魔法使いとチート八幡の日常   作:しろ@「 」

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魔法使いとチート八幡の日常~中学編~20

文実があった日の翌日。俺は穂乃果とほかの女子二人と家庭科室に来ていた。何故かって?そりゃあここにいる穂乃果が俺をクラスの出し物の料理担当に推薦したから実力を見せろって言われましてね?

 

八幡「んで?穂乃果、その後ろの2人は誰?」

 

???「ちょっとー、比企谷くん。同じクラスなのにそれは無いでしょー。」

 

???「そうですよ。名前くらい覚えておいてくださいよ。」

 

八幡「いや、まず同じクラスだったの?」

 

2人「そこから!?」

 

まぁ俺はクラスのヤツらの名前も顔も全然覚えてないからなぁ...

 

穂乃果「アハハ〜...ごめんね2人とも。ハチ君はクラスのみんなのこと全然覚えてないから。全く、ハチ君。こういう事になるからしっかりみんなのことは覚えておいてよって言ったのに」

 

穂乃果に注意された...一生の屈辱だ」

 

穂乃果「それどういうこと!?穂乃果だって注意くらいするよ!」

 

???「さてと、痴話喧嘩も終わったみたいだし自己紹介しようかな。私は赤崎 楓。クラスの書記だよ。よろしくね。」

 

赤崎ね。覚えた

 

???「では次は私が。私は早坂 みやびです。一応クラスの委員長です。よろしくお願いしますね。」

 

早坂だな。覚えた。

 

八幡「OK、赤崎に早坂な。よろしく。それで?俺はなんのケーキを作ればいい?」

 

自己紹介が終わったので俺は今回の目的のケーキの話に話を変えた。

 

赤崎「...痴話喧嘩の部分はスルーでいいんだ...。んんッ!そうだなぁ、自分の自信作かな。一応この冷蔵庫の中のものは全部使っていいらしいから。」

 

そう言って赤崎は冷蔵庫を開けた。

 

ふむ。なかなか材料は揃ってるな。

 

八幡「了解、じゃあ1時間後にここに戻ってきてくれ。それまでには完成させる。」

 

早坂「1時間後...ですか。この部屋にいても大丈夫ですか?」

 

八幡「ああ、別にいいが邪魔はしないでくれよ?」

 

早坂「分かってます。」

 

穂乃果「穂乃果は一旦文実に顔を出してくるよ。」

 

赤崎「私もクラスの方を見てこようかな。」

 

八幡「了解。んじゃあ俺は始めるわ」

 

そして俺はケーキ作りを開始した。

 

 

 

それから一時間後...えっ?ケーキ作りの描写をかけって?いや、俺の作るケーキのレシピは企業秘密だから...

 

赤崎「あっ、ほんとにケーキできてるー。1時間で終わるものなんだねぇ。」

 

そこに赤崎が帰ってきた。

 

早坂「凄かったですよ。ほんとに。スポンジの作り方ももう手慣れているかのようにさっさと終わらしていたし、その後の生クリームを作ったりするのにも時間をかけずさっさと終わらせていて気がついたらもう盛り付けだけになっていました。」

 

赤崎「そ、そんなに?」

 

と、驚いた顔で俺を見る。まぁ早坂も結構話を持ったような気がするが...いや、俺の中では普通でもほかの人から見たら早い方なのか?

 

と、そこに穂乃果と海未とことりもやって来た。

 

穂乃果「あっ、ケーキ出来てる!」

 

ことり「うわぁ、美味しそー♪早く食べたいな♪」

 

海未「ほんとですね。美味しそうです。」

 

八幡「海未とことりは違うぞ?」

 

そう言うと海未とことりはがっかりしたような顔で

 

海未「私は食べちゃいけないんですか?...」

 

ことり「私も?...」

 

と言ってきたので俺は首を振った。

 

八幡「そういう事じゃなくてお前らの分はこっち。」

 

そう言って俺は海未に抹茶のチョコレートケーキを。ことりに特製チーズケーキを冷蔵庫から取り出して渡した。

 

海未「こ、これは?」

 

ことり「私たちに?」

 

八幡「ことりはチーズケーキ好きだろ?海未はあんまり甘いのが好きじゃないはずだからちょっと甘さ控えめのケーキを作ってみたんだよ」

 

穂乃果「えー!ずるい!わたしには!?」

 

八幡「穂乃果はいちごが好きだろ?だからそのケーキいちご多めに作ってあんだよ。」

 

そう言って俺は作ったケーキを切って皿にのせて穂乃果と赤崎、早坂に手渡した。

 

八幡「さてと、では召し上がってくれ。」

 

5人『いただきます!』

 

5人『お、お、おおお美味しーーい!!』

 

赤崎「なにこれ!スポンジが口の中で溶けて無くなったよ!?」

 

早坂「でも、無くなってもスポンジの味がしっかりと口の中に広がっていきます!」

 

穂乃果「このクリームも美味しい!色々な果物の味がするよ!」

 

海未「この抹茶チョコレートケーキは甘すぎず苦すぎない。ちょうどその中間くらいの甘さでスポンジの味としっかりとマッチしています。」

 

ことり「このチーズケーキ、中にクリームが入っていて普通のチーズケーキよりも甘くなっているのにしっかりとスポンジの味と合ってる!」

 

とみんな絶賛してくれた。

 

八幡「口にあったようで何よりだ。」

 

赤崎「うん、これならもう比企谷くんに頼んでもいいよね。ってか、こっちからお願いするよ」

 

早坂「私も、お願いします」

 

そう言って俺に頼んでくる2人。

 

八幡「いや、俺は元からやるつもりだからお願いされなくてもやるけどまぁわかったわ」

 

そうして俺はクラスの出し物のお菓子作り担当にもなってしまった。はぁ仕事が増えることは俺は望まねぇんだけどな...

 


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