ということで…また、ご協力よろしくお願いします。
別に、自分で選ぶのがめんどい…って理由じゃないんだよ(遠い目)
因みに次回の休題は、ちょっと日常っぽいのを書こうと思ってます。
コンピュータールームに籠もっていたら、朝8時を知らせるアナウンスが鳴った。
それだけならいつも通りだったけれど、今回はなぜか体育館に集合とのこと。
…もしかして、次の動機発表?
展開的にはそうなる…よな?
「ふぁ…」
今になって出てきた欠伸を手で隠しながら、アタシは体育館に向かって歩いて行った。
あっ、そういえば…今回の動機ってどうなるんだろ?
変な理由付けて、ゲーム通りになるのかな??
「それじゃ、今回の動機を発表するよー!」
体育館に全員が集まると、モノクマが開口するなりそう告げた。
あぁ、やっぱり動機か。
「にゃははー、どんな動機でも関係ないよー。アンジー達はコロシアイなんてしないもーん」
ケラケラと笑うアンジーに、モノクマが「でもね、今回はただの動機じゃないんだよ」と目を光らせた。
そういえば、今更かもしれないけれど…モノクマーズとモノクマが喧嘩(?)みたいなのしてないから、ゲームみたいにモノクマが禿げてないし、動機を発表するのもモノクマーズじゃなくていつも通りモノクマなんだな。
「それじゃ、発表しまーす!今回の動機は…」
そこでモノクマは言葉を止めて「うぷぷ…」と笑った。
変な所で止めるなよ!
き、気になるじゃねぇかよぉ…って、アタシは知ってるんだけどさ。
だって、屍者の書以外考えられないし。
「屍者の書ー!これを使って、死んだ人間を転校生として向かえ入れるんだよ」
ほれみろ、やっぱりー。
そう思っていたのもつかの間、「って、言いたい所なんだけどさ…」とモノクマが続けた。
「ほら、オマエラがコロシアイできてないから誰も死んでないじゃん?だからこの動機って使えないからさー…急遽、『この学園生活で、オマエラが他人に隠している事』をボクが発表するって事に変更したんだよね」
「「「…はぁ?」」」」
アタシを含めて、大勢がそんな声を出した。
いや、他のみんなはきっと『最初から、そっちを動機として言えばいいじゃん』とか『学園生活で他人に隠している事?』って思って言っただけかもしれない。
アタシにとっては『どっかで聞いた事ある動機だ…』なんて意味で言っただけのものだけど。
というか…そっか、屍者の書は動機から除外されるのか。
なんか外の世界で死んだ人を~とか、言い出すと思ってたんだけどなぁ。
「じゃ、そう言う事だからさ…知られたくなかったら、コロシアイをしてよね。因みに、期限は2日後の朝だよ。」
いつもの高笑いを残してモノクマが体育館から姿を消すと、残されたアタシ達に『発表する動機の内容って、なんだろう』という疑問だけが残された。
だってさ、内容教えてもらってない。
それともアタシ達が勝手に『あの事について、バラされる!?』と思わせて、コロシアイを起こすのが目的なのかもしれないけど。
×××××
「んあー…動機の『学園生活で他人に知られたくない事』ってなんじゃろうな?ウチには何も思いつかんぞ…」
「それは、みんな同じだろ。オレ様だって何も浮かばねーし…」
食堂で夢野と一緒に東条が淹れてくれた紅茶を飲みながら、アタシは今回の動機について考えていた。
そもそも、どうして知られたくない事を『外の世界での事』じゃなくて、『学園生活での事』にしたのやら。
目的がわからない。
「うむ…。アンジーなんかは『神様に任せれば大丈夫だよー、きっと最初の時みたいになんとかしてくれるってー』って笑っておったぞ」
「悩む必要なんてないって事かよ…」
ポジティブとも思えるアンジーの考え方に、思わず苦笑してしまう。
アタシもそんな風に、何も考えずにいられたら…なんて思う。
まぁ、それはそれで後から後悔とかしそうだし嫌だけどな。
……アンジーといえば、ゲームではコロシアイを阻止するために生徒会を作ってわちゃわちゃしていたけれど、コロシアイが起きていない今では作る必要がないのか、生徒会の存在など影すら見あたらないし、夜時間の行動を制限する…なんて事もなさそうだった。
「転子なんかは『やらしい隠し事をするのは、男死だけです!』って言っておったしのぉ…」
「やらしい…のか?」
どんな理屈なんだ…とは思うけれど、それが茶柱の考えなんだろう。
それにしても、やっぱりなんだかんだ夢野はアンジーと茶柱と仲が良いんだな。
…表情には出てないけれど、話している時の声とか雰囲気が楽しそうなんだよね。
「なぁ、夢野…お前、もうちょっと感情を顔に出したらどうなんだ?せっかく可愛いのにもったいねーぞ?」
ゲームで見た彼女の泣き顔を思い出す。
感情を出すきっかけが、大切に思っていた2人を失った後だなんて寂しすぎる。
「か…可愛い、じゃと?」
「あん?」
てっきり「めんどい…」と言われると思ってただけあり、今の夢野の反応に首を傾げた。
もしかして…照れてる?
