ぬらりひょんの孫~北方に住む最強~   作:らんらん

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前回よりも書けたけれども最後がいい加減になっちゃったかな?


では、二話をどうぞ


第2話

青々とした木々の隙間をを二つの影が目にも止まらぬ速さで縫っていく。無論、廻と白野威だ。白野威は白く長い毛並みに紅い隈取りをした狼となり、猛スピードで走る廻に追走していた。

 そして、彼らのもう一人の同行者である夜叉姫は自らの能力で廻の影に潜んでいる。影から影を移動する。これが彼女の畏だ。暗殺や諜報に彼女の畏は有効だが、彼女の身体能力では彼らのスピードにはついていけないからだ。

 

 札幌から遠野までの距離は約700km、電車を使うとなると9時間は掛かる距離だが、廻と白野威の身体能力ならば3時間あれば着く事が出来る。

 更に言えば、廻は水上を沈む事無く走る事ができ、白野威は水捌の摂関という髪飾りを装備しており、これは水上を立つことの出来る物だ。その為、廻と白野威はほぼ直線で遠野へ向かう事が出来た。

 

 札幌を日の出と共に出てきて三時間、遂に遠野にたどり着いた。

 

 「夜叉姫、頼んだ」

 

 「はい」

 

 遠野、正確には遠野の隠れ里に行くには里を隠している、隠れ里の畏を断ち切る必要がある。しかし、廻がそれをやると廻の畏によって断ち切られたままとなってしまう。かといって、白野威がやるとなると彼女の攻撃には神聖な効果が付属されてしまう為に隠れ里に大きな影響を与えてしまう恐れがあった。その為に廻は夜叉姫に頼んだのだった。

 

 夜叉姫は刀を一振り取り出すと刀に畏を乗せる。その刀を隠れ里の畏に当てると、熱したバターナイフをバターに当てた時の様にスパリと隠れ里の畏を切り裂いた。そして夜叉姫は裂け目に手を掛けると横に広げると大きな穴になる。そこを廻と白野威、夜叉姫は通る。

 

 「……なんだ、新手か?」

 

 穴を通った先には、先ほど言葉を発した鎌を持った少年や小柄な少女、刀を携えた女性、ピンク色の髪の女性に大猿、仮面ラ○ダーアマゾンの様な河童が氷の山の前に立っていた。そして、次の瞬間には氷山が吹き飛び、そこに髭をはやし、刀を抜いている老人がいた。

 

 ~リクオside~

 

 奴良組若頭、奴良リクオは戸惑っていた。祖父に修業として気が付けば遠野に送られており、そこで様々な修業と言う名の雑用を任せられ、今日もその内の一つである洗濯をしていると謎の黒服達に襲われたからだ。

 しかし、真の畏を身につけ二人の黒服を撃退したが油断し、畏を解いてしまった隙をつかれて殺られそうになった所を雪女の冷麗達に助けられた所で里の畏が新たに断ち切られたのだ。そこから出てきたのは黒い着流しを着た黒髪黒目の男と紅と白の巫女服を着た白髪赤目の少女、紺色の着物を着た少女の三人だ。

 その三人を見た鎌鼬のイタクの

 

 「……なんだ、新手か?」

 

と言う言葉に気を引き締め、黒服を倒した反動で折れてしまった多樹丸(木の棒)を構える。そして、次の瞬間に氷山に囚われた老人、鬼童丸が氷山を叩き切り、脱出した。

 鬼童丸は遠野の者達とリクオを睨み付けると

 

 「……私のやることは遠野を全滅させることではないのだよ。だが……ぬらりひょんの孫に手を貸したことは覚えておく。奴良組とつるめば……花開院のように皆殺しだ。二週間以内に京は陰陽師と共に……羽衣狐様の手に落ちるのだ」

 

そう言って鬼童丸は踵を返して新たに入ってきた男達に目を向けて、その目を見開く。

 

 「……何故、貴様がここにいる」

 

 「おいおい、俺が何処にいようが俺の勝手だろうが。要件が済んだなら帰りな」

 

 「……ちっ」

 

 鬼童丸はその男を睨み付けると里の畏を切り裂き、倒れていた残りの二人を連れて出ていった。

 そして、完全に出ていった事を確認すると、先程入ってきた男達に向き直る。男達はこちらが警戒していることを気にすること無く横を素通りして行った。

 

 ~リクオside out~

 

 廻はおよそ400年ぶりに見た鬼童丸の顔を見て確信していた。羽衣狐は400年前に達成することの出来なかった宿願を果たそうとしていることを。そんな事を考えながら歩いていくと一軒の屋敷にたどり着いた。

 

 「久しいな、赤河童」

 

 「ああ、そうだな空「すまないが今は皇廻と名乗っている」そうか、久しいな皇殿」

 

 通された先にいたのはこの里の長である赤河童。座っているだけで屋敷の梁に頭が当たりそうな巨体は圧巻されそうだ。

 

 「して、此度はどの様な要件で参られた」

 

 「なに、先程鬼童丸を見かけてな。あいつがそちらに何を申し出たのか。そして、京妖怪の動向についてを知りたくてな。知っている事があれば教えてもらいたい」

 

 「ふむ……羽衣狐が復活した事、そして京の封印を1~2週間で解くと言うこと位だな。それと鬼童丸がこちらに兵を売ってほしいと言ってきたからにはそれだけ守備を固めたいのだろうな」

 

 成る程、やはり宿願を果たそうとしている筋が強くなってきたなと考える廻。

 

 「情報提供感謝する」

 

 「なに、あの皇殿に恩を売れただけでこちらとしては十分だ」

 

 「そうか、次は酒でも持ってくる」

 

 「ほう、期待しておくとしよう」

 

 そんな会話を終えると廻は席を立ち、白野威と夜叉姫を連れて出ていった。その後は誰とも会うことは無く、遠野の隠れ里から出る事ができ、京へと歩み始めた。

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