白い司令塔(仮)   作:0ひじり0

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ども、ひじりです。
お久しぶりな気がしますね。

さて…現在少し書けなくなっている自分です。
ですから今回は少し残念な出来になっておりまする…ごめんなさい…(泣)

こんなんですが…良かったらどうぞ!


第弐拾壱話

「じゃあ、オイルも塗ったし…泳ごっか♪」

 

「ぽい♪」

 

また遊ぶと約束した夕立は機嫌を直してくれて私の方を向いてくれる。

 

「よーし!どっちが速く海まで着けるか競争っぽい!」

 

「いいけど負けないよー!」

 

「夕立も負けないっぽい!」

 

立ち上がり横並びになる……ふっふっふっ…。

 

「じゃあ、行くっぽい!よー…い…。」

 

ダッ!

 

「あっ!?ずるいっぽい!!」

 

「あははは!」

 

タタタッ!!

バシャ!

 

「ゴール!」

 

「むぅー…!」

 

結果は私が半歩差で勝った。

 

「ずるいずるいー!!」

 

「ふっ…闘いとは常に非情なの。」

 

むくれている夕立に私は勝ち誇る。

まあ、ずるだけどね。

 

「提督のいじわる!」

 

バシャ。

 

「きゃっ!?やったなー!うりゃぁ!!」

 

バシャ!

 

「ひゃう!?」

 

そのまま水のかけあいを始める。

むくれていた夕立も笑顔になっていた。

私達に飛び交う海水は冷たくて初夏の日差しで火照った私の体を冷やしてくれて気持ちがいい。

 

「えいっ!えーい!」

 

バシャ、バシャ。

 

「そりゃ!うりっ!」

 

パシャ、パシャ。

 

飛び散る飛沫は輝く太陽の光が反射してキラキラと眩しい。

そして、その飛沫はお互い全身びしょ濡れになり、髪から海の水が滴り落ちる。

濡れて垂れた夕立の黄金に輝く髪を揺らして笑う姿はとても可愛らしかった。

 

「それっ!」

 

バシャ!

 

「きゃあ!?」

 

夕立が止めとばかりに両手で水をかける。

私は顔に水がかかり、思わず仰け反ってしまってしりもちをついてしまった。

うー…強いなぁ…。

 

「んふふー。夕立の勝ちっぽい♪」

 

「あはは。完敗だよー。」

 

「えいっ♪」

 

「わっ!?」

 

バチャン。

 

しりもちをついた私に夕立は甘えるように抱き付いてくる。

私の顎の直ぐ下に夕立の頭があって撫でてと言わんばかりに頭を擦り付けてくるから私は頭に腕を回して抱き締めるように撫でる。

 

「提督に撫でられるの好きー♪」

 

「私も夕立の髪は綺麗でサラサラだから撫でるの好きだよ。」

 

「そーしそーあいっぽい!」

 

「あはは♪そうだね。」

 

夕立は私を見上げて私も目線を下げて笑い合う。

なんだか犬が喋れたらこんな感じなのかなって思う。

流石はぽいぬと呼ばれる程はあるね。

この子飼いたい。

本当に切に願うよ。

 

「提督ぅ。」

 

「んー?」

 

「ごめんなさいっぽい。」

 

「えっと、どうしたの?」

 

眉をへの字に曲げて急に夕立が謝ってくる。

 

「提督が来たときいっぱいいじわるな事したっぽい…。」

 

「ああ…そんなことか。」

 

「そんなことって…そんなので済まないっぽい!」

 

「ん?済むよ?」

 

「なんで!」

 

珍しく夕立は少し怒った顔で私の言葉に噛みつく。

申し訳ないだけじゃなく、彼女なりに私を心配してくれてるのが分かる。

 

「だってさ。皆、自分や仲間達を守るのに必死だったんだよね?」

 

「うん…。」

 

「自分達を傷付けるかも知れない存在から身を守るのは当たり前だよ。」

 

「でも…。」

 

夕立が潤んだ目で私を見つめる。

その姿は捨てられた子犬みたいで母性が擽られてしまう。

 

…ちょっと。

合法ロリが何言ってるとか思った人…失礼だよ。

こんな子供みたいな私でも立派な成人だから母性だってあるもん。

 

「夕立や天龍…長門に赤城……艦娘の皆は何も気にすることないんだよ?悪いのは酷い事した奴。責任を取るのはそんな奴を野放しにしちゃった私達。わかった?」

 

「でも、でもぉ…。」

 

納得がいかないらしい夕立はごねる。

そんな夕立を見て私は可笑しくて笑ってしまう。

 

「もう…仕方ないなぁ。」

 

「うぅ…。」

 

子供をあやすように頭を撫でる。

夕立はまだ唸っているが撫でられて気持ちいいのを堪えて少し変な顔をしている。

 

「納得いかない?」

 

「うん。」

 

