ちょい甘ってところですかね?
シルヴィアside
シルヴィア「ふんふんふふーん♪」
明日は私たち女の子にとってはすっごく大事な日、バレンタインデー!
チョコをあげるにしても色んな言い方があって、友、義理、本命が特に聞きやすい。チョコに限らず、他のお菓子にも意味があるみたい。
私は大本命のチョコともう1つ、お店で買った物だけど彼に渡すつもりでいる。厳密に言うとチョコでは無いけど、チョコ味だからいいよね?喜んでくれると良いなぁ。
でも、八幡君もきっと界龍の方でたくさん貰うだろうな。教えている女の子達から。
まぁその子達も八幡君にお世話になってるわけだし、バレンタインだから深くは言わないけど、八幡君は私のなんだからっ!
学校が終わって家に着いたら覚悟しておいてね八幡君!明日はとびっきり美味しいのをプレゼントしてあげるんだからっ!!
シルヴィアsideout
八幡side
「あの、尊師!よろしければ……受け取ってください!」
「私からも!」
八幡「あ、あぁ……ありがとう。食った後に感想とか言った方がいいか?」
「い、いえ!お構いなくっ!」
「私達が尊師にあげたかっただけですので!日頃ご教授させて頂いているお礼です!し、失礼しました!」
行っちまったよ……
虎峰「八幡、朝からモテモテですね。」
八幡「虎峰、俺は別にそうなりたいわけではないんだが?」
沈雲「端から見ればそう見えるものだよ。いやぁ、羨ましいねぇ。」
暁彗「………………」
今日は珍しく男性陣だけで食事をしている。まぁ俺が深く関わっている男といえば、このの3人くらいしか居ないんだがな。
八幡「バレンタインつっても俺は今まで1度も貰った事無いから実感ねぇなぁ。お前等は貰った事くらいあんだろ?」
虎峰「あるにはありますが……」
沈雲「僕もありますが、君ほど貰ってはいないよ。」
暁彗「………………1つは貰う。」
八幡「虎峰はいいとして、暁彗はなんか含みのある言い方だな。沈雲はその性格で貰えてたのか………」
暁彗「………………毎年、梅小路冬香に。」
沈雲「毎年沈華と、ある一部の人からね。よく分からないけど、前の僕がいつも言っていた言葉責めが良いと。」
八幡「暁彗は分かるが、沈雲にあげた奴は完璧にヤバい奴だ。」
まぁ冬香さんなら、クラス全員にあげてそうだしな。沈雲に渡した奴は完全に趣味がいけない方向にいってる奴等だな。
沈雲「……よく分からないものだね。」
八幡「まぁ、貰えてんならいいんじゃね?それよか沈華はどうした?何時もなら一緒に居ると思うが?」
沈雲「こういう日は必ず1人にさせるようにしてるんだよ。その方が集中出来るだろうしね。沈華も僕も、人に見られるのはあまり好きじゃないからね。」
良い兄貴だね〜。
虎峰「そろそろ教室に向かいませんか?でなければ遅れてしまいますよ?」
沈雲「そうですね、流石に遅刻はしたくありませんからね。」
暁彗「………………同意。」
八幡「じゃ、さっさと飯食って行くか。」
ーーー放課後ーーー
………昼休みに部屋に戻っておいて良かった。でないと両手に沢山のチョコを持つ羽目になってた。こりゃ食べるの結構かかるな。頑張っても1日5個は食わないとダメっぽいが、今日は部屋に置いていくか。シルヴィの食いたいし。
セシリー「おー居た居た!冬香さーん!陽姐ー!沈華ー!八幡居たよー!」
ん?セシリー?
陽乃「お〜八幡君、やっと会えたよー!随分捜し回ったんだからね~!」
沈華「ようやく見つけたわ。全く、皆の尊師は自由奔放なのね。」
冬香「ふふふっ、既に沢山お持ちのようですね。流石八幡さんですね。」
八幡「どうしたんです皆さんお揃いで?」
なんか手隠してるっぽいけど……チョコかな?それともビックリ箱?
