キーンコーンカーンコーン...
今日も一日の授業が終わり放課後。今日は遥とひまりと遊ぶ約束をしていた。というわけで俺は遥の教室へと向かう。
遥「あ、八幡君。」
遥の教室の前に行くとちょうど遥が出てきた。
八幡「おう、タイミング良かったな。」
そうして俺らは一緒に昇降口へと向かい、靴をはきかえて外へと出る。すると校門の方から誰かが走ってきた...ってかひまりだった。
ひまり「ハチ先ぱーい!」
八幡「おう、わざわざこっちまで来てくれたのか。サンキューな。」
ひまり「いえいえ、先輩方よりも終わるのが早かったので」
八幡「そうか。んで?今日は何すんだ?」
遥「せっかくだからカラオケとかどうかな?」
ひまり「おお!いいですねカラオケ!」
2人はカラオケに行きたいようだ。というわけで、カラオケに来た。
ひまり「3人でフリータイムドリンクバー付きでお願いしまーす」
店員「はい、ではお部屋は205号室です。ごゆっくりどうぞ」
俺らはドリンクバーで飲み物を取り、205号室へと向かった。
遥「カラオケ久しぶりだなぁ...」
ひまり「私もです!」
八幡「んじゃあ誰が先に歌う?」
ひまり「ジャンケンで負けた人から順番に歌っていくのはどうでしょう!」
俺らはその意見に賛成し、ジャンケンを行う。
3人「「「じゃんけん...ポン!」」」
負けたのは...遥だった。
遥「うう、私が最初か〜、緊張するなぁ」
そう言って遥は今日を選曲していく。
遥「うーん、あっ、これにしよーっと」
そう言って遥が入れたのは『ハナミズキ』だった。
遥「〜〜〜〜〜〜〜♪」
...うん、普通にうまいわ。
得点は93点だった。
ひまり「は、遥先輩。すごい!よーし、私も負けないぞー!」
そう言ってひまりは選曲していた。曲は『アスノヨゾラ哨戒班』
ひまり「〜〜〜〜〜〜〜♪」
やっぱりカバーしただけあるな...上手いわ。
点数は92点だった。
八幡「んじゃあ次は俺か...これにするか」
そして俺が選んだのは『時を刻む唄』
八幡「〜〜〜〜〜♪」
ひまり「うそ...」
遥「八幡君上手すぎ...」
八幡「〜〜〜〜♪」
ひまり「先輩めっちゃ高い声出てるし...」
遥「いつもの声からは想像もつかないよね..」
いやぁ、久しぶりに歌ったがやっぱりいい歌やなぁ...
あ、点数は95点らしい。なんかめちゃくちゃ点数高かったわ...
それから3時間ぶっ続けで歌った。
遥「いやぁ、久しぶりにこんなに歌ったなぁ」
ひまり「私もです!楽しかったです!」
八幡「今度はみんなで来るのもいいかもな...」
カラオケから出ると外はもう暗くなり始めていた。
遥「ねぇねぇ、この後ちょっと寄り道したいんだけどいいかな?」
俺とひまりは了承し遥について行く。
遥「着いたよ!」
そう言って来たのはちょっとオシャレな喫茶店だった。
八幡「喫茶店?なんでまた」
遥「いやぁ、ここで新商品のケーキが出たって聞いたから気になっちゃって」
ひまり「ケーキ!?私も食べたいです!」
やはり女子はケーキが好きなのか。
というわけで喫茶店の中に入りその新商品と言われている『フルーツたっぷりミックスケーキ』とやらを2人は頼んだ。俺はホットコーヒーだけ頼んだけど...
店員「お待たせしました。こちらホットコーヒーになります。」
そう言ってコーヒーを俺の前に置き戻って行った。
それから2分後くらいにまた店員さんが来てケーキを2つ置いていった。
八幡「...でかくね?」
遥「そうかな?」
ひまり「そうでもないと思いますけど...」
うーん、女子の感性はよく分からん。明らかにでかいと思うんだがなぁ...
それから2人は黙々と食べていた。たまにめっちゃうまそうな顔でニヤけているがな。
遥「ねぇねぇ八幡君」
と、不意に呼ばれたので俺は遥の方を向いた。
八幡「なん...むぐっ!?」
遥「どう?美味しい?」
俺が遥の方をむくと俺の口の中にケーキを突っ込んできた、まあいわゆるあーんってやつだな。
八幡「は、遥。何を...」
遥「い、いやぁ八幡君だけ食べてないのは可愛そうかなって思って。」
八幡「何もお前のスプーンで俺の口に突っ込むことないだろ?」
遥「あ、あぅ...」////
うわぁ、何この可愛い生き物...
ひまり「むぐぐ...八幡先輩!」
八幡「ん?むぐっ!?」
oh......お前もかひまり。
2人が食べ終わってから俺はコーヒーを飲み干し、代金を払って外へと出た。
遥「は、八幡君。お金...」
八幡「いいって、俺の奢りだ。」
ひまり「いいんですか?」
八幡「おう」
ひまり「...なら、遠慮なく。」
遥「ありがとう八幡君。」
そして俺らは帰路へとついた。