ハチ「さてと、無事に2人も見つかったし、ホノカに連絡しとくか。」
雪穂改めスノウと亜里沙改めアリサを見つけた日の夜、俺らは途中で寄った村の宿で泊まることにした。
それを今、ホノカに伝えるところだった。
ハチ「確か、メッセージでできるんだよな。」
俺はフレンドリストを開きホノカの名前を見つけると、メッセージを書いて送った。メッセージの内容は、スノウとアリサを見つけたこと、今日はこっちで泊まること、そして、新しく仲間が出来たことを伝えた。
そして翌日、昨日の夜、ホノカからメッセージが帰ってきて、今日にでもキリト達に合流したい、と話していたため。まずはホノカ達と合流したいので、俺達は始まりの街へと向かった。
ハチ「ホノカ、イッキ、ステラ!」
始まりの街へ着くと、入り口にホノカ、イッキ、ステラの3人がいたため、俺は3人を呼ぶ。
3人はその声で俺らに気づき近づいてきた。
ホノカ「雪穂!!」
スノウ「お、お姉ちゃん、ここでリアルネームはやめてよ〜。」
ホノカ「もう!心配したんだからね?」
スノウ「...ごめんなさい。」
よし、ホノカとスノウも無事再会出来たし、まずはほかのメンバーの自己紹介からだな。そう思い、俺らはその辺の飯屋へと向かった。
ハチ「よし、じゃあまずは自己紹介からやるか。俺はみんな分かってるはずだからいいとして、ホノカから始めるか。」
そう言うとホノカはわかった。と言って自己紹介を始める。それから、イッキ、ステラ、アスナ、リズ、スノウ、アリサ、マッチという順番で自己紹介を行い自己紹介は終わった。
そして、俺は他の仲間...キリト達のことも話した。
そして、明日にはキリト達に合流しようという話になり、今日は解散した。
ホノカ達は話があるらしく俺とは別行動だ。
イッキとステラは武器をメンテナンスしてくると言ってたな。
俺は明日、合流できるとキリトに伝えるため、メッセージを送る。
キリトからは始まりの街の隣の街で待ってるよ。と返ってきた。
俺はそれを確認してから、宿屋を探そうと歩き始める。
「あんたがハチだナ?」
不意に後ろから、そう声をかけられた。
俺は後ろを振り向くと、そこには顔に髭のペイントをした奴が立っていた。
ハチ「お前は?」
「オレっちは情報屋のアルゴだ。それにしても、キーちゃんの言ってた通り、本当に剣を2本付けてるんだナ。」
ハチ「キーちゃん?...ああ、キリトか。」
俺がそう言うとアルゴはびっくりしていた。
アルゴ「よく、このあだ名でわかったナ。」
ハチ「まぁ、俺のことを知っていて、キがつく名前のやつなんてキリトぐらいだからな。」
アルゴ「なるほどナ。」
ハチ「んで?なんか用か?」
アルゴ「ん?ああ、キーちゃんからフレンド登録はしておいた方がいいって言われたからしに来たんだが、してもらえるカ?」
俺とフレンド登録した所でなんもないけどな...まぁ、情報屋らしいし、フレンド登録はしておいても損はないだろう。
そう思って俺はそれを了承した。
アルゴと会った日の翌日、俺たちは始まりの街の次の街へと向かっていた。
アスナ「そう言えば、ハチ君ってなんで剣を2本持ってるの?」
走りながらアスナが聞いてくる。
リズ「あ、それ私も思ってた。」
スノウや、アリサ、マッチも口々に言ってくる。
ハチ「ああ、そう言えば言ってなかったっけ?俺、システムアシストがないからソードスキルが使えないんだわ。」
俺がそう言うとアスナ達が立ち止まる。
ハチ「?どうした?」
アスナ「そ、ソードスキルが使えないってことは、ハチ君は通常攻撃だけでモンスターを倒すの?」
ハチ「?そうだが?」
リズ「なんであんたはそれで冷静なのよ!?あんたはソードスキルが使えない分、不利なのよ!?死ぬ可能性だってあるのに...」
ああ、そういうことか。
ハチ「心配してくれてありがとな。でも、大丈夫だ。俺はリアルで剣を使ってたから、別に不利ってわけじゃない。」
スノウ「でも...」
スノウがまだ何か言おうとする。それをホノカが遮る。
ホノカ「大丈夫だよ。ハチ君がそう言ってるんだもん。私はハチ君を信じてるから。それに、ハチ君はほんとに強いもん。だから、大丈夫だよ。」
スノウ「お姉ちゃん...。そうだよね、ハチ兄は強いもんね。うん、私もハチ兄を信じる。」
マッチ「お兄ちゃん、絶対死んじゃダメだよ?」
アリサ「お兄さん...死ぬのはダメですからね?それに無茶もダメです。アリサと、約束ですよ?」
ここまで言われたら死ぬことは許されないな。
俺は、大切な人達を悲しませないためにも絶対に死なないし、仲間も死なせない、俺はそう決意した。