はグー!!じゃんけんポン!」」

 

八幡パー

 

恭子グー

 

八幡「よし!俺の勝ちですね!」

 

恭子「くっ!負けた・・・はぁ分かりました。では行ってきますね。」

 

そう言って玄関へと向かった。

 

よし、じゃあ俺は撮り溜めておいたアニメでも見ようか「八幡くーんお客さんですよー」なん…だと…。はぁ誰だよこんな時に。まぁ多分穂乃果らへんだろうけど・・・

 

そんなことを思いながら玄関へ行くとそこにはμ'sの9人がいた。・・・まだμ'sじゃないか。

 

八幡「・・・今日はお揃いでどうしました?」

 

穂乃果「ハチくん!花火大会行こ!」

 

八幡「花火大会?」

 

絵里「今日、花火大会が有るらしくて」

 

希「一緒に行かへんかなーと思って」

 

花火大会か・・・まぁいっか。

 

八幡「OK、んじゃあ何時にどこに集合?」

 

そう言うとみんながポカーンとしていた。

 

海未「い、いいんですか?」

 

八幡「いや、お前らが誘ったんだろ?」

 

ことり「ハチくんだから断ると思った・・・」

 

八幡「おい、そんな事言ってっと行かねーぞ」

 

ことり「わー!ごめんなさーい!」

 

八幡「はぁ、んで?何時?」

 

真姫「5時に駅前でどお?」

 

八幡「了解・・・ってか今更だがメールでよくね?」

 

穂乃果「いやぁ、あははは。実は本当は穂乃果一人で誘おうと思って来たんだけどハチくんの家の前でみんなとばったり会っちゃって。」

 

・・・なるほどね。まぁいいや

 

八幡「で?5時に集合ってのはわかったんだが・・・何でまだいんの?用事まだあんの?」

 

にこ「いいじゃない別に・・・ってか中には入れてくれないの?」

 

凛「八幡先輩の家に入ってみたいにゃ〜!」

 

家の中はいいのかねぇ

 

八幡「いいですか?恭子さん」

 

恭子「ええ、大丈夫ですよ」

 

八幡「だってよ、んじゃあ入れ」

 

9人『お邪魔しマース!』

 

それからはみんなで人生ゲームやトランプなどをして遊んだ。

 

海未「そうだ。ハチ、道場を見せてもらえませんか?」

 

トランプなどで遊んだ後休憩でみんなとテレビを見ていると不意に海未がそんなことを聞いてきた。

 

八幡「道場?別にいいが・・・」

 

道場行くんだったら昔やってたアレでもやるのかな?

 

そして俺らは道場へと向かった。

 

八幡「ここだ。」

 

9人『おおー! 』

 

穂乃果「広ーい!」

 

絵里「ハラショー!」

 

八幡「海未、ほれ。」

 

俺は置いてあった弓を海未に渡した。

 

海未「まさか、アレをやるんですか?久しぶりに」

 

八幡「ああ、小学5年の時以来だろ?久しぶりにやろうぜ異種混合戦」

 

海未「・・・分かりました、私もハチ相手にどこまで出来るかやって見たかったので。」

 

海未達には昔自分の身を守るためという理由で俺の知っている護身術などを色々教えた。だが海未は武術も教えて欲しいと言うことで俺が色々と教えていたのだ。

 

海未「ではやりましょう。行きますよ」

 

そう言って海未は弓を構えて撃った

 

ヒュン!

 

その矢は俺めがけて一直線にとんでくる。しかも結構な速さだ。

 

穂乃果「海未ちゃん!?・・・ハチくん危ない!」

 

海未「いえ、あのくらいじゃハチは・・・」

 

八幡「あらよっと」

 

俺は木刀を両手に持つとその矢を右の木刀で叩き切ったしかも縦に。

 

絵里「は、ハラショー・・・」

 

にこ「・・・矢って縦に切れるのね。」

 

真姫「いや、無理でしょ!?そんなの出来るなんてもう化け物じゃない!」

 

なんか外野がうるさいが

 

八幡「行くぜ」

 

そう言って俺は海未に向かって走り出した。

その俺に向かって海未は矢を放つが俺はそれを木刀ではじきながら進む。

 

海未「くっ!だったら3本いっぺんにはどうですか!」

 

そう言って3本いっぺんに放ってきた。

 

八幡「嘘やんけ・・・やって見るか『投影・開始』構成材質解明。構成材質補強。おら!」スパン!

 

恭子「なっ!あれは投影魔術!?魔法より先に生まれ、今は秘術となったとアイリさんから聞いてはいましたがあの投影・魔術を何故八幡くんが!?」

 

八幡「ちょ!?恭子さん!?」

 

俺が叫ぶとあっ!と顔を上げやってしまったという顔をした。そう、恭子さんと二人きりなら良かったが今はちゃんと9人いるんですよねー・・・はぁ

 

穂乃果「ハチくん。魔法ってあの魔法?」

 

海未「どういう事か説明していただきましょうか。」

 

はぁ、こうなるからやだったのに・・・


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