YDな教師とYDな武偵   作:トナカイさん

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お久しぶりです。
電波教師一巻を読み返したらなんか思いついたので更新しましたー。

電波教師のキャラ(ヒロイン)では初期の無口花音が(三番目に)好きです。
一番?
そりゃあ、ルーチェ(光太郎)に決まってるでしょー!(光太郎はヒロイン‼︎)


ではどうぞ……。


3限目アニメ声を持つ少女とヒーローになりたい少女⁉︎

俺、鑑純次には兄がいる。

兄さんは昔、サイ◯ンスやネ◯チャーに論文が載るほどの世紀の発明をした。

いや、正しくいえば発明ではない。

理論を考えだして作れることを証明した。

雑誌に載ったのも適当に応募したものが、騒がれたのにすぎない。

 

兄さんは間違いなく『天才』だ。

 

今そんな『天才』な兄さんは風変わりな学校の教師になった。

自ら進んで……ではなく、俺が敬愛する姉さんに半ば強引にさせられたと言った方が正しいが……。

 

 

「いないな……」

 

兄さんを探して廊下を歩いていると同じクラスの生徒や同学年の男子、装備科の先輩やらに声をかけられた。

鑑のネームバリューは健在で一部の学生からは理論の臨床実験に誘われたり、共同開発の依頼を打診されたりした。

まだ入学したばかりなのに皆さん、手回し早すぎだろう。

渡されたお近づきの印(賄賂)を受け取って一度教室へ戻ろうと思い、廊下の曲がり角を曲がったまさに_____

その時……。

 

「きゃあ⁉︎」

 

まるで、アニメのキャラのような声が聞こえ_____。

 

_____ドサッ。

 

曲がり角、視界が見えなかった奥から一人の少女が飛び出しぶつかってきた。

 

「痛ててて……」

 

「痛っ……気をつけ⁉︎」

 

文句を言おうと思ったがその相手の声を聞いた途端、俺の中の第六感(オタクセンサー)が反応した。

 

この声は……⁉︎

声優の竹達彩◯のような声……だと⁉︎

ヤバい、この声マジ最高ー‼︎

 

「あ、ごめんごめん。

大丈夫だった?」

 

少女に声をかけたが少女は首を縦に振り、コクンと頷いた。

 

「あ、俺は鑑純次。

君は?」

 

彼女の声を聞きたくて名を尋ねたが少女は俺を睨みつけて、その場から走り去ってしまった。

 

「ああ〜理想のアニメ声が……」

 

去っていく少女の背を見つめながら俺は彼女の声を脳内で再生していた。

 

『人生相談があるんだけど……』

 

『エロゲ買ってきて欲しいんだよね』

 

『キモっ……』

 

『うひょーメルル、マジ最高ー』

 

何故か脳内で再生されたのは兄に人生相談する妹ゲームを溺愛するヒロインの声だった。

妹より姉の方が萌えるのに……。

ああ、姉さんに罵られたい。

 

 

「はっ⁉︎」

 

イカンイカン。

個人的な欲求を抱いている場合じゃない。

早く兄さんを見つけないと。

兄さんが問題を起こしたら俺は姉さんの『素振り』に付き合わされる。

……それはそれで……っといけない、いけない。

ご褒美だけど痛いのは嫌だな。

姉さん最近手加減しないし。

 

「教室に荷物置いたら情報科で兄さんの居場所調べるか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイド 純一郎

 

 

 

「ほ、欲しいから……?」

 

純一郎の言葉に衝撃を受けた顔面パンチ。

 

「で……でも、そんなの作れるはずが……」

 

「作ったぜ」

 

「ええっ⁉︎」

 

水筒の中身を注ぎながら俺は彼女、顔面パンチに説明した。

 

「正確には、新たな理論を考えだして作れることを証明したんだ。

合ってるかどうか、その辺の雑誌テキトーに選んで送ったらエライ騒ぎになってなー」

 

顔面パンチの顔が引き攣っていたが俺はそれに気づかない振りをして説明を続けた。

 

「でも、大学で何とか理論上の設計図は完成させたよ」

 

思えば好き勝手できた学生時代は一番よかったな。

やりたい事を好きなだけやれたなー、あの頃は。

 

「ま、それが本当に正しいかどうか実証できるのは、22世紀になるだろうけどさ」

 

ああ、本当あの頃は……

 

「おもしろかったなぁ」

 

本当楽しかった……あいつの事がなければな。

 

「……だからもう研究には未練はないと……?」

 

「俺は学問として物理や科学を極めたかったわけじゃない。

ただのYDだ‼︎」

 

「YD?」

 

「〈やりたいことしかできない病(YD)〉」

 

「じゃあ私が声優やってもいいじゃないですか?」

 

「声優は特別なの‼︎

キャラに命を吹き込む神なんだぞ‼︎」

 

まったく、神をなんだとおもってるんだ!

人間如きがそう簡単に(声優)になれるわけないだろう!

 

「私がミホ達に反撃しない理由はですね……」

 

小さな微笑みを浮かべた顔面パンチは俺に背を向けて屋上に繋がる校舎の出入り口へと歩き始めだが出入り口に入るや否や一度足を止めて俺に首を向けるといい放った。

 

 

「私はヒーローになるからです。

これはその為の試練なんですよ」

 

 

 

 

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