陽乃「はいコレ!お姉さんからバレンタインのチョコだぞ〜!」
セシリー「あたしも陽姐と一緒に作ったんだよー!しっかり味わってねー!」
冬香「私はクッキーを焼いてみました。受け取ってくださいますか?」
沈華「いつもお世話になってるものね。ついでにと思って作ったわ。」
全員それだったか……まぁ今まで貰ってない事を考えると、素直に嬉しいな。
八幡「ありがとうございます。しっかり味わって食べますね。」
これで高血圧になる事間違い無しだな。
冬香「ふふっ♪皆さん渡せましたね。ところで八幡さんはどちらへ?」
八幡「このチョコを部屋の冷蔵庫に置いた後、街に行くんですよ。」
セシリー「最近八幡って外出増えたよね~。何処行ってるの?」
八幡「商業エリアだが?何故?」
セシリー「んー……なんとなく。今度私とも行こうよー。」
八幡「別に構わないが、面白い事は何も無いと思うぞ?」
セシリー「それでもいいよー。」
八幡「……まぁいいが。」
陽乃「じゃあさ!私とも行こうよ八幡君!お姉さんも八幡君にエスコートしてもらいたいなぁ〜。」
冬香「ふふふっ、楽しそうですね。では、いつか私も連れて行ってくださいね?」
沈華「モテモテね、尊師?」
八幡「相変わらずの皮肉っぷりだな。まぁそれがお前らしさなんだけどな。」
それからしばらくして俺達は別れて、部屋の冷蔵庫にチョコを整理しながら入れてから、シルヴィの家へと向かった。
八幡sideout
シルヴィアside
八幡君まだかなぁ?早く会いたいなぁ。
ガチャッ
あ、帰ったかな?
八幡「よぉシルヴィ、遅くなった。」
シルヴィア「お帰り八幡君!」ダキッ!
ふわぁ……八幡君の良い匂いだぁ。
シルヴィアは八幡に抱き着くと、そのまま胸に顔を埋めて匂いを嗅いでいた。これも2人でいる時は当たり前の事だった。
八幡「………ただいま。」
シルヴィア「えへへ♪少し慣れてきたんじゃない?ただいまって言うの。」
八幡「まぁ少しはな。」
シルヴィア「ねぇ?チョコは食べた?」
八幡「いや、1番はお前のが良い。」
シルヴィア「嬉しいなぁ……準備出来てるから行こ?荷物持つよ、旦那様。」
八幡「旦那じゃねぇよ、奥さん?」
シルヴィア「ふふふっ♪」
2人は冗談?をかましながら客間へと向かい、こんな短いやり取りでも、甘い雰囲気が2人を包み込んでいた。
ーーー客間ーーー
八幡君は食卓で待ってもらってる。頑張って作ったから喜んでもらえると嬉しいなぁ。八幡君の腕には負けるけど、私も少しは自信あるし……よしっ!
シルヴィア「お待たせー!」
八幡「おぉ、待って……皿?」
シルヴィア「うん、食べるにはお皿が必要なお菓子なんだ。」
八幡「ケーキか?」
シルヴィア「ぶっぶー♪ハズレ〜。」
八幡「タルト?」
シルヴィア「ぶー♪またもやハズレ〜。」
八幡「んー……チョコだよな?」
シルヴィア「うん、チョコ味。」
八幡(チョコ味……)
八幡「………分からん、降参だ。」
シルヴィア「は~い私の勝ち〜♪負けた八幡君には罰ゲームとして、私からのあ~んをプレゼントです!」
八幡「罰ゲームじゃなくてご褒美だな。」
シルヴィア「正解はブラウニーでした!」
八幡「おぉ……形も整ってるし、ナッツも乗ってて美味そうだ。」
シルヴィア「じゃあ早速、食べさせてあげるね!」
シルヴィアはそう言ってから、フォークで一口サイズの大きさに切り取ってから、そのまま八幡の方へと手を動かした。
シルヴィア「はい八幡くん、あ~ん♪」
八幡「……あ、あーん。」
八幡君はそのまま口を動かしていた。
シルヴィア「ど、どう?美味しい?」
八幡「んっ……あぁ、美味い。最高に美味い。もう1ついいか?」
シルヴィア「うん!勿論♪」
八幡君は8切れある内の3切れを食べてくれた。それだけ美味しかったのかな?食べ終わった後も『残りは明日や明後日にとっておく。』って言ってたし。
八幡「ふぅ〜マジで美味かった。ホワイトデーは気合い入れて作らないと、シルヴィに失礼だな。期待しておいてくれ。」
シルヴィア「気が早いよ〜。でも嬉しい。来月楽しみにしてるからね!」
ホワイトデーは何を貰えるのかな?楽しみだなぁ。ワクワクしちゃうよ。
それに、来年もこんな風に楽しいバレンタインになれたら良いな♪