魔法使いとチート八幡の日常   作:しろ@「 」

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魔法使いとチート八幡の日常~SAO編~4

デスゲームが始まってから1週間が経った。まだ、雪穂と亜里沙はみつかっていない。今日もホノカとイッキとステラと探しに行くつもりだが...

 

ホノカ「それにしても、結構探しているのに見つからないね、ほんとに...」

 

ハチ「大丈夫だよ。目撃証言は何回か聞いてるんだから、どっかにはいるだろ。」

 

そう、色々と聞き込みをしていると目撃証言だけは多くあった。亜里沙が目立つからだろう。だから、死んではいないはずだ。

 

ハチ「よし、今日も3つに分かれて捜索しよう。」

 

イッキ「そうだね、今日こそは見つけよう!」

 

ステラ「ほら、いつまでも顔を下げてないのホノカ。目撃証言があるんだから、今日見つければいいのよ。」

 

ホノカ「...うん、ありがとうステラ!」

 

そう言えば、いつの間にかホノカはステラを呼び捨てにしてたな...まぁ、仲良くなったってことだろう。

 

ハチ「よし、じゃあ今日の捜索範囲なんだが、俺が右の森を、中央がイッキ、そして左側がホノカとステラが捜索してくれ。集合はいつも通り7時くらいの日が落ち始める時間。場所はいつもの武器屋の前だ。んじゃあ行こう!」

 

3人『了解!』

 

そう言って俺らは分かれた。

 

さてと、俺も気合い入れて行きますかね。

 

 

ハチ「ふっ!」ズバッ!

 

俺は今、森でモンスターの群れと対峙していた。

 

ハチ「はぁ、まさか群れに遭遇するとは...運がねぇなあ。まぁ、やるかね。」

 

そう言いながらも俺はモンスターをどんどん倒していく。

 

それから30分後

 

ハチ「ラスト!っと。終わった〜。」

 

群れの最後の1匹を倒すとレベルが上がったらしく、音が鳴る。

 

ハチ「おっ、レベルが上がったのか。あ、スキルの熟練度も結構上がってるな。」

 

そう言って俺は自分のステータスを割り振っていた。俺は俊敏がちょっと高いバランスの良いステ振りをしている。そして俺のレベルは今25だ。えっ?1層で1週間しか経ってないのになんでそんなにレベルが上がってんのかって?なんかこのゲームは、群れのモンスターを倒すと経験値が多く貰えるらしい。そして俺は、何故か知らないけど、めちゃくちゃ群れのモンスターと戦っていたのだよ。

だからレベルとスキルの熟練度がおかしいのさ。

 

そんなことを考えながら森の中を歩いていると、奥の方から剣の音が聞こえた。

 

ハチ「誰かモンスターと戦ってんのか?」

 

そう思い、俺は索敵スキルを使った。

そこで索敵されたのは、今までのモンスターとは違う大きめのモンスターと、プレイヤー2人だった。

 

ハチ「これはヤバそうだな...」

 

そう思い、俺はモンスターへの奇襲を行うためフードをかぶりそのモンスターがいる方へと走った。

 

「グォォオオオオ!!」

 

「ひっ、や、やめて。こっち来ないで!」

 

「くっ、この状況、どうしよう...あいつなら。」

 

俺がモンスターのいる所に着くとそこには俺の見知った2人がいた。1人は栗色のロングヘアーの女の子。もう1人は茶髪のショートカットの女の子。そして、俺が会いたかった...幼なじみ。

 

モンスターはその2人に襲いかかろうとする。

 

2人は目を瞑っていた。

 

俺はスピードを上げ、モンスターと2人のあいだに入り両手に持っている2本の剣で攻撃を受け止め、弾く。

 

そしてそのまま、モンスターに追い打ちをかけた。

 

ハチ「ふっ!はぁぁ!」

 

俺はスピードを使って敵の攻撃を避けつつ少しずつ敵にダメージを与えていた。

 

そして、あと少しという所で最後の意地なのか、モンスターの攻撃スピードが上がる。

 

そしてモンスターは俺の顔面目がけて攻撃を仕掛けてきた。俺はそれを間一髪避けるが、フードに当たってしまったらしく、フードは耐久値が無くなり消えてしまった。

 

「えっ!?」

 

「あれって...まさか...、嘘。」

 

2人は俺のフードが取れたことにより俺だと気づいたらしい。

俺はラストスパートを掛け攻撃のスピードを上げた。

 

そして遂に

 

パリーン!!

