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MBIが帝都でセキレイ計画を行う少し前の話、オーバーテクノロジーを持った宇宙船が落ちていたのは「カミクラジマ」だけではなかった…。
~東海地方のある町~
セキト「はぁ、今年もやることなく武術一筋で終わっちまった…。女っ気一つねえ俺…孤独死するタイプだわ。」
ゴォオオオオオオ
はぁ、とため息をつくセキトの声をかき消すかのように大きな音と地響き。
セキト「何だ!?はぁ災難続きだまったく…。」
状況が分からないまま辺りを見回すと、自宅の家の方へ何か落下していくのが見えた。
セキト「なんだっ…ありゃ。」
一瞬とまどった後に冷静さを取り戻す。
セキト「俺の家のほうがくじゃなかった…。か?。…。」
セキト「俺の家えええええええええええええええええええええええええ!!」
急いで落下物の向かった方向に行くと案の定自宅が押しつぶされていた…。
セキト「おいおい…。マジかよ…。」
家を押しつぶしていたのは金属製の乗り物?ゾクにいう宇宙船に近い。
セキト「つかこれ、どうすりゃいいわけよ。警察?救急?あでも今両親海外にいるんだ。」
しばらく考え込んでいると、宇宙船(?)に動きがあった。ブシューと音を立てながら宇宙船の扉が開くと中から人影が這い上がってきた。
セキト「人か?…。」
人影は這い上がってすぐに、立ち上がるとそのシルエットからして女性ということがはっきりとわかった。
セキト「女の人?…。」
セキトが気が付いたとほぼ同時にその人影は飛行船から転がり落ちた。
セキト「やっべ、落ちた!?助けねーと。」
落ちた人影を追い落ちた場所へ向かうとそこには綺麗な女の子が倒れていた。
セキト「女性とは思ったけどまさか俺と同い年くらいのことはな…。」
抱え起こすとその美しさが分かる。
セキト「にっしてもきれーだなこの子、俺男子校だから女の子の基準なんかわかんねーけど。」
女の子「んふぅ…。」
セキト(吐息がエロいよ!童貞の僕にはずいぶんと酷な状況ですよ!!!)
女の子「ん…」
セキト(やべえ、やべえよ!あーなんかいい匂いする!かみなげー!肌きれー!)
女の子「ご・・・ん」
セキト「ん?おい!大丈夫か?どうした?」
女の子「ご飯…。」
セキト「腹へってんのか?」
その時初めて少女と目が合った。
~自宅(自分の住んでる離れ)~
セキト「あ~おれだけ別宅で暮らしててよかったあ」
セキト「なぁ」
女の子「もぐもぐもぐもぐ…。」
セキト「おーい」
女の子「もぐもぐもぐ…なっ…んですか?」
セキト「そろそろなぜそうなったのかとかおしえてくれねえか?」
女の子「りっ理由…は…わかりまっ…せん。」
セキト「そっか、とりあえずわかった。名前だけでも教えてくれ。」
ひより「ひよりです…。」
セキト「そっかひよりでいい?」
ひより「はい…。」
セキト「んっとさどっからきたの?」
ひより「わかりません」
セキト「んじゃなにしてたの?」
ひより「よくわかりませんが、アシカビ様を…運命の人をさがしているそうです」
セキト「なんだそりゃ?」
ひより「私たちセキレイはアシカビ様に出会うために生まれました。」
セキト「よくわからんがそっか。」
ひより「…はい。」
そのやり取りのあとセキレイとは何か、アシカビとは何かについて聞いた。
セキト「事情はわかった。」
ひより「ふぅ…よかった…です。」
セキト「で!その背中のドデカイ盾はなんなんだ?」
ひより「…私は盾のセキレイなので。」
セキト「そっか。」
わけもわからず頷いて、しばらくの沈黙。
セキト「なぁ住むとこあるのか?」
唐突に切り出すセキト。
ひより「わかりません、でっでも!もうご迷惑おかけしません!おうちも壊しちゃいましたし!ごめんなさい…。」
セキト「はぁ、まぁ家は壊されたのは困るけど、すぎたことはしょうがない気にするな。」
ひより「ごめんなさい!!すぐ出ていきます!!」
セキト「まて、行くあてねえんだろ?」
ひより「うぅ…///。」
今にも泣きだしそうな顔になる。
セキト「家でよければいていいぞ。」
ひより「はい?」
セキト「だから!どうせいく場所ねーならここにいろ、これもなんかの縁だろ。」
ひより「いいんですか!?!?」
