FAIRY TAIL 亡霊の銃撃士   作:コッコ

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支部長任命と出会い

ジョゼの元に報告に来たリセラを待ち受けていたのはジョゼと鉄竜の異名を持つ幽鬼の支配者最強の魔導師ガジルだった。

 

「マスター。依頼が完了しましたのでご報告に戻りました」

 

「ご苦労。あなたは本当に優秀ですね」

 

リセラの報告にジョゼが褒めると普段は見せない笑顔を見せる。リセラは楽園の塔以来、感情を殆んど表に出さなくなり感情を見せるのはジョゼか本当に親しい者だ。

 

「いえ、私はまだまだです。ガジルに本気を出しても勝つ事は出来ていませんから・・・」

 

「ふふふ、勝った事は無くても互角には戦っているではありませんか。それで十分ですよ。それよりあなたに任せたい事があるのですよ」

 

「何ですか?」

 

ジョゼが任せたいと言う内容に興味を持って耳を傾けていた。

 

「あなたに一つの支部を任せたいのです。支部を率いて更にこのギルドを成長させてもらいたいのです。引き受けてくれますね?」

 

「仰せのままに・・・マスタージョゼ」

 

ジョゼにリセラは優雅に御辞儀し支部長を引き受けた。リセラは外に出ると一人見知った女性が通っている。

 

「ジュビア」

 

「リセラさん」

 

エレメント4の一人ジュビア。S級魔導師に匹敵する実力者でありリセラはちょっとした友人関係にあった。

 

「どうしたのですか?」

 

「私は明日から支部長として支部を率いる事になったの。しばらくはお別れになるから挨拶をしておこうと思ってね」

 

「そうなんですか?それは本当にすごいです」

 

ジュビアとリセラ。お互いに表情は無く他人が見れば少し恐い雰囲気であるが二人は特にいがみ合ってはいない。リセラにとってジュビアは同年齢の後輩に当たる。そんなジュビアをリセラは接している内に奇妙な友人関係へと構築したのだ。

 

「まぁ、仕事の時に寄って良いわよ。歓迎するわ」

 

「はい。楽しみにしてます」

 

二人は相変わらず無表情だが何処か楽しそうにしている。翌日、リセラは自分の城となる支部に出発したが。

 

「ここは・・・何処?」

 

地図を持っていながら蜘蛛の巣谷に迷い混んで迷子になっていた。リセラは自覚の無い方向音痴であり地図を回して見てる時点で詰んでいた。

 

「はぁ、どうしよう・・・」

 

リセラはさ迷って歩き回ると谷の何処かで何かの音が鳴り響いていた。この音はお腹の音その物だった。

 

「誰よこんな所で壮大にお腹の音を鳴らすのわ・・・」

 

リセラが腹の虫を鳴らす者に文句を言った瞬間、自身も大きな腹の虫が鳴った。

 

「・・・取り合えずお腹すいたしこの辺でご飯にしよ」

 

リセラは徐に鞄から調理器具と食材を取り出した。リセラは馴れた手際で調理して小さな鍋でスープを作った。リセラが何故、調理器具と食材を持っているかと言うと自覚の無しの方向音痴で一週間道に迷って空腹に襲われ続けたからだ。その時の教訓で色々と持っている。

 

「出来た。いただき」

 

「おーーい!!」

 

リセラが座ってスープとパンを食べようとした時、誰が勢いよく走ってくる。桜色の髪で鱗みたいなマフラーを首に巻いてほとんど半裸の少年だ。

 

「食べ物をくれぇぇぇぇ!!」

 

「ちょッ!?まっ」

 

静止する前に少年は足を石に引っ掻けて転けてリセラにぶつかる。

 

「いてて、悪い悪い。ぶつかっちまった」

 

「痛い・・・あ!食べ物が・・・・・」

 

少年とぶつかった拍子に食べ物全て地面に落ちてしまい食べられる物ではなくなった。

 

「ナツ!」

 

「何走ってやがる!」

 

この少年ナツの仲間と思われる集団がこっちへ来る。リセラは溜め息をつきながら少年の方を見ると右肩に妖精の尻尾の赤いが刻まれていた。ギルドを象徴する紋章は服や身体のに刻まれており、その紋章が何処の所属かをすぐに分かるようになっている。リセラの場合は少年と同じく右肩だが服で見えない。

 

「あなた達、妖精の尻尾?」

 

「あぁ、そうだが?」

 

赤い長髪で鎧姿の魔導師と思われる女性の言葉を聞いてリセラは確信へと向いた。ここでいきなり敬遠の仲の妖精の尻尾と鉢合わせしたのだ。リセラは取り合えず霊鬼の支配者と悟られないように退散する為、道を聞いて進もうと考えた。

 

「そうなんですか。私は旅をしているのですが道に迷ってしまって。この谷の道を教えてくれませんか?」

 

「・・・すまないが俺達も」

 

「道に迷ってます」

 

リセラは唖然とした。妖精の尻尾の者達も道に迷っていたのだ。食べ物を失っただけで無く谷で遭難と言う失態にリセラは兎に角腹立たしかった。

 

「そ、そんな・・・」

 

「まぁ、大丈夫じゃろ。その内に出られる」

 

小さな老人が言うが途中で腹の虫がなって説得力が無かった。リセラはこのトラブルにどう対処しようか考える事になってしまった。

 

 

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