「んー……じゃあ、また私が大変な時に甘えさせてほしいな。それでおあいこにしよ?」

 

「うん!わかったっぽい!」

 

私がお願いをすると夕立はパッと明るい笑顔を咲かせて了承してくれた。

それがまた可愛くて夕立の頭を抱き締める。

 

「でも、今日はいっぱい遊ぼっか。」

 

「ぽい♪」

 

それから私達は言葉通りにいっぱい遊んだ。

因みに夕立は泳げるも犬かきしか出来なかった。

もう…可愛すぎて飼いたいんだけど…。

 

――――――――――

 

「夕暮れ綺麗っぽい…。」

 

「そうだね。」

 

いっぱい遊んだ私達は砂浜に座り、沈んでいく夕日を眺めている。

遊ぶのは楽しくてなんだか帰るのが少し名残惜しくしていると夕立が何も言わずに寄り添ってくれた。

 

「提督、寒いっぽい?」

 

「ちょっとだけ寒いかな。」

 

「じゃあ、こうするっぽい。」

 

風が吹いて身を震わせると夕立は私を後ろから抱き締めて体を拭くために持ってきた大きめのタオルを自分ごと私の体に被せる。

背中から伝わる温かさがじんわりと私を温めてくれる。

 

「ありがとう。夕立。温かいよ。」

 

「えへへ♪」

 

夕日は私の肩に顎を置いてニコニコと笑う。

その笑顔を見てふと思う。

どうしてこんなに私を慕ってくれるのだろうか?

そんなことを聞く勇気がない私は同じように笑って誤魔化す。

でも、いつかは聞いてみたいな。

 

私は本当に皆の為に頑張れてるかな?

 

正直、分からない。

 

怖い。

 

でも、私は皆には普通の女の子みたいに笑って欲しかった。

 

だから、頑張るしかないよね。

 

頑張れ!私!!

 

――――――――――

 

夕立視点

 

あ…提督がまたこの表情をしてるっぽい。

笑顔だけど何かを誤魔化すような…見てて少し胸がキュッて苦しくなる表情。

その顔を見るたびに思い出すのは提督が皆に初めてご飯を出した時。

あの時は時間も材料も無くてお弁当だった。

それでも久しぶり…もしくは初めてのご飯に大半の艦娘は涙を流しながら目の前のご飯を食べた。

あのお弁当はそこまで高くないって言ってたっぽい。

でも、夕立はあれが初めて食べたご飯だった。

だからあの味は二度と忘れないっぽい。

ご飯を食べてる時に不意に提督が目に入って見つめてるとそれが目に飛び込んできた。

 

提督が夕立達を見て優しく…今までに見たこともないくらいに優しく微笑んでて…でも…どこか悲しそうで…。

それを見て夕立は思ったっぽい。

 

『この人は今、心で泣いてる。』

そう思ったっぽい。

夕立は頭は良くないから説明なんて出来ないっぽい。

でも、それは夕立の中でストンってはまった。

 

それからは夕立は提督を目で追ってしまうようになったっぽい。

そしたら提督は本当に夕立達を最優先で考えてくれてるのがわかったっぽい。

その気持ちは本当に嬉しくて…でも、泣いてほしくはなくて。

夕立はバカだからどうすることも出来なくて…悔しくて…。

 

だから天龍さんに誘われて夕立は本当に嬉しかった。

提督の役にたてる。

提督を支えてあげれる。

そう考えただけで嬉しくて飛び付いてしまいそうだったけど頑張って我慢したっぽい。

皆で決めたことだから、破るのはダメっぽい。

 

そして夕立の番が来て爆発したっぽい。

もう、かまって欲しくてどうにも出来なくて気が付いたら海に来てたっぽい…って…夕立のことはどうでもいいっぽい!

 

とりあえず、夕立が言いたいのは!

…えっと………なんだっけ?

………あ!思い出したっぽい!

 

夕立は提督にもっともっと笑顔になって幸せになって欲しいっぽい!

胸が苦しくなる笑顔をじゃなくて…こう…胸が温かくなるような笑顔っぽい!

だから夕立はいっぱい頑張るっぽい♪

 

「提督♪」

 

「ん?」

 

「夕立は幸せっぽい♪」

 

「………そっか…夕立が幸せなら私も嬉しいよ。」

 

「ぽい♪」

 

あれ?

何か違う気がするっぽい?

 

まあ、今の提督の笑顔はほんわかするっぽい!

だからいいっぽい♪

 

夕立は提督をいっぱい笑顔に出来るように頑張るっぽい!

だからいーーーっぱい!遊んでね♪

提督♪

 

―続く。




読んでいただきありがとうございました。

なぁ―!!
かーけーなーいー!!!
……はぁ…。

さてさて、今回でぽいぬさん終了になります…(泣)
次は誰だそうかなぁ…。

まあ、次回お楽しみに♪

あ…感想などあればお願いいたします!!
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