夜のイベントに何があったか思い出してみましょう。
あと急に話し変わりますが、活動報告にてみなさんへの質問…というか、アンケート作ったので返信して貰えると助かります。
とっても助かるやつなんです(僕が)
突撃訪問、失礼しまーす!……なんて心の中でふざけながら、アタシは勢いよく目の前の扉を開けた。
だけど、ただの扉じゃない。
なにしろ愛の鍵がなければ、この部屋に入る事はできないんだ。
ゲームと変わらないラブアパートの内装を見ながら、アタシは目のいる人物…夢野は一体アタシを相手にどんな妄想をするのだろ…と考える。
まぁ、どうせ魔法関連だとは思うけれど。
夢野=魔法みたいな方程式なんだよ。
「……んあー。やっと来おったか」
なんか、いきなり『長時間待たされてました』みたいな顔された。
お呼びだしされてた設定か?
「まったく…ウチは大事な話しがあると言ったじゃろ。忘れられたかと思って泣きそうになったではないか…」
「えっ…わ、悪かったな?」
あれ?意外と普通っぽいぞ。
魔法関係ないパターンなのか?
「で…オレ様に話しってなんだよ?」
まぁ、なんにせよ話しの内容を聞き出そう。
でないと、自分がどういうポジションにいるのか分からないんだ。
「うむ…。お主、ウチに隠し事をしておるじゃろ」
帽子を深く被りながら、夢野がジトーっとした目でアタシを見上げる。
…威嚇してる小動物みたい。
「オレ様が…お前に隠し事ぉ?」
「そうじゃ!ウチを騙そうたって、そうはいかんぞ!!」
いやいやいやいや…隠し事って何!?
夢野の中で、アタシはどういう人物なんだよ!?
分かんないよ!
「な、何も隠してねーって…」
これ本当。
でも、夢野の中ではやはり違うらしく「んあー!まだ誤魔化すつもりか!?」となぜか怒られた。
あの…本当にアタシはどういう人物になってるんだよ。
「ウチはこの目で、しっかりと見たんじゃぞ!?」
ビシッと夢野に指を向けられ、思わず少し怯んでしまう。
えっ、何この迫力。
夢野の中のアタシ、本当に何をしたんだ。
「お主…一体、いつから魔法少女になったんじゃ!?」
「…へ?」
まほーしょーじょ?
今、魔法少女って言った?
誰が魔法少女って?
……夢野が、魔法少女じゃなくて?アタシが?
…え?
「は、はああぁぁぁぁあ!?」
ナニソレ、ナニソレ!?
急な不意打ちとか止めろって!
魔法関係ないじゃんって考えた少し前のアタシに言いたい。
がっつり魔法関連だったよ!
「さぁ、答えるんじゃ!お主を魔法少女にさせたのはどこの誰じゃ!?どんな願いを叶える為に魔法少女になったんじゃ!?」
「え…えぇ??」
い、いきなりそんな事を言われてもぉ…答えられねーよ!
魔法少女って!?
アタシ『マミられたー』みたいなやつはお断りだからな!?
「つーか、テメーがそんなの聞いてどうすんだよ!?」
答えを考える間の時間稼ぎとして、逆にアタシが夢野に問いかけてやる。
すると、傷ついたような顔をしながら「ウチは…」と夢野はポツリと喋り出した。
「ウチは偉大なる魔法使いじゃからな…今まで、沢山の魔法少女や魔法少年が願いの代償に戦い、命を落とすのを見ておる。じゃから…」
ごめん、その前に魔法使いと魔法少女って全くの別物扱いなんだ?
ていうかさ、アタシに死亡フラグたってるじゃん。
「オレ様が死ぬ…なんて言いてーのかよ?」
「う…む。い、今からでも遅くはないぞ!?魔法少女なんて止めて、ウチの弟子になるんじゃ!そうしたら、お主が危険な目に合う事なんてないんじゃ!」
両手を握り締められ、夢野から必死である事が伝わってくる。
魔法少女か弟子か。
アタシなら、安全な弟子を確実に選ぶ。
だけど、夢野の中でのアタシは?
妄想とはいえ、危険がつきまとう魔法少女の道を選んでまで願いを叶えようとしている。
だったら断るべきなのか?
うーん……
「んあー!何を悩んでおるんじゃ!お主は何も考えずに頷けばいいんじゃっ!!」
「は、はいいぃぃぃ!!」
グダグダ考えていたアタシに痺れを切らしたのか、大声を上げた夢野に思わず反射的に返事してしまった。
「カーッカッカッカッ!そうじゃ、ウチに任せるがよいぞ!立派な魔法使いにしてやろう。まずは使い魔である鳩の召喚方法から教えてやるから、覚悟するのじゃ」
それ、鳩って言った時点で魔法からマジックに脳内変換されたんだけど……。
×××××
目が覚めて真っ先に頭に浮かんだのは、今日の予定を立てる事だった。
だけど、結局はその時の状況に合わせて動けばいいか…という考えに行ってしう。
ひとまず朝食…という事で食堂に行こうと寄宿舎を出ると、目の前に鳩が飛んできた。
「あっぶねーな!?なんなんだよ!?」
慌てて衝突を避ける為にその場でしゃがみ込み、鳩を見上げる。
…人の頭に乗るなよ。
あのさ「クルッポー」って言われても、鳩の言葉なんて分からないから。
「すまん、入間よ…。どうやら、ウチの使い魔が逃げ出したようじゃ」
中庭にいた夢野がこちらにやってきて、鳩を回収する。
えっ、収納先って帽子なの?
普通に被るの?
「待て待て待て!」
「んあ?」
何か問題でも?と首を傾げる夢野は無視して、アタシは帽子をマジマジと手に取っり、ひっくり返したりして鳩がどこに消えたのか確認していく。
「……鳩、消えた?」
えっ?普通の尖り帽子なんだけど?
鳩が隠れるような場所見当たらないんだけど?
マジック凄い…。
「カーッカッカッ!ウチの魔法に不可能はないからの!」
「他には!?他にも見せてぇ!!」
「んあー…。喜んでくれるのは嬉しいのじゃが、MP切れじゃ」
プチマジックショー見たかった…。
「えー…だったら、せめて仕掛け教えてくれよぉー」
「じゃから、ウチのは魔法じゃから仕掛けなどないわ!」
あっ、そうだ…魔法って言わないとダメだった。
「わ、悪かったから。そんなに怒るなよぉ…」とアタシは夢野に暫く謝っていた。