魔法使いとチート八幡の日常   作:しろ@「 」

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魔法使いとチート八幡の日常~SAO編~5

ハチ「確かに西の方に走っていったんだな?」

 

アスナ「う、うん。だよねリズ?」

 

リズ「うん、西であってるよ。」

 

俺たちは3人でさっきいた場所から西へと走っている。

なぜ西に走っているかというと、2人が西の方へ走っていく雪穂と亜里沙を見たからだ。

 

 

そうして西に走っていると、森が開けて村が見えてきた。

 

ハチ「こんな所に村だと?」

 

アスナ「あ、人がいるよ?」

 

そう言って家の方を見ると、そこにはNPCがいて、『武具店』と書いてあった。

 

ハチ「こんな所にも武器屋があんのか...ちょっとよってみるか。」

 

リズ「そうだね、それに武器屋なら、同じプレイヤーがいるかもだし。」

 

という訳で武器屋へと向かう。

 

 

中に入ると、色々な武器が置いてあった。

しかも、それは全て1層にしてはステータスが高い武器だった。

 

ハチ「まじか...このステータスなら3層位まではもつぞ?」

 

アスナ「でも、ちょっと高いね。」

 

まぁ、こんなにステータスがいいからな、さすがに値段も高くなるわな。

だが、俺は買えないほどではない。ってか2本くらい買えるな。

 

ハチ「...よし、俺はこれを買うか。」

 

俺は考えた末、この曲刀を買った。名前は『ファントム・ブレイド』。

 

俺はファントム・ブレイドを2本買う、その直後スキルを取得した。

俺は確認してみるとそこには『居合い』と書いてあった。

 

ハチ「...これは、エクストラスキルってやつか?」

 

アスナ「?どうしたの?」

 

リズ「ハチ、自分のステータス見て、何してんのよ...」

 

ハチ「いやいやいやいや、別にそういう訳ではねぇよ。なんかスキルが増えたからどんなのか見てたんだよ。」

 

そう言うと2人とも納得したようで、また武器を見始めた。

 

さてと、俺はそこら辺でプレイヤーでも探してみるかね。

 

俺は2人にプレイヤーを探してみる、と言って武器屋から出た。

そして村を探索していく。

 

そして村の北側へと行くと前から3人組のプレイヤーが歩いてきた。

 

ハチ「お、あの人たちはプレイヤーか。よし、行ってみるか。」

 

そして俺は3人に近づき、声をかけた。

 

ハチ「あの、すみません。ちょっとお聞きしたいんですけど。」

 

俺は真ん中の人に声をかける。

 

「どうしたんですか?」

 

ハチ「えっと、茶髪で俺の肩くらいの身長の女の子と金髪の女の子のプレイヤーって見てませんか?」

 

俺がそう聞くと、右の人が

 

「ああ、その2人ならさっき僕達の近くでモンスターと戦ってたよ?あともう1人、黒髪の子もいたけど。」

 

「ああ、あの子か。確かに、モンスターと戦ってたな。多分レベリングだと思うぞ?」

 

ハチ「わかりました!ありがとうございます!!」

 

俺はそう言って3人に頭を下げて武器屋へと戻った。

 

「あ、行っちまった...」

 

「あの少年、強そうでしたね。」

 

「ああ、多分俺らよりも3くらいレベル高いんじゃねぇか?」

 

「また会いたいですね、隊長。」

 

「だから、ここでは隊長はやめろって。」

 

「あ、すみません。」

 

そんな話をしながら3人も歩いていった。

 

 

 

俺は急いで武器屋に戻りアスナ達にさっきのことを話した。そうすると、

 

アスナ「わかった、じゃあ早く行こう!」

 

リズ「ええ、早く行かないとまた見失っちゃいそうだしね。」

 

そう言って準備をし始めた。

 

ハチ「武器はいいのか?」

 

リズ「そんなのあとあと。今は2人を見つけるのが最優先よ。」

 