飛びつく勢いで可愛い生物がよってきた。
セキト「近い近い!///。」
それから二人での共同生活が始まった。
~1か月後~
セキト「んじゃいってくら~」
ひより「はーい♪行ってらっしゃいです!セキト様!」
セキト「だーから!様やめろっつってんだろw」
あれ以来家主(の息子)であるセキトに様をつけて呼ぶようになったひより。
あれだけのもの(宇宙船?)がふってきただけあってクラスメイトからは色々聞かれてしまったが、事件の次の日ひよりと現場(俺んち)を見に行くとそこには何もなかった。
ひより「すいません…。」
一緒に暮らしてるうちにひよりのセキトに対する態度は緊張が解け頼ってくれるようになったちなみに、ひよりの存在は秘密である。
セキト「おいおい、そんなしょげんな。いってくるな?」
ひより「行ってらっしゃいませ!!」
ガチャン。
セキト「ふぁ~。」
大きなあくびをしていると後ろから聞きなれた声。
??「おーい!セキト!」
セキト「あ?なんだ沙紀か」
沙紀「なんだとはなんだ!失礼な。」
沙紀名前はこんなんだがれっきとした男だ、勉強が得意、というか天才。
セキト「はっはっはw」
沙紀「まぁお前もいろいろたいへんだったからなぁ」
セキト「うるせえ同情するな!」
???「おーい♪」
セキト「お、この声は!」
沙紀「あぁ間違いない。」
セキト&沙紀「純だな。」
純「よっす~お二人さん!」
純はマイペースな人間でとくに秀でたものはない、勉強ふつう運動ふつうルックス中の中
という平凡なやつだが人柄はオリガミ付き。
セキト「っよ。」
沙紀「お前今日早いな。」
純「あ~?起こしてくれるやつができた?感じ?かな?」
セキト「ほう?」
沙紀「えっともしかして…彼女?」
純「ん~?違うな。」
セキト「おい、やべえぞ時間。」
携帯の時計に目をやる ~7時47分~
沙紀「はしれぇええええええええええええ!!」
三人「うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
教室HR1分前
セキト「はぁはぁ…まにあった。」
沙紀「2分で到着とか…ぜぇぜぇ…新。。。記録」バタっ
純「沙紀…お前の命は無駄にはせんぞ!!!」
こんなバカをやっている毎日の学園生活。
そんなこんなでお昼をすぎた頃に事件は起きた。
セキト「やべえ。。。弁当忘れた!」
沙紀「おまw」
純「漫画か!」
セキト「うっせ!どうすっかなぁ~財布も今日はおいてきちまったし…。」
窓辺の席(自分の席)で三人で馬鹿話していると、外から声が聞こえてきた。
??「セキト様ぁ!!」
セキト「ん?」
窓の外を見るとそこには知っている顔が。
ひより「セキト様!お弁です!」
セキト「おまっ…えいろいろ突っ込みたいがここは3階だぞ。」
ひより「大丈夫です!わずかな溝にあしをかけています!」
セキト「お前そういう問題じゃ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。
セキトの背後から約2名の殺気が。
沙紀「おいセキト…このすげえかわいい子誰?」
純「面白そうだから俺も気になる!」
セキト「いや、ほらこれは!」
沙紀「まず!ぶんなぐらせろ?」
セキト「落ち着け!」
ひより「セキト様を傷つける者は許せません!」
セキト「まてえーーい!盾をしまいなさいひより!」
ひより「うぅ…。この人いじめっ子ですか?」
純「いじめっこってw可愛いなぁおい。」
沙紀「どういうことだ?まず訳を教えてくれ。」
セキト「分かった、場所を移そう。」
帰り支度をして4人はセキトの家へ
~セキトの家~
出会いからひよりの存在そしてアシカビのことまでのすべてを話した。
沙紀「なぁーるほどなぁ。」
純「ふーむ。とりあえずアシカビ探ししかわかってないのか?」
セキト「そうなるな。」
沙紀「んで、見つかったの?ひよりちゃん?」
ひより「え?私のアシカビ様はずっと前に見つかってますよ?」
三人「ふぁ!?」
純「で?だれなの?俺らの知ってる人?」
ひより「しってますよ?」
沙紀「誰?」
ひより「セキト様です///」
セキト「え?」
三人「ええええええええええええええええええええええええ!!」
第1章完
セキレイ好きな人が楽しめたら嬉しいと思っています。
また近々続きを投稿します。