魔法使いとチート八幡の日常   作:しろ@「 」

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魔法使いとチート八幡の日常~中学生編~25

今日は総武中学校の体育祭だ。体育祭の種目は男子がバスケ、バレー、テニス。女子がバレー、バスケ、卓球らしい。そして最後に紅組と白組に分かれて行われる棒倒しがある。

 

ちなみに俺はバスケだ。本当はテニスが良かったのだが思いのほか人気でジャンケンになり負けた...戸塚と一緒にテニスが良かった!まぁ、負けたものはしょうがないか。というわけで俺はバスケになってしまった。バスケのメンバーは俺、葉山、戸部、大岡、大和、少林寺、神木だ。そして神木と少林寺は確かバスケ部って言ってたな。うちのクラスはちょうどバスケ部2人居るのか。

なら俺の出番はないな。ないよね?

 

そんなこんなで体育祭が始まる。

 

 

雪乃「あら、引きこもり谷君。今日は引きこもらずにしっかりと来たのね。」

 

八幡「いや、いつも部活行ってんのに今日はっておかしいだろ...」

 

体育館への移動中、雪乃と会った。

 

雪乃「ふふ、冗談よ。そう言えば穂乃果さんと海未さんとことりさんがあなたに伝言で"全力でやってね。"と言ってたわ。」

 

八幡「まじか...」

 

雪乃「ええ、全力でやらなかったら海未さんが正座させて説教すると言ってたわね。」

 

えぇぇ...

 

八幡「まぁ海未位からなら逃げられるからいいか。それに試合に出なければいいんだしな。」

 

そう言うと雪乃は笑った。

 

雪乃「ふふ、そう。と言ってるわよ、彼は。」

 

そう言って俺の後ろへ視線を向けた。

 

「そうですか。私からはすぐに逃げられるのですか...」

 

「ハチ君、試合に出るように葉山君に頼んでおいたよ!」

 

「ハチ君の全力、久しぶりに見たいなぁ〜」

 

...やばい、逃げ「逃がしませんよ?」

死んだ。

 

海未「まったく、今日くらい全力出してもいいでしょう?」

 

穂乃果「私、ハチ君の全力見たいなぁ」

 

ことり「ハチ君、おねがぁい!」ウワメ

 

...これは、出さないと殺されそうなんで出すしかなさそうだ。いや、だがこれなら...

 

八幡「わかった。だが、条件がある。うちのチームが相手に10点差付けられたら全力を出す。それでいいだろ?」

 

穂乃果「そういうことなら...」

 

海未「わかりました。」

 

ことり「私は最初から全力でやるのが見たかったけど...まぁいいかな。」

 

というわけで俺が全力を出すかはチームメイトにかかっている。頼むぞみんな...

 

 

というわけで試合の時間になった。

 

葉山「みんな全力で行こう!」

 

俺以外「おう!!」

 

...ごめんなさい、俺全力出しません...

 

葉山「ヒキタニ君も頑張ろう!」

 

...こいつ。

 

八幡「おい葉山。お前なんで俺の名前わざと間違えんだ?ふざけてんのか?」

 

そう言うと葉山は一瞬驚いたような顔をしたがいつもの笑顔に戻り。

 

葉山「悪い、比企谷だったな。じゃあ、頑張ろうぜ!」

 

...あいつは悪い奴ではなさそうだがな。

 

戸部「ヒキタニ君の名前って比企谷って読むん?ごめん!俺も間違ってたわ〜。これからはしっかり呼ぶわ!じゃあ俺らも頑張ろうぜ比企谷君!」

 

戸部は俺に近づきそう言って離れていった。あいつは馬鹿だが悪くは無さそうだな。

 

 

そんなことがありつつ試合が始まる。スタメンは俺、葉山、戸部、神木、少林寺だ。

 

相手にもバスケ部が2人いるらしい。

 

 

第2Qが終わり点差は3点差で俺らが勝っている。

この分なら俺らの勝ちだな。

 

 

俺の予想通り1試合目は難なく勝った。

 

 

2試合目、第1Qでは負けていたが、第2、第3Qで巻き返し勝った。ちなみに俺は出ていない。

次は準決勝。

 

準決勝、相手はバスケ部2人にバスケ経験者が3人という優勝候補のA組だ。そして穂乃果達がちょうど応援に来た。雪乃もいる。

 

