学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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祝!100話達成!!
そして100話目が物語の新年突入というね!
なんか凄い偶然ですね!


2人で過ごす1年の終わり

 

 

シルヴィアside

 

 

今日は今年最後の日のである大晦日。冷え込むのが分かっていても外出する人は多い。それに何と言っても1番多いのが、年越し蕎麦の準備で、今八幡君とスーパーにいるんだけど………

 

 

ガヤガヤ

 

 

シルヴィア「人………多いね。」

 

八幡「……あぁ。まぁ幸い予約はしてあるから、俺達は他に食べたいものとかを買っていけばそれでいいからな。シルヴィは蕎麦打ちって初めてか?」

 

シルヴィア「うん。いつもルサールカやペトラさん達と一緒に食べててね、ペトラさんがいつも出前で頼んでくれてたから蕎麦は作った事無くて、だから凄く楽しみっ!」

 

八幡「そうか。なら手取り足取り教えてやるから覚悟しろよ?」

 

シルヴィア「お願いします!先生っ!」

 

 

こんな普通のやり取りも、八幡君と一緒だと凄く楽しい。やっぱり良いなぁ〜こういうのっ♪

 

それにしてもさっきからなんか視線を感じるけど……何でだろう?八幡君は変装してないし、私も変装してるからバレてない筈。何でかな?

 

 

シルヴィア「ねぇ八幡君、さっきから私達、なんか注目されてないかな?」

 

八幡「あぁ、俺も思った。なんかチラチラと視線を感じるな。」

 

シルヴィア「やっぱり感じてたんだね。あんまり気分の良いものじゃないね。」

 

八幡「そりゃコソコソと見られてりゃな。だが、この中に居る間は我慢するしかないようだな。嫌なら外で待っててもいいぞ?」

 

シルヴィア「……私が行くと思う?」

 

八幡「だろうな。」

 

 

私たちはそのまま蕎麦に乗せる食材とお雑煮用のお餅を籠に入れてレジに並んだ。するとレジ係がこの前のおばさんだった。

 

 

店員「おっ!来たね?新婚夫婦さん!」

 

八幡「おい、まだ結婚してねぇよ。」

 

店員「()()って言う辺りはそういう事だってのかい?」

 

八幡「若い奴にそんな事聞くなよ。ていうか何だよ?新婚夫婦って。」

 

店員「アンタ達が凄く仲睦まじくしてるもんだから、こっちまで噂が来たんだよ。アンタ達の甘さにやられたのかねぇ?」

 

シルヴィア「そんなつもりは全く無かったんですけど……」

 

店員「無自覚ってヤツかい。あたしのレジだけじゃなく他のレジにも無糖コーヒー買ってるお客が居てね、店としちゃ嬉しいけど、個人としては少し哀れだったね。」

 

 

そんなに居たのかな?

 

 

店員「そんで1人で来た男客なんて『リア充爆ぜろ』なんて言うザマさ。」

 

八幡「……少し前の俺だな。」

 

シルヴィア「あはは……」

 

 

店員「にしてもアンタ等、ホントにラブラブだね。こっちも胸焼けしてくるよ。」

 

シルヴィア「………/////」

 

八幡「んな事いいから、注文した蕎麦用意してくれ。」

 

店員「はいよ、ベテランラヴァーズ。」

 

八幡「っ!ったく……」

 

シルヴィア「あはは……///」

 

店員「ほい!蕎麦粉2人分!お嫁さん、幸せにしてもらうんだよ!」

 

シルヴィア「えっ!?///」

 

八幡「余計な事言うんじゃねぇよ。行くぞシルヴィ、またからかわれる。」

 

シルヴィア「う、うん///」

 

店員「また来なよ、比企谷ちゃん!」

 

 

ーーー外縁居住区・シルヴィア宅ーーー

 

 

シルヴィア「ただいまぁ〜!」

 

八幡「お邪魔します。」

 

シルヴィア「もう!普通にただいまで良いって言ってるのに!」

 

八幡「慣れねぇんだから仕方ねぇだろ。少しは大目に見てくれ。」

 

シルヴィア「もう、しょうがないなぁ〜。じゃあ後でいっぱい甘えさせてね?」

 

八幡「分かったよ、お姫様。」

 

シルヴィア「わぁ〜い♪」

 

 

やったぁ♪八幡君に甘えられる♪

 

 

八幡「少し休憩してから打つか。疲れたままやってもアレだしな。」

 

シルヴィア「はーい♪」ダキッ!

 

八幡「おいおい、いきなりかよ。」

 

シルヴィア「ん~♪」

 

八幡「まぁ、いいけどな。」

 

 

だって此処は私だけの特等席だもんっ!

