屋上に上がるとそこには一人の少女がいた。
~~~~♪~~~~♪~~~~
少女は一人で歌いその歌声に耳を傾けていると圧倒的な歌唱力でおもわず拍手喝采をしてしまった。
パチパチパチ…。
「誰!?」
少女は振り向くと短めのスカートからガンチラさせていた銃、コルトを抜くと純一郎に突きつけた。
「ちょ、ちょっと待った…すっげ~うまい。コーラス部?
選曲いいなぁ」
潤一郎がそう言うと彼女は得意げな表情を浮かべ、右手を広げ左手を頬につけながらとある言葉を口にした。
「別にコーラス部じゃないわよ私」
「?
じゃあ何で歌って……」
「私、声優になるから、トレーニングと度胸試しを兼ねて歌ってるの。武偵は……副業よ」
(声優?)
「へっへー驚いた?」
「もう養成所にも通って……「お前、声優なめてるのか?」え?」
「声優の仕事で食べていける娘なんて100人もいない、スターになれるやつなんて1万分の1だ……」
純一郎の怒りはおさまらずついには禁句を口にした。
「声優は神なんだ!!
ちょっと上手いからって軽々しくいうな!!」
―――――――――ゴッ―――――
純一郎の顔面に強烈な右ストレートが炸裂した。
「決めるのは、私よ!!」
そういい残し去っていく少女。
武偵として鍛えているおかげか一般的な女子よりもはるかに強力な顔面パンチが炸裂し純一郎は歯を2本ほど折ってしまったが白衣から出した謎の壜の中身を飲みほすと体の傷やダメージはみるみるうちに回復していった。
「初対面相手にグ~パンかよ…苦手なタイプだな」
(まぁ、妹と似てるが…)
3ー2
そう書かれたプレートの扉の前に来ると純一郎はやるきないテンションのまま『YDモード』を発動させてHRをはじめた。
「今日からこのクラスで物理と情報処理を教える、鑑 純一郎だ!
これから自己紹介をかねてあるゲームをやってもらう
その名も解答バトルロイヤルだ!!」
どこにでもありそうな携帯アプリ。
だが、実は裏で開発にもかかわっていた純一郎にかなり有利でクラスの生徒達はその事実をまったく知らないままゲームをダウンロードしてしまった。
ちゃっかりIPを抜くのも忘れないあたりが狡猾な開発者といえよう。
「ん?」
25連勝した時に純一郎はクラス内の異変とリーダーらしき人物に気がついた。
教室内で一人ぽつんと座っているのは先ほどの顔面パンチ女とその様子をジロジロ眺めているスケバン(純一郎視点)になりかかってるリーダー格の少女。未来の味っ娘、ミホだ。
彼女らは結局最後までゲームをクリアする事はなかった。
余談だがバトルロイヤルの純一郎のレベルは1854もありクラス中の生徒が束になっても敵わなかった。
一部生徒はハッキングを試みたが逆ハッキングされ個人情報を抜きとられたらしい。