葉山「この試合が1番辛いかもだけど、頑張ろう!」

 

神木「僕が綾崎をマンマークするから、少林寺は崎村をマンマークで止めてくれ。その他は各自マークする人を決めてマンマークな。」

 

神木がそう言うと全員、「おう!」と言ってコートに入った。

 

そして試合が始まる。

 

最初、俺らは先制する、がしかし、相手に点数を取られそのままズルズルと点を取られて今は16対 4と言うなんとも言えない試合になっていた。神木と少林寺はしっかりと相手のバスケ部の崎村?と綾崎?だったかな、を止めているがその他の奴らも上手いためそいつらに点を取られていた。

 

ピー!!

 

そして第1Qが終わった。...そろそろ出るか。

 

葉山「ハァハァ、強いなやっぱり。」

 

神木「くそっ、あいつら全員バスケ経験者はせこいだろ...」

 

少林寺「どうする、これ以上点差を広げられたら勝てないぞ。」

 

葉山「そうだな...比企谷、それに大岡。次のクォーターから出てくれ。大和と戸部がチェンジで。」

 

葉山はそう言った。言ってくれたのだ。

 

神木「葉山..」

 

葉山「2人は1試合しか出てないしな。せっかくなんだ出てもらおう。」

 

少林寺「...そうだな。そうしよう。」

 

3人はもう諦めモードだった。そのため俺は大岡?と交換する大和?に声をかける。

 

八幡「大和、だったか?ボール持ったら俺にパスくれ。」

 

大和「?まぁわかった。」

 

そう言って大和はポジションについた。

 

さてと、勝ちますかね。

 

 

────────

 

ピー

 

第2Qが始まった。ボールは今は自軍のコートで葉山が持っている。

 

葉山「大和!」

 

そう言って横にいる大和へパス。

と、同時に俺は大和の前へと走る。

 

八幡「はい。」

 

大和「比企谷!」

 

そう言って大和は俺にパスを出す。

 

八幡「ナイスパス。」

 

そして俺は片手でボールをゴールに投げた。

 

相手モブ1「は?なんで投げたんだあいつ...」

 

崎村「シュート?入るわけねぇだろw」

 

葉山「比企谷、何を...」

 

雪乃「彼はなぜ投げたのかしら。普通あんなところからのシュートなんて入らないのは彼でも分かるはずよ?」

 

結衣「ヒッキーは試合、諦めちゃったのかな?」

 

とか、言ってるが俺は知らん。あの3人だけはなぜ投げたのか知ってるしな。俺は穂乃果たちの方を見る。3人は笑って雪乃達に話していた。

 

穂乃果「あはは。まぁ普通は入らないと思うよねぇ。」

 

海未「あれはほんとにおかしいですから...」ハァ

 

ことり「まぁ、ハチ君だもん。」アハハ

 

雪乃「?何を言ってるの?あれは流石に「入るよ。」穂乃果さん?」

 

穂乃果「あれ。入るよ。」

 

 

パサッ

 

トントントン。

 

八幡「俺のシュートは落ちん。...なんてな」

 

そう、決まったのだ。

超ロングシュートが。

 

観客『うぉぉぉぉおおおお!!!!』

 

「なんだあいつ!」

 

「まぐれか?いや、でも、普通にゴールを狙ってたような気がするが...」

 

「あいつ誰だよ!俺知らねぇぞ!?」

 

とか色々と聞こえてきた。

 

相手も、「まぐれだまぐれ。切り替えていこう。」と言って切り替えていた。

 

葉山「君は、あれを狙ったのか?」

 

八幡「ん?ああ。」

 

神木「はは、まさかうちのチームにこんな奴がいたとは。」

 

少林寺「最初から本気出せよ...」

 

八幡「目立ちたくなかったからな。ま、この試合は俺にボールを回してくれ。決めとくから。」

 

この行動は俺らしくないが、10点差付けられたら全力出すって約束だしな。しゃあないか。

 

そうして試合が再開。相手はボールを回しながら攻めてくるが、俺はそれをカットしてそのまま投げた。

 

パサッ

 

八幡「ほい、頂きましたっと」

 

......

