魔法使いとチート八幡の日常   作:しろ@「 」

49 / 95
魔法使いとチート八幡の日常~中学生編~21

さてと、今日も文実がある。めんどい。なぜめんどいかと言うと...副委員長補佐っていう役割についたからだ。(強制)はぁ、仕事したくねぇ...

 

沙綾「あっ、比企谷先輩。こんにちは」

 

香澄「比企谷先輩こんにちわー」

 

八幡「おう」

 

今日の俺の仕事は書類をまとめて山吹に渡す。それだけだ。いやぁラッキーだな、前よりも仕事少ないし?それにそこまで書類もないから楽!

 

とか思ってた時期もありました...なんで一気に書類を持ってくるの!?ねぇ...まさか、これが気分を良くさせてから一気に気分を地に落とすと言うあの技か!?...言っててよくわかんねぇなうん。ってかあの技ってどの技だよ。変な事言ってないでさっさと仕事するか。

 

ってかなんか今日の文実少なくね?いや、今日だけじゃないか。俺がケーキ作りをした次の日当たりから徐々に減ってきてたな。多分俺のいない時になんかあったか。一応、山吹に聞いとくか

 

八幡「なぁ山吹、今日の文実やけに少ないけどなんでだ?」

 

沙綾「ああ、そう言えば比企谷先輩はあの時いなかったですね。えっとなんか3年の相模先輩がクラスの出し物も手伝った方が良くないかっていう提案をして香澄は否定しようとしたんですがほかの人もその意見に乗っちゃって...その次の日から徐々に減ってきてた感じです。」

 

...相模か。確か俺のクラスのやつだったな。これは文実の妨害って考えた方がいいのか?うーむ...一応調べてみるか

 

 

それからというもの徐々に徐々に人が減っていく一方だった。最終的にはほぼ人がいない状況。

 

八幡「なぁ流石にこれはやばくないか?」

 

と、隣で大量の書類を確認している山吹に尋ねる。

 

沙綾「ですよね...これは流石に...」

 

その隣の戸山も書類が多くて大変そうだ。

俺は2人のところに山積みにされている書類を半分とる

 

沙綾「えっ?比企谷先輩?」

 

香澄「先輩?なんで...」

 

八幡「お前らに体調を崩されたら困るからな手伝うわ。」

 

香澄「で、でも...」

 

八幡「でもじゃない。手伝うって言ってんだ。素直に人の好意は受け取っとけ。」

 

そう言い俺は書類に目を通し始める。

 

香澄「比企谷先輩...ありがとうございます!」

 

沙綾「ありがとうございます。」

 

八幡「おう。」

 

そうして俺たち3人は作業を進めた。

が、流石にこの量は多いな。人数がへっている分、最初から書類に目を通さなければいけないため時間が全然足りない。やっぱり文実の人を戻さないとな...一旦穂乃果たちにも相談してみるか

 

 

その日の帰り道

 

八幡「なぁ、今日の文実流石にやばくないか?」

 

海未「はい、あれは流石にまずいですね...」

 

ことり「相模さんのこと私たちが止めておけばよかったかも...」

 

穂乃果「あれはしょうがないよ...あれだけ賛成の人がいたら反対するのも難しいし...」

 

八幡「どうやったら人を戻せるか...やっぱり呼びかけるしかないか。いや、待てよ。今度の集まりで...よしっ!やってみるか」

 

俺が1人で意気込んでいると3人が詰め寄って何するの?って聞いてくるため俺はお楽しみにとだけ答えた。

 

 

それから2日後、今日は文実でスローガンを決めるため全員集まっている。

 

香澄「じゃあ始めたいと思います。今日は文化祭のスローガンを決めたいと思います!考えてきた人は挙手でお願いします!」

 

戸山がそう言うとチラホラと手が上がる。

 

 

『面白い!面白すぎる!~潮風の音が聞こえます。総武中学文化祭~』

 

おい、どこのCMだよ

 

『ONE FOR ALL』

 

はい出ました...

 

『八紘一宇』

 

...

 

とまぁ決まらないわけですよ。さてとそろそろ俺も...

と、その時相模が手を挙げた

 

相模「絆~共に助け合う文化祭~とかはどうですか?」

 

相模がそう言うと俺は思わず

八幡「うわぁ」

と言ってしまった。

 

沙綾「ちょ、比企谷先輩」

 

と山吹は小声で言ってくる。まぁ大丈夫だ見てろと俺は心の中で山吹に言う。

 

相模「何かな?なんか変だった?」

 

八幡「いや、別に...」

 

相模「何か言いたいことあるんじゃないの?」

 

八幡「いや、まぁ別に...」

 

相模「ふーん、そう。嫌ならあんたも何か案出せば?」

 

この言葉を待っていた。

 

八幡「じゃあ俺からも1つ『人~よく見たら片方楽してる文化祭~』とか?」

 

俺がそう言うと会議室が静寂で満たされた。

 

「ぷっ」

 

と言う笑いが聞こえたので見ると穂乃果達3人が笑ってた...

 

平塚「...ひ、比企谷。どういう意味か説明を」

 

八幡「いや、人という字は人と人が支え合ってとか言ってますけど、片方寄りかかってんじゃないっすか。誰か犠牲になることを容認してるのが人って概念だと思うんですよね。だから、この文化祭に...文実にふさわしいんじゃないかと」

 

平塚「犠牲とは具体的に何を指す。」

 

八幡「いや、俺とか他にもクラスに顔だして文実に来ないヤツらの分の仕事までやってたヤツらとかめっちゃ犠牲じゃないっすか。まぁこれがアイツが言う助け合いってやつなら俺は何も言えないっすけどね。まず俺助け合ったこととかないし...」

 

そう言って俺は座る。さてとこれで何とか文実に来るやつも増えるかねぇ...

 

香澄「比企谷先輩...」

 

ん?戸山に呼ばれたか?

そう思い戸山の方を見ると笑顔で

 

香澄「却下です」

 

と、言われた。

 

香澄「今日はここまでにしましょう!なんかいい案も浮かんでこなさそうですし!それに作業の遅れだって皆さんがこれから毎日来てくれれば何とかなりそうなので!というわけでこれで今日の文実は終わります!皆さん!明日からまたよろしくお願いします!」

 

そういう感じで文実は終わった。

 

帰り道

 

穂乃果「人~よく見たら片方楽してる文化祭~」

 

ことり「ほ、穂乃果ちゃん。もうやめて〜」プルプル

 

海未「そ、そうですよ。や、やめてください」プルプル

 

こいつら...


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。