学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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話自体は進みません。
ただ、不愉快になるかもです。


失礼な奴ら

 

 

八幡side

 

 

ーーー聖ガラードワース学園ーーー

 

 

シルヴィア「へぇー近くで見たらやっぱり貴族って感じの校風だね。」

 

クローディア「えぇ、他の学園とは違う素晴らしい高潔さを感じますね。」

 

八幡「絶対に俺には似合わねぇな。」

 

アーネスト「ははは、比企谷くんが考えている程厳しい学校というわけではないけどね。でも、そうみられるのも仕方ないのかもね。」

 

アーネスト「此処から入れるよ。一応此処にいる全員のパスポートを作っておくよ。いつでも来られるようにね。」

 

八幡「自分の学校ほっぽってガラードワースに来るお人好しはこの中には居ないと思いますけど?」

 

アーネスト「そうかもね。でも万が一もあるからね。」

 

 

そう言ってフェアクロフさんは、俺たち全員のパスポートを作っていた。こういう事自分でやるんだ。

 

 

アーネスト「出来たよ。さっ、行こうか。」

 

 

校門をくぐりガラードワースに入った。やはり界龍とは全く違うな。

 

それにさっきから目線も感じる。大方シルヴィと俺だろうな。

 

 

男子「か、会長!何故この学園に【千見の盟主(パルカ・モルタ)】と【戦律の魔女(シグルドリーヴァ)】、そして【夢幻月影(むげんげつえい)】がいるのですか!?」

 

アーネスト「彼らとは大切な話があってね、僕たちの生徒会室に招待したのさ。気にすることはないよ。」

 

男子「しかし、【千見の盟主】と【戦律の魔女】はいいです!ですが、彼は謎が多い上に情報が全くありません!危険です!」

 

 

情報が少ないのは確かだが、流石にそこまで言われる筋合いはないぞ?

 

 

八幡「初対面なのに随分なご挨拶だな。そんなに俺を入れたくないってか?」

 

男子「貴様は黙っていろ!此処は聖ガラードワース学園だぞ!貴様のような「やめたまえ。」っ!?……会長。」

 

アーネスト「それ以上はやめるんだ。」

 

男子「しかし!」

 

アーネスト「2度は言わないよ。納得が出来ないのなら今回だけの決闘を君と比企谷くんで始めるけど、どうだい?【覇軍星君】を倒した程の実力者を君は倒せるのかい?」

 

男子「…………」

 

 

……なんか声色変わったな。この人……なんか陽乃さんと少し似たような感じがするな。それも顔だけじゃなく全身から。

 

 

男子「……すみませんでした。」

 

アーネスト「分かればいいけど、謝る相手は僕じゃないよ。」

 

八幡「いや、いいですよ。別にそんな怒ってるわけでもないんで。疑うのも当然ですよ。こんな冴えない奴が序列2位なんて疑うのが普通ですからね。」

 

シルヴィア「む〜!八幡くんは冴えない奴なんかじゃないよ!」

 

クローディア「そうですね。一般の目線から見れば、良い方だと思いますが?」

 

 

お世辞をどうも。

 

 

アーネスト「少し時間を浪費してしまったけど、予定通り行こうか。」

 

 

………やっぱこの人なんかあるな。

 

 

ーーー生徒会室ーーー

 

 

ガチャッ

 

 

アーネスト「今帰ったよ。」

 

レティシア「あら、アーネスト。お帰りなさい。予定より遅かったですわね?」

 

アーネスト「あぁ、お客人が来てるからだよ。遠慮せずに入っていいよ。」

 

 

 

 

シルヴィア「じゃあ失礼するね。」

 

クローディア「失礼致します。」

 

八幡「お邪魔します。」

 

 

レティシア「なっ!?」

 

ケヴィン「マジかよ!今噂の【夢幻月影】じゃねーか!」

 

ライオネル「何故こんなところに?」

 

パーシヴァル「…………」

 

 

マジかよ……此処にいるのって、ガラードワースの1位から5位の奴らじゃねぇか。

 

 

序列2位【光翼の魔女(グロリアーラ)