 

観客『うぉぉぉぉおおおお!!!!』

 

「まぐれじゃねぇ!?」

 

「また決めやがった!」

 

「ほんとに誰だよあいつ!」

 

 

これで相手は俺をマークするだろうな。

 

案の定、マークを1人付けてきた。だが、1人じゃ甘いな。

 

俺はまたボールをもらうとそのまま加速してドリブルで相手陣地に持っていく。マークの奴は置いてきた。

 

崎村「くっそ、止めるぞ!」

 

そう言って相手は俺にプレスをかける。が、俺はそれをドリブルチェンジ、ロールターン、ビハインド・ザ・バックで躱し、そのままフリースローラインから飛んだ。

そしてそのままダンクした。

 

またも静寂。

 

観客『はぁぁぁぁぁああああ!?』

 

「うそだろ!?フリースローラインからダンクなんてどんだけ飛んでんだよ!?」

 

「どっかのマンガじゃねぇんだぞ!?」

 

「やばい、あの人カッコイイ...」

 

「ねぇ、あの人の名前なんて言うのかな!今度聞いてみようよ!」

 

と、観客もそんな感じだった。

 

穂乃果「うそ...」

 

海未「まさかダンクできるようになっていたとは...」

 

ことり「私もわかんなかったよ...」

 

雪乃「カッコイイ...」

 

結衣「ヒッキー」////

 

あいつらもそんな感じだったな。はぁ、目立つのは嫌いなんだが...

 

神木「よっしゃ!比企谷にボールを回すぞ!」

 

少林寺「全力で守りきるんだ!」

 

うちのチームも団結してきたな。

 

八幡「葉山、次の攻撃の時俺の後ろから走ってきてくれ。多分俺には3人くらいマークが着くと思うから」

 

葉山「OK、任せてくれ。」

 

葉山が疲れているにも関わらずそう返事をする。まぁあいつもサッカー部だし、根性あんだろ。

 

というわけで俺は相手のボールをさっさと奪う。そうすると案の定3人のマークがついた。そのうち2人はバスケ部。

 

崎村「これ以上点は取らせねぇ!」

 

綾崎「このまま止めてやる。」

 

そう言って取りに来るが

 

八幡「遅せぇよ...」

 

相手の手が俺のボールを触る前に俺はバックハンドパスで後ろから上がってきてた葉山へとボールをパスする。そして葉山はスリーを決めた。

 

八幡「ナイッシュー」

 

葉山「ナイスパス比企谷!」

 

そうして俺らはペースを掴み、見事勝利した。

 

雪乃「すごい...」

 

結衣「ヒッキーかっこよかったなぁ...」

 

穂乃果「ハチ君、やっぱりカッコイイな。」

 

海未「流石はハチですね。」

 

ことり「やっぱりハチ君はスポーツを生き生きとしてた方がいいなぁ。」

 

と、5人の少女は独り言のように呟いていた。

 

 

そして決勝戦。F組VSC組。

C組もバスケ部2人に経験者2人。運動部が3人いるらしい。

 

F組のスタメンは俺、葉山、戸部、少林寺、神木の5人だ。そして俺は最初から全力で行く。

 

 

ピー!ジャンプボールから始まった。ジャンプボールはうちのクラスの少林寺が先に触り後ろの神木へ回す。そしてそのまま俺へとパスが来た。俺は一気に加速しドリブルで切り込む。そしてフリースローラインからダンクした。

 

八幡「まず1本。」

 

観客『うぉぉぉぉおおおお!!!!』

 

...なんか観客が増えてる気が...

 

まぁいいか。俺らはそのまま相手への攻撃を緩めず攻めまくる。

 

 

ピー!!

 

そうして第1Q終了。この時点で点差は30点差になっていた。

 

葉山「よし、これなら勝てるぞ!」

 

神木「ああ、これなら!」

 

少林寺「念願の優勝だぁ!」

 

戸部「よっしゃ行くっしょ!」

 

 

そのまま勢いに乗り第2、第3Qも全力でやった。結果は136対14と言う体育祭ではありえない結果になった。まぁほぼ俺が決めたんだが...

 

そんなことがあり、俺は学校の有名人となってしまったのだった。

 

 




次は体育祭の2日目。棒倒しをやってからその次の話でSAO編へと入ります。遂に中学編のラスト。頑張りまする!

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