魔法使いとチート八幡の日常   作:しろ@「 」

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魔法使いとチート八幡の日常~SAO編~22

翌日、俺たちは47層に来ていた。

理由は言わずもがなプネウマの花を取りに来た。

 

「皆さん、すみません。付き合わせてしまって…」

 

と、改まって申し訳なさそうにするシリカ。

俺はシリカの頭に手を乗せ

 

「大丈夫だって言ってるだろ?

それに、シリカは妹みたいだからな、ほっとけないんだよ。」

 

と、撫でながら言った…ん?撫でながら?

シリカを見ると顔を赤くして俯いていた。

横では2人がジト目でこちらを見ている。

 

「す、すまんシリカ。

昔、妹にやっていた時の癖でつい…」

 

「い、いえ。嫌じゃなかったので大丈夫です。むしろ…」///

 

「ん?」

 

「い、いえ!なんでもないです。」

 

と、シリカは言って黙ってしまった。

やっぱり怒らせたかな…後でもう一度謝っておこう。

 

そんなことがありながらも俺たちはどんどん進んでいく。

 

 

「そう言えばさ、ハチくんはヒースクリフさんのことはどう考えてるの?」

 

進んでいく途中、アスナがいきなりそんなことを聞いてくる。

キリトも興味があるようでうなづいている。

シリカは首を傾げていた。

 

「そうだな…単刀直入に言うと、ヒースクリフは多分茅場晶彦本人だと踏んでいる。」

 

「その根拠は?」

 

と、キリトが質問してくる。

 

「まず1つめはレベルだな、あまりにもはやく上がりすぎだ。今は多分俺とそう変わりはないと思う。」

 

多分、ヒースクリフは血盟騎士団を効率がいい狩場でレベリングさせてるんだろうな。俺らの知らない、効率がいい場所で。

 

「でもさ、なんでヒースクリフは血盟騎士団のレベリングをしてるの?自分からしたらそれは敵に塩を送ってる行為じゃない?」

 

まぁ、キリトの意見は最もだ。

 

「ヒースクリフにとっては警察に捕まるとか、その辺は関係ないんだろうな。あいつは自分のつくりあげたゲームをただ、純粋に楽しみたいんじゃないかと思う。ひとりのプレイヤーとして。

そして2つ目、今まで見てきたがあいつはボス攻略でHPが黄色以下になった事がない。あいつのユニークスキルの影響もあるかもしれないが、それにしてもおかしいと俺は思っている。

そして3つ目が俺との決闘の時のあの反応速度、おかしすぎる。」

 

「なるほど、それを聞くとヒースクリフが茅場晶彦説はあるかもしれないね。」

 

と、そんな話をしているうちに目的地に着いた。

 

「まぁ、この話は置いておいて、今は目的を果たそうぜ。

ほら、シリカ。」

 

そういいプネウマの花を指さす。

シリカはその花に近づき取る

 

「これが、プネウマの花」

 

「ああ、とりあえずそのまま持って帰って生き返らせてやりな、ここで生き返らせても帰りに死んだら元も子もないからな。」

 

「はい、わかりました。」

 

そうして、俺らは歩きだそうとするが前に5、6人くらいの人が出てくる。

 

「ロザリアさん…」

 

「あらあら、シリカじゃない。奇遇ね」

 

そうしらばっくれるロザリア

 

「…狙いはなんですか」

 

「それよそれ、あんたの持ってるやつ。それをあたしに頂戴?そうすれば命だけは見逃してやるわよ?」

 

と、シリカに問いかける

そこにキリトが話しかけた

 

「それは出来ない相談だね。それはシリカちゃんが取ったもの。大切な存在を生き返らせるために…」

 

「ええ、そうよ。だからお引き取りしてもらっていいかしら」

 

と、キリトとアスナがシリカの前に立ち塞がる。

 

「あ、そう。じゃあいいわ。お前ら…やりな。」

 

ロザリアが指示を出すとほかの奴らが動き出す、ってかこいつらオレンジかだったら攻撃しても問題ないんだったな。

 

「アスナ、キリト、シリカを頼む。」

 

そう言って俺は刀を抜く、今日は朔夜では無い。

理由はまぁ、置いておくとして

 

俺は最大限出せるスピードで敵を気絶させる。

 

「…え?」

 

敵も驚きこのザマだ。

 

「はぁ、アルゴー。見てんだろ?これでいいだろ?」

 

俺はその辺にいるだろうアルゴに呼びかける。

 

「にゃはは、さっすがハチだナ。十分サ」

 

そう言ってその辺にころがっているオレンジのヤツらを黒鉄宮へと送っていくアルゴ。

俺はその間にロザリアへと近づいた。

 

「ひっ!?」

 

「ロザリア、お前は人を殺して楽しかったか?」

 

「な、何よいきなり!ええ、楽しかったわ!怯える雑魚たちを殺すのは!」

 

「そうか…だったら、お前も死ね。」

 

自分でもびっくりする程恐ろしく低くそしてさっきの籠った声がでた。

 

そして刀をロザリアの首にあたるギリギリで止める。

 

「…と、思ったがここで殺したらお前らと一緒だからな。お前は黒鉄宮で頭冷やしときな。」

 

そう言って、黒鉄宮への門を開く

 

「はは、そんな甘い考えで生きていけると思わない事ね…ラフィンコフィンの奴らは私なんかよりも殺しを快楽とおもっているヤツらばかり、あいつらは変態よ!あんたらもあいつらに殺させるといいわ!!」

 

そう言って消えていった。

 

ラフィンコフィン…

これはそろそろ被害を抑えるためにも、討伐を考えるべきだな…

多分、黒鉄宮送りは全員は出来ないだろう

 

俺は、あいつらを守れるなら人殺しだってなんだってしてやる…本物を守れるなら

 

 

 

 

 

 

???「ふ、まさかこんな心構えのやつがこの時代におるとは…」

 

???「ああ、こいつなら私たちの力を自分のために悪用はしないと思うがどうだね?」

 

???「ああ、こいつなら…」

 

 

 

 

 




最後、口調ムズいな…

わかる人は分かるかも。

ただ、わからない人は多分ネタバレがあれば納得すると思います。

まぁ、ラフコフ編で多分出ます。


それまで待っててね!

では、see you again.....(/_・、)/~~

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