アスナ「そうそう。」

 

そう言って2人は武器屋を出た。

 

ハチ「サンキュな。」

 

俺はそうつぶやき、武器屋を出る。

 

そして俺たちは、さっきの3人が来た方の森へと向かった。

 

 

森に入ってから20分、まだ見つけることが出来ていなかった。

 

ハチ「クソ、どのへんで見たかも聞いておけばよかった...」

 

そう言った直後、微かに剣で斬る音が聞こえた。

 

アスナ「いま、音が聞こえたような。」

 

アスナも聞こえたらしい。

 

ハチ「ああ、聞こえたな。よし、行くぞ!」

 

俺はその音のした方へと向かった。

 

それから5分後森の中の開けた場所が見えた。そしてそこで戦闘をしている3人組の姿も見えた。

 

1人は昔から知っている、茶髪で青い目、俺が妹のように接している女の子。

もう1人は俺の先輩の妹で、金髪の女の子。

 

その2人を見た時、俺は安心した。そして、2人の連れの黒髪の子を見てみる。俺はその子を見た時、固まった。黒髪のショートカットで、頭の上にアホ毛が生えている、昔、一緒に住んでいた俺の...実の妹。

 

そう、そこには小町がいたのだ。

 

ハチ「こ、小町...なぜ」

 

俺は不意にそうつぶやいていた。

それが2人に聞こえたらしい、

 

アスナ「小町って、ハチ君の妹さんの?」

 

リズ「あ、ほんとだ。なんかハチと似てるかも。」

 

俺らがそんな話をしていると雪穂が俺らに気づいたらしく、声をかけてきた。

 

雪穂「そこにいるのは誰ですか!」

 

俺は草陰から出て雪穂たちを見た。

 

雪穂「えっ?あ、は、ハチ兄!」ダッ

 

亜里沙「八幡さん!!」ダッ

 

2人はそう言って俺に飛びついてきた。

 

ハチ「2人とも、無事でよかった。」

 

雪穂「うん、本当は2人を驚かそうと思って始めたんだけど、あんなことになっちゃって、2人に心配を書けないようにって森の中でレベルをあげながら頑張って生きてた。」

 

亜里沙「私も、穂乃果さんと八幡さんには心配も迷惑もかけたくなかったので...」

 

2人はそう言いつつ涙を流していた。

 

ハチ「2人とも、そんなことを考えてくれてたんだな。ありがとな。」

 

そう言って2人の頭を撫でた。

そして、俺は未だに俺を見て驚いている小町を見た。

 

ハチ「久しぶりだな、元気にしてたか?小町。」

 

小町「お、お兄ちゃん。お兄ちゃ〜ん!!」

 

そう言って小町も飛びついてきた。

 

小町「お兄ちゃん、会いたかったよぅ...急にいなくなっちゃって、お別れも何もしてないのに。」

 

ハチ「悪かった、俺はあの時、精神的なダメージが大きかったのかもしれない。家に帰るのが苦痛だったんだ。だから、そのまま。」

 

小町「うん、分かってる。ほんとにごめんね。私が弱いから...」

 

ハチ「そうじゃない。俺が弱かったんだ。俺が強ければ、あんな奴には負けなかった。」

 

そう言って俺は小町の頭を撫でた。

 

ハチ「だから、お前は何も悪くないんだ。だから泣くなよ小町。」

 

小町「お兄ちゃん...ありがとう。」

 

そうして俺は雪穂、亜里沙を見つけることが出来たとともに、小町との再開を果たした。

 




はい、なんとここで小町登場。
雪穂と亜里沙のお友達です。

お友達なのに今まで小町と会わなかったのはすごいな...w

高坂雪穂
プレイヤーネーム:スノウ
武器:槍

絢瀬亜里沙
プレイヤーネーム:アリサ
武器:片手剣

比企谷小町
プレイヤーネーム:マッチ
武器:短剣

こんな感じです。

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