「だって、茶柱も何回か言ってんじゃねーか。『夢野さん、可愛いすぎます!』ってよ。オレ様もそう思ってんぞ?」
「そ…そうじゃったのか」
…やっぱり、これ照れてるわ。
なにこの可愛い生き物。
「お前のマジ…じゃなくて、魔法はみんなを笑顔にするんだろ?だったら、お前自身も笑顔になれよ!自分の感情に蓋をして、我慢すんなよなっ!」
危うくマジックって言いそうになった…。
せっかく、機嫌良いのに悪くさせる所だったわ。
危ない危ない…。
「ウチの魔法を信じてくれるお主の言った事じゃ。少しだけ…善処してやってもよいぞ」
魔法だと言ったのが嬉しかったのか、夢野は満足そうな表情を浮かべてそう言った。
例え少しずつでも…これなら、茶柱やアンジーと夢野の3人が笑いあっている……そんな未来がやってくるのも近いかもしれない。
「少しじゃなくて、全力で今すぐやれよな!」
「それは…ちょっと、恥ずかしいのじゃ」
まぁ…道のりは長そうだけれど。
×××××
「へー…本当に全部1日でできたんだ?日数かかっても良かったのに」
「オメーが!1日で作れって言ったんだろっ!?」
発明品の完成具合を依頼者である王馬に見せる為に研究教室に呼ぶなり、早速口論になった。
昨日の『んー…明日?』っていうのは、嘘だったのかよ!?
もう、王馬に振り回されるのやだー。
「ゴメンゴメン。でもさ、よく作れたよねー。絶対できないだろうなー…って思ってたやつもあったのに」
「部品と材料があれば、できるに決まってんだろっ!」
「だよねー!って事で…これもお願いね?」
そうして、アタシの両手にドッサリと紙束が乗せられる。
…なぁにこれぇ。
枚数が昨日の倍あるじゃねーか。
「オレが考えた発明品の案だよ!あっ、それは何時でもいいから出来たら教えてね」
固まったままのアタシに「それじゃ、早速いくつか性能を試してみるからさ。後はよろしく!」なんて笑顔で告げて、王馬は研究教室から去って行った。
「………」
遠まわしにすぐに作らなくていいって言われた紙束を、一枚ずつ確認する。
数枚捲った所で、アタシは「あんにゃろ…」とその場でしゃがみこんだ。
発明案だと思われるものが書いていたのは最初の3枚だけで、後は白紙だった。
しかも、4枚目の紙の隅の方に『無理させてごめんね?嘘だけど!』なんて小さなメッセージ付きときた。
「せめて、最後の嘘は抜いておけよな…」
紙束をバサッと机に置くと、パーツカタログを片手に持って「誰かと時間を潰すか…」と研究教室を出て暇そうにしている人を探しに、中庭周辺をブラブラと歩いた。
結局は、最原とカジノで遊んで終わったけれどね。