FAIRY TAIL 亡霊の銃撃士 作:コッコ
数年前、黒魔術教団と言う組織により無理矢理連れて来られた奴隷達が朝から晩まで楽園の塔の建設をさせられていた。その中に一人の紅の短髪の少女リセラが重い材料を運ばされていた。
「こらぁ!早く運べ!」
「きゃぁ!」
リセラが少し遅れれば容赦無く鞭を打たれるがリセラは耐える。ここで痛みで体勢が崩れればまた鞭を入れられると考えたからだ。
「(くそ、殺してやる・・・いつか必ず殺してやる!!)」
リセラは憎しみを宿した目で作業を続ける。晩になりリセラは牢屋に放り込まれ閉じ込められる。リセラは徐に起き上がり鉄格子が掛かる窓の外を見る。外は雲一つ無い夜の夜景で星が輝いて見えた。
「私はいつかここを抜け出す・・・絶対に自由をこの手に取り誰にも妨げられない力を持ってやる」
翌日、何時もの様に作業に出ようとした時、何かが騒がしかった。
「反乱だーー!!」
反乱。その言葉を聞いてリセラは何処の馬鹿が反旗を翻したのか不明だがリセラは好機だと思った。反乱に便乗して脱走が出来ると考えたのだ。反乱が失敗しても自力で逃げ出せれば良し、成功したら大手を振って出れるからだ。
「早く行かないと・・・」
リセラは立ち上がって牢屋の外に出て走り出す。既に塔全体で戦闘が始まっており怒声が響いてくる。リセラは人気の無い場所へ出るとそこには一隻の船を見つける事が出来た。
「やった。これで・・・」
自由、と言おうとした瞬間、足元が爆発した。リセラは吹き飛された。
「まさか、魔導師!」
「手間を取らせやがって」
魔導師と思われる男が杖を振り上げる。リセラは死の恐怖に包まれていた。自由を手にする前に死を向かえると思うとリセラは悔しくて堪らず男から目を離すと側に武器らしい何かの道具が落ちていた。
「死ね!」
「うわぁぁぁぁぁ!!」
リセラは咄嗟に手に取って男に向けると光と共に何かが撃ち放たれた。リセラはそっと見ると男が倒れていた。リセラの手には魔銃が握られていた。
「あ、あぁ・・・私、人を・・・・・・」
リセラはその場にへたりこむと吐いた。その状態はしばらく続き落ち着いた時には怒声は収まりつつ合った。
「はぁはぁ、人を殺した・・・いや、あんな奴等は人なんかじゃない。そうよ殺したって悲しむ奴はいない!早く船に乗ならきゃ」
リセラはその手に男を殺した魔銃を持って船の状況を調べて出航した。楽園の塔はどんどん離れて行ってすぐに見えなくなった。
「やった・・・これで私は自由だ!自由だ!!・・・あっはははははは!」
リセラは笑う。外に出ると言う悲願を遂に達成し自由を手に入れたのだ。だが、リセラは満足はしていなかった。
「次よ。次の目的は・・・大きな力を手に入れる。誰も逆らえない程の力をこの手に!!」
こうして一人の少女の脱走は成功したのだった。