レティシア・ブランシャール

 

序列3位【王槍(ロンゴミアンド)

ライオネル・カーシュ

 

序列4位【黒盾(ガレス)

ケヴィン・ホルスト

 

序列5位【優騎士(アグレスティア)

パーシヴァル・ガードナー

 

 

うへぇ、ここの生徒会って冒頭の十二人て構成されてんのかよ。

 

 

レティシア「どういう事ですのアーネスト!?どうして此処に【夢幻月影】が居ますの!?此方の2人はともかく、なぜ彼を!?」

 

 

つくづく人をムカつかせるところだな。そんなに俺が邪魔か?

 

 

クローディア「あらレティシア?その発言は比企谷さんに失礼ですよ?まるで、此処に居てはいけないように聞こえますが?」

 

ケヴィン「そうだぜレティ。俺も流石にそこまでは言わないぜ?」

 

レティシア「私は納得出来ませんわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………なぁ?ここの連中ってのはそんなに俺が気に入らないのか?流石に俺も腹が立ってくるんだが?」

 

 

ほんの少し殺気を出す。流石にムカついてるからな。2度もこんな事言われたんじゃ気分が悪くならないわけがない。

 

 

シルヴィア「八幡くん、落ち着い「そうならそうって言えよ。そうなら俺も今すぐ此処から出てってやるよ。こんな所で、それも敵意丸出しの連中なんかと一緒に話なんかしたくねぇからな。」は、八幡くん………」

 

 

生徒会室にいる全員が黙ってしまった。だが………

 

 

パーシヴァル「………重ね重ねの無礼、誠に申し訳ございませんでした。」ペコッ

 

 

意外にも先に動いたのは、【優騎士】パーシヴァル・ガードナーだった。それも謝罪をして頭も下げていた。

 

 

八幡「確か【優騎士】だったな。別に謝ってほしいなんて言ってないが?」

 

パーシヴァル「……こちら側の一方的な言い分で貴方の気分を害してしまったのは事実。どうかここは私の顔を立ててはもらえないでしょうか?」

 

八幡「初対面の奴相手に随分と肩を持つんだな?まぁ俺は別にいいけどよ。」

 

パーシヴァル「ありがとうございます。貴方は心が広いお方なのですね。」

 

八幡「そんなんじゃねぇよ。」

 

アーネスト「僕からも謝罪をさせてもらうよ、すまなかったね。後で言い聞かせておくよ。」

 

八幡「別にいいですよ。もうここに来る事は絶対ないでしょうから。」

 

 

フェアクロフさんは苦笑いしていた。

 

 

八幡「………なんだ?」

 

レティシア「先程は……申し訳ありませんでした。騎士としてあるまじき発言をしてしまいまして。」

 

八幡「もういい。礼なら【優騎士】に言うんだな。それよりもフェアクロフさん、早くしません?もう紅茶を出す時間も使いたくないので。」

 

アーネスト「……そうだね。これ以上君に失礼をさせるわけにはいかないしね。パーシヴァル、4人分の紅茶を用意してほしい。」

 

パーシヴァル「かしこまりました。」

 

アーネスト「後の者はこの生徒会室から退室するように。僕たちが出て来るまで一切の出入りを禁ずる……いいね?」

 

レティシア「………分かりましたわ。」

 

ケヴィン「あいよっ。」

 

ライオネル「了解した。」

 

 

フェアクロフさんがそう言うと、ガードナー以外の奴らは全員出て行った。1名なんか落ち込んでたがどうでもいい。

 

 

シルヴィア「八幡くん、大丈夫?」

 

八幡「あぁ、気にするな。まぁ、あれが普通の反応なんだろうな。」

 

クローディア「彼女は少しプライドが高いところがあるので。ですが悪い人ではないので大目に見てあげてください。」

 

八幡「今更もう気にしてない。」

 

アーネスト「さて、じゃあ気を取り直して本題に入ろうか。君のいた学校の生徒たちや、彼らについて。」

 

 

 

 

 




ライオネルとケヴィンの序列に関してはただの勘です。知ってる方いますか?

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