~影のセキレイ~
ひより「お料理できましたー♪」
寝起きでまだまだ目の冴えない俺の鼻をひよりと紅の手料理の匂いがくすぐる。
淹れたてのコーヒーの香りとこの美しい美女二人の良い匂いで朝からまるで夢のような感覚だ。
紅「コーヒー、お入れしておきましたよセキト様。」
スッと給仕することを訓練したかのように実に自然にコーヒーを運んでくれる紅に「ありがとう」と返すと嬉しそうに「いえいえ』と笑顔で答えてきた。
(守りたいこの笑顔)
ひより「あ!まーたセキト様が紅にデレデレしてる!紅ばかりずるいです!!」
そういうとキッチンから走ってきたひよりがそのまま抱き着いてきた。
俺は抵抗することなくそれを受け入れながらひよりの頭を撫でる
セキト「はいはい、ひよりもいい子いい子だからな。」
ひより「えっへへ・・・///」
嬉しそうに微笑むひよりをよそに「はぁ」と呆れるようにため息をつき紅が話し始める
紅「セキト様本日はどうしますか?学校もお休みのようですし。家なら私たちが留守を守りますので何か予定があればお出かけください!」
セキト「そうだなぁ、折角の厚意だし気晴らしにランニングしてくるよ!」
そういうとひよりが不満気に「私も行きたいです!」と頬を膨らませて訴えてきたが紅に抑えられて家に引きずられていった…。
セキト「一人になるの久々だなぁ。」
セキト(最近忙しかったし、一人になるってこんなに静かだったんだなぁ。)
???「痛っ…」
ランニングをひとしきり終えて帰路につこうとしたところで茂みの奥から苦痛に悶える声が聞こえ、その方向へ向かうと。
ガサッ―
セキト「おーい誰かお困りですかー?こんなとこで誰か倒れてても事だしなぁ。」
茂みをガサガサ捜索するとそこには黒く美しい髪を後ろに一つに束ねた忍者?のような姿の女性がいた、スタイルも抜群で出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいる感じだ。
顔はマスク?布?で隠れているがこの目元間違いなく美人だと確信した。
???「誰だ!?!?」シュッ―
その女性は突然現れたセキトに驚いたのかクナイを投げつけてきた
セキト「おっと…あぶねえなぁ!」
間一髪で避けるとセキトは女性の方を確認する
どうやら足を怪我しているようだ。
セキト「怪我してんじゃねーか…動くなよ今手当してやるから。」
そういうと自分の上着を切って足に巻き付けて落ちていた木の枝で支え木を作り応急処置をした。
セキト「一応応急処置だけど病院行こう?ほらっ立てるか?」
そう言って肩を貸すセキトに女性は申し訳なさそうにしている。
???「いきなり攻撃した私を助けるのか?見ず知らずの者を…。」
セキト「あ?なんか気持ち悪いだろ…こんなところで女の子一人置き去りにするなんて…しかもけが人俺が通りかかって良かったな!!」
ガッハッハと笑うセキトに驚いたような表情を浮かべしばらくするとクスっと笑った
ツバキ「物好きだな貴様…、私はツバキ先程はすまなかったな…。」
セキト「いいんだよ!誰だってあの状況じゃああなるし女の子なら尚更自分を守りたいよな」
そう言って苦笑するセキトを見つめどこか安心したような表情を浮かべるとツバキと名乗った女性は倒れた。
セキト「おい!大丈夫か!?おい!」
―自宅―
倒れたツバキがその姿や服装からおそらくセキレイであると察したセキトは自宅へ担ぎ込みひよりと紅にあらましを伝えると布団に寝かせて休ませ沙紀にバイタルチェックをしてもらい夕食の準備をしていた。