憑依してしまった以上、救いたいと思った   作:まどろみ

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ただのネタざんまい。
ゲームや漫画に夢中になりすぎた結果がコレなのか…(いつものこと)


4日目①

「わーたーしーがー……きたっ!!!」

 

「……………………何やってんだよ、白銀」

 

驚きすぎて、アタシの返答に間ができたのは仕方がないと思う。

だって、部屋から出たら目の前でドヤ顔した白銀がいたんだ。

仁王立ちでドヤ顔してるんだよ?

目を疑うね。

 

これはあれだ、関わったら厄介な事になるパターンだ。

きっと多分。

 

「じゃ、オレ様急いでるから…」

 

片手を上げてその場を去ろうとすると、後ろからガッシリと肩を掴まれた。

誰に掴まれたのかなんて、振り返らなくても分かる。

 

「お願いだよぉ…。地味に無視しないでよ~」

 

「ひいいぃぃぃぃっ!!?」

 

怨霊みたいに背中に張り付くもんだから、アタシの口から悲鳴が上がる。

髪の毛の隙間からアタシを見上げるな!

地味に怖えーよ!!

 

「な、なんなんだよぉ…。オレ様に用があんのかよぉ…??」

 

「あっ、聞いてくれるの?」

 

ケロッといつもの白銀に戻ると、ビクビクしているアタシを見て「そんなに怖がられたら、地味に傷つくなぁ」なんて言うけど、誰のせいだと思ってるんだ。

 

「ほら、わたしと入間さんって地味にそんなに話した事ないからさ、少しでも仲良くなりたいなーって思って」

 

どこぞの決闘者みたいにデートチケットを「ドロー!からの…召喚!!」って言いながら見せつけてくる白銀に、アタシは無言を貫くしかなかった。

 

いや、確かに白銀とはあんまり進んで話そうとした事ないよ?

 

だってお前、首謀者じゃん。

ちょっとしたボロを見せたら即アウトだから、地味に避けてたんだよっ!

それが裏目に出たの?

だったら、アタシはどうするのが正しかったんだ?

 

「ほーら、入間さん怖くないよー。大丈夫だいじょうぶダイジョウブ…」

 

アタシが黙っているのを、未だに怖がっているせいだと思っているんだろう白銀が、漫画とかに出てくる悪役のような笑みを浮かべながらジリジリよってくる。

 

「わ、分かったから、ジリジリ寄ってくんな!」

 

 

アタシは白銀について考える事を放棄した。

 

 

 

×××××

 

 

白銀に連れて来られたのは、何の因果か図書室だった。

わざとか?わざとなのか!?

アタシはこんな所で『なん図書』したくないっ!

それをやるのは、天海だろっ!?

 

………落ち着け、落ち着くんだ。

アタシが変に荒ぶると、白銀の思うツボだ。

それに、たまたまっていう可能性もある。

いや、むしろそうだってアタシは思いたい。

ていうか、そうじゃないと泣く。

 

「うーん…やっぱり地味に埃っぽいね。あっ、そうだ入間さんはどんな本を読むの?小説から漫画や辞書といろいろあるけど…」

 

「えっ?あぁ……」

 

いけない…自分の思考に意識が行ってて、白銀の話しを全然聞いてなかった。

誤魔化すように視線をさ迷わせて、何か白銀の意識が向きそうなものがないか探す。

 

……漫画が一番効果あるかもね。

 

「そっ、そーだ!白銀、オメーこの漫画知ってるか?」

 

「ああぁ!もちろん、知ってるよ!それって、人気ゲームが原作のやつだよね!?ちょっと残酷な描写もあるけれど世界観とかキャラクターとかが魅力的で--」

 

本棚から適当に抜いた漫画について、白銀がすごく語ってくる。

おかしいな…アタシは知ってるかどうかを聞いただけだったんだけど。

漫画を確認してみると、アタシがアタシとして暮らしていた世界にもあったフリーホラーゲームの漫画だった。

おう、マジか……こっちの世界にも存在してるんだ。

 

「特に一番いいのは、死にたがりの主人公と殺人鬼が協力して出口を目指す内に絆が深まっていくのが--」

 

「お、おい…白銀?」

 

いつまで熱く語ってるんだよ。

そろそろ、色んな意味でここから離れたくなってくる。

嫌な予感しかしない。

 

「そうだっ!せっかくだし何人か誘ってコスプレしようよっ!!!」

 

ほらやっぱりこうなったっ!

こんな時だけ的中するな、アタシの勘!

 

「そ、そうか…集まるといいな。じゃあ、オレ様は特別製のカメラを発明してやるよ」

 

嫌な汗が頬を伝うを感じながら、アタシは遠回しに『コスプレやらないんで、他を当たってください』アピールをする。

 

「フフフ。何を言ってるの入間さん…」

 

だけど、白銀は怪しく笑いながらアタシの肩をガッシリと掴んだ。

 

「逃がさないよ……」

 

そう言った白銀の目は本気のガチなやつ、逃げようものなら呪い殺すと言わんばかりのもので……アタシは本日2度目でありながら、今までで1番の悲鳴を上げた。

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