 

モンスターはポリゴンとなって消えた。

 

ハチ「ふぅ、終わったか。」

 

そう言って振り向こうとすると後ろに衝撃が走る。

 

ハチ「うぉ!?」

 

「ハチ君!!」ダキッ

 

「ハチ!!」ダキッ

 

どうやら2人が俺の背中に抱きついてきたらしい。

 

ハチ「おい、2人とも、一旦離せ。」

 

2人『嫌だ!!』

 

はぁ、子供かっ!って思ったが、よく良く考えればさっきあんなことが起こったんだ、しょうがないか。

そう思い、俺はもう何も言わなかった。

 

 

ハチ「さてと、まずは、久しぶりだな里香、明日奈。」

 

明日奈「うん、ハチ君、久しぶりだね。会いたかったよ。」

 

里香「私も、会いたかったよ、ハチ。」

 

まぁ、俺もなんだが、そこは置いておいて。

 

ハチ「2人はなぜここに居る?」

 

里香「私と明日奈は別々の学校に転校したのはわかるでしょ?でも、別々ではあったんだけど、隣の学校で、家も結構近かったから、よく遊んでたんだ。」

 

明日奈「そして、里香がSAOを一緒にやらないかって言ってきて、面白そうだからやることにしたの。」

 

なるほど、だからここに居るのか。

 

ハチ「なるほど、それでここで出会えた訳か。」

 

里香「そういうこと。」

 

明日奈「それにしても、ハチ君は強いね。さっきのモンスターにも負けなかったし。」

 

ハチ「まぁ、ちょっとレベルが高いからな。」

 

里香「そうなの?」

 

明日奈「どのくらい?」

 

そう聞いてきたので最初に注意をする。

 

ハチ「こら、明日奈。ほかの人にレベルとかスキルスロットに付けてるスキルとか、聞いちゃダメだぞ?俺は別にいいけどよ。」

 

明日菜「そうなの?」

 

ハチ「ああ、こういうゲームでは普通だよ。」

 

そう言うと明日奈はわかった。と言って頷いた。

 

ハチ「んで、俺のレベルの話だよな?俺のレベルは25じゃなくて今の戦闘でレベルが上がったらしいから26だ。」

 

そう言うと2人はびっくりしていた。

 

里香「26!?」

 

明日奈「す、すごい...私はまだ13だよ...。」

 

ハチ「まぁ、初日から色々とやってたからなぁ」

 

明日奈「色々?」

 

ハチ「ああ。」

 

そう言って、初日から今日までのことを話た。ホノカの妹の雪穂と、その友達の亜里沙をずっと探してるだとか、群れのモンスターといっぱい戦ったとか。その話をすると明日奈と里香が話している。俺はどうした?と聞くと

 

明日奈「その2人の女の子ならついさっきここから西の方に走ってたよ?もう1人の女の子もいたけど。」

 

という、話をしてきた。

 

ハチ「本当か!?」

 

俺は明日奈と里香に詰め寄る。

 

里香「う、うん。」

 

ハチ「そうか、ありがとな。」

 

俺はそう言ってそこを立ち去ろうとする、が、それを里香と明日奈が止め、

 

明日奈「ハチ君、私たちも手伝うよ!」

 

里香「さっきも助けられたしね!それに、幼なじみが困ってたら助けるのも幼なじみの役目でしょ!」

 

と、言ってくれた。

 

ハチ「2人とも...ありがとう。」

 

明日奈「うん!じゃあ改めて、私はアスナだよ!武器は細剣、よろしくねハチ君!」

 

里香「私はリズベットよ、武器は片手棍。よろしくハチ!」

 

ハチ「ああ。よろしく頼む。俺はハチ、武器は曲刀だ。」

 

そうして、俺は新たに2人の仲間が出来た。その2人は俺の大切な...幼なじみ。俺を昔、1人ぼっちという枠から救ってくれた大切な人達だった。

 




という訳で、明日奈と里香を一緒に登場させました!
次回は遂に雪穂と亜里沙がでるかも!それにもう1人の黒髪の女の子とは誰なのでしょうか。

では、またお会いしましょう。アデュー。

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