FAIRY TAIL 亡霊の銃撃士 作:コッコ
リセラは支部長として配属された時は徒歩で来たが今回は急ぎの為、汽車を移動手段に使っていた。リセラは窓の外を見ながらギルドの事を案じる。
「(相手は妖精の尻尾。例えどんなに小さなギルドでも奴等は例外的に強い。だが、マスターやガジルにエレメント4の皆なら私が着くまでに持ちこたえてくれる筈・・・だから持ち堪えて皆!)」
数時間掛けて汽車で移動して幽鬼の支配者の本部がある街に着くと急いで走る。リセラは息の続く限り走り続け本部に辿り着くとそこには何も無かった。
「本部が無い・・・どうして・・・・・・」
「あなたリセラちゃん?」
リセラは振り向くとそこには何時も世話になっているパン屋のおばちゃんだった。
「おばちゃん!この状況は何なの!!どうして本部が無くなってるの!!」
「落ち着いて。幽鬼の支配者の本部は一人でに歩いて行ったわ」
「何処へ・・・?」
リセラは嫌な予感がして堪らなかったがおばちゃんに聞く。
「マグノリアの方向に」
「マグノリア・・・妖精の尻尾のギルド!」
おばちゃんの言葉を聞いて走り出そうとした時、評議会のルーンナイトの集団がこちらに向かってきていた。
「リセラ=レクセリアだな。貴様はギルド間の抗争に参加しなかったが関係者として同行して貰う」
「くッ・・・分かりました」
その後、リセラは軍の駐屯地で事情聴取を受けた。リセラが間に合わなかった戦いの結果は妖精の尻尾がギルドを破壊されながらも勝利し、幽鬼の支配者は壊滅的な打撃を受けたと言う。マスタージョゼはマカロフの魔法により精神的に大きなダメージを負ってまるで老人の様に老けてしまったと言う。
「幽鬼の支配者が、負けた・・・」
リセラはルーンナイトに何度も事情聴取を受け続けやっと解放されると汽車に乗って支部へ帰還する。負けた戦争の埋め合わせをすぐに行わなければと考え支部に帰ってくると今度は崩壊した支部だった。崩れた支部にはもう誰も居らずリセラはその場に膝をついた。
「何で・・・妖精の尻尾?誰が襲撃を?」
リセラは考えているとふと、一つの張られた紙が目に入る。それは評議会の通達で内容はギルドの解散指事だった。
「分かってはいたけど。こんなのはあんまりよ・・・」
ギルド間の抗争は評議会に禁止されている。リセラには大義の無い抗争では勝てても解散させられる事は分かっていた。だが、妖精の尻尾は無罪で済んでだ。帰る場所を失い、権力も失った。
「運命よ!それほどまでに私が憎いの!!何で・・・何で私の大事な物を奪っていくのよ!!!」
リセラは泣き崩れ、その泣き声は街に響き渡たる。夜、リセラは気がつくと街をさ迷い歩いていた。道の後ろには気絶する集団が数多くいる。
「・・・私とした事が八つ当たりか。私を向かえてくれたギルドはもう無いしこれからは好きにさせて貰うから。マスタージョゼ・・・・・・」
リセラは夜の闇に紛れて姿を消す。リセラが決めた場所は本部のあった元の自分の家に行くのだった。