FAIRY TAIL 亡霊の銃撃士 作:コッコ
数日後、リセラは無事に何処かの浜へ上陸する事が出来た。リセラは船を降りると歩いた。宛もなく帰る場所すら無くしたリセラはただ、歩き続けるばかり。
「はぁはぁ、くそ。今更になって疲れが・・・」
リセラは道中、目眩に襲われて倒れ込む。目の前がボヤけて見える様になったリセラの最後に見た物は道化の様な人影だった。
「・・・ん?ここは・・・・・・」
「気がつきましたか?」
リセラが目を覚ますとそこは薄暗い部屋のベットの上だった。その横にさっきの道化の男がいる。
「ここは?」
「ここは魔導師ギルド幽鬼の支配者ですよ。あなたは道端で倒れていて助けないわけにはいかないので保護しました」
「そうですか・・・」
リセラは自分の悪運に感謝した。あの場所で誰とも出会えなければ死んでいた。男は続ける。
「所で何故あんなボロボロの布みたいな服を着ていたのですか?何か訳があるならお話しなさい」
リセラは男に訳を話した。楽園の塔で奴隷として重労働をさせられて逃げ出した事を全て。男は話を静かに聞くとリセラを抱き締めた。
「辛かったでしょう・・・しかし、もう大丈夫です。私達幽鬼の支配者があなたを守りましょう。だからもう涙は流さなくても良いのですよ」
男の言葉を聞くとリセラは気が付かない内に涙を流していた。初めて自分の溜まっていた何かを吐き出せた。リセラは泣き出した。
「落ち着きましたか?」
「はい、すみません・・・」
リセラは恥ずかしそうにうつ向く。
「あの、私ここのギルドの一員になりたいです!例え最初は弱くても必ず力を身につけてこのギルドを強くしますから!どうかお願いします」
「・・・はい。わかりましたこれからはあなたも幽鬼の支配者ですよ。リセラさん」
リセラはこうしてマスタージョゼ率いる幽鬼の支配者の一員として活動する事になった。拾われた恩を報いる事と力を求める両方の目的を持って。
数年後、とある場所で大きな光と爆発が起きていた。その場所には多くの人が倒れておりその中心に一人の赤い服で紅の短髪をした少女が両手に魔銃を持って立っていた。
「ふぅ、盗賊の殲滅は完了・・・報酬を貰って帰ろう」
「・・・く、くそ。幽鬼の支配者の亡霊め。リセラ=レクセリアめ・・・!」
盗賊の男は恨みがましくリセラを見て気を失った。この数年で成長し幽鬼の支配者屈指の実力者へと成長したのだ。盗賊の討伐依頼を終えてギルドへの帰途に着いた。
「ただいま」
「おぉ、リセラお帰り」
「お帰りなさい姉御!」
年輩の男の魔術師と後輩の女の魔導師に挨拶を返された。リセラは頷いてジョゼに依頼の結果を報告しに行く。