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

八幡「よし、じゃあ蕎麦打ちやるか。」

 

シルヴィア「お願いします!先生!」

 

八幡「なぁ、ちょっと思ったんだけどよ………何で先生?」

 

シルヴィア「え?尊師の方が良かった?」

 

八幡「いやそういう事じゃなくて。あれ?何でその呼び方知ってんの?」

 

シルヴィア「門番さん言ってたでしょ?八幡君の事そんな風に。」

 

八幡「門番さん……あぁ~、あの時か。よく覚えていたな。」

 

シルヴィア「記憶力良いでしょ!」

 

八幡「無駄な事に使うんじゃない。」

 

シルヴィア「ぶーぶー!」(ㆀ˘・з・˘)

 

八幡「そんな顔するな、可愛いから。」

 

シルヴィア「もうっ!八幡先生ってばお上手なんだから!」

 

八幡「何処のオカンだお前は。まぁいい、それじゃ始めていくぞー。」

 

シルヴィア「お願いします!八幡先生!」

 

八幡「……もうそれでいい。」

 

 

楽しいなぁ……やっぱり八幡君の存在って大きいな〜。

 

 

それから私は八幡君に蕎麦打ちを教えてもらい、何とか仕上げる事が出来た。後は23時半くらいになるのを待つだけかな。

 

 

まぁ、甘えちゃうけどね!

 

 

ーーー23:15ーーー

 

 

あれから色んな事をして今に至る。いやぁ久し振りにシオン君に会えたから嬉しかったなぁ。背が130cmだからちょっと勘違いしそうになっちゃう。

 

 

でも今は少し眠い。もう23時だからだ。後少しで今年も終わってしまう。

 

八幡君は、キッチンでエビ天ぷらを作っている。何でも蕎麦に乗せるみたい。

 

 

もし私がアイドル続けるなら、八幡君はこうやっていつも私の為に食事を作ってくれるのかな?……イクメンさんだね。

 

 

八幡「シルヴィ、起きてるかー?寝ちまってないよな?」

 

シルヴィア「起きてるよぉ〜。少し眠いけど大丈夫。」

 

 

時々こういう風に声を掛けてくれる。これも彼の優しい一面だよね。

 

 

………良い年だったなぁ。

 

 

八幡「ほい、出来たぞ。」

 

シルヴィア「ひゃっ!?」

 

八幡「ど、どうした?変な声上げて。」

 

シルヴィア「う、ううん気にしないで!ただ思い出を振り返ってただけだから!」

 

八幡「………思い出……か。」

 

シルヴィア「ん?どうしたの?」

 

八幡「此処に来る前の俺なら、そんな事もしてないだろうな。」

 

 

あっ!……そうだった。八幡君にとっては此処に来る前は………

 

 

シルヴィア「…………ごめん。」

 

八幡「いや、いいんだ。此処に来てから変わった。いや、変えられた。」

 

八幡「思えば、此処に来てからはずっと良い思い出しかないな。今までの俺に見せてやりてぇよ、未来の俺はこんなに幸せだって。自慢しながら。」

 

シルヴィア「……八幡君。」

 

八幡「今年の初めは普通だったが、中間は最悪だった。自分が思う中でも1番。終わりの方は……最高だな。中間の方を足しても大量のお釣りが出るくらいのな………だからこそ何度も思うんだ、俺は此処に来て本当に良かったってな。」

 

シルヴィア「………ねぇ八幡君。」

 

八幡「ん?」

 

シルヴィア「この蕎麦食べ終わったら、外に出て思いっきり跳ぼうよ。」

 

八幡「急だな。どうした?」

 

シルヴィア「ある国ではこうするらしいの。私の持論なんだけど、今年の嫌な事は全部忘れて良い事は全部残すの。どう八幡君?一緒に跳ばない?」

 

八幡「………良いなそれ、やるか。」

 

シルヴィア「うんっ!」

 

 

よぉ~し!時間は余裕だけど、善は急げって言うしね!早いに越した事は無いよね!

 

 

ーーー23:58ーーー

 

 

八幡「ふぅ〜やっぱ外は冷えるな。」

 

シルヴィア「うん、けど私は気持ち良いかな。少し涼しい。」

 

 

あったかい蕎麦を食べたからね。

 

 

シルヴィア「後1分……今年も1分かぁ。」

 

八幡「そうだな。」

 

シルヴィア「………」

 

八幡「………」

 

 

 

後……30秒。

 

 

シルヴィア「なんか緊張するな。ただ跳ぶだけなのに。」

 

八幡「奇遇だな、俺もだ。」

 

シルヴィア「手、繋ぐよね?」

 

八幡「……あぁ、そうだな。」

 

 

手を繋いで跳ぶ準備。

 

後10秒。

 

 

シルヴィア「………」

 

八幡「………」

 

 

5…4…3…2…1…0。

 

 

八幡「ふっ!」

 

シルヴィア「とりゃあっ!!」

 

八幡「うおっ!?」

 

 

シルヴィアと八幡は同時に跳んだが、シルヴィアは八幡に飛びかかるような形だった。

 

そして2人はドサッと芝生に転び落ちた。

 

 

八幡「……おいおい、マジか。」

 

シルヴィア「あっははは!!あぁ~面白い!あっはははは!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡(別に今くらいいいか……)

 

 

シルヴィア「あはははは!ふふふふ!!」

 

八幡「ははは!はっははは!!」

 

 

こうして2人は笑いながら新年を迎えた。

 

そして八幡は今までに無いくらいの大声で笑っていた。

 

 

 




いやぁ………なんか良いですなぁ。
八幡の大声って……なんか良くないですか?
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