学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

115 / 609
それでも彼女たちは

 

 

雪乃side

 

 

翌日の今日は休日、私達は商業エリアに赴いていて、界龍の生徒を探しているところよ。でも今のところ界龍の生徒には会えていない。

 

 

小町「………中々見当たらないですね〜。」

 

由比ヶ浜「外出あんまりしないのかな?」

 

雪乃「または私服に着替えているかよね。それでは見分けなんてつかないわ。」

 

 

思わぬところで盲点だったわね。街まで来るのに制服なんて着るのは珍しいものね。

 

でもここで諦めるわけにはいかないわ。なんとしても見つけないといけないもの。

 

 

小町「あっ!あの人達界龍ですよ!」

 

 

突然小町さんが声を上げた。

 

 

由比ヶ浜「えっ!?本当に!?」

 

雪乃「見間違いじゃないのよね?」

 

小町「間違いないです!界龍の序列26位の呂永成(ルー・ウィンシン)と33位の徐銀梅(スー・インメイ)です!今回の《鳳凰星武祭》出場ペアですよ!」

 

雪乃「上々ね小町さん、早速聞きに行きましょう。」

 

2人「おーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「あの〜すみません。」

 

永成「ん?何かな?」

 

銀梅「私達に何か?」

 

小町「ちょっと聞きたい事があってですね?比企谷八幡さんの事なんですけど。」

 

 

永成「尊師の?私達で答えられる範囲でなら答えてあげるよ。徐はどう?」

 

銀梅「私も大丈夫だよ、それで何を聞きたいんですか?」

 

 

そこから私達は彼女達に質問をしては答えを聞いていたのだけど、この人達も騙されているのが分かったわ。彼が人に教える?冗談も大概にしてほしいところよ。

 

 

そしてついには、雪乃が口に出してしまったせいで口論が起きてしまった。

 

 

それも3分〜5分と続いて今に至る。

 

 

永成「君達さ、私達だって我慢ならない事だってあるんだよ!あのお方のおかげで私や徐だってここまで強くなれたんだ!それを騙されている?全部嘘?ふざけないでくれるかなっ!?」

 

雪乃「彼程度の男にそんな事出来る筈が無いのよ。薄汚れた性根に腐った目をした彼についていくのは間違っていると救済してあげてるのよ?」

 

由比ヶ浜「そうだよ!ヒッキーなんかに従ってたら、絶対碌な事が無いんだから今すぐ離れた方が良いよ!」

 

銀梅「貴女達、さっきから聞いていれば好き放題言ってくれるわね?尊師の事をそんなに悪く言ってるけど、貴女達は尊師の何だっていうの?」

 

雪乃「元同じ高校に居たのよ。本当に不愉快だけど部活も一緒にしていたわ。」

 

由比ヶ浜「私はヒッキーとクラスメイトだったの!」

 

小町「小町は妹です!」

 

永成「………ふぅん、そうなんだ。尊師も可哀想なお方だよ。こんな自己中心的で人の迷惑や気分も考えないような人達に囲まれていたなんてね!」

 

雪乃「なんですって!?」

 

銀梅「反応するって事は身に覚えがあるって事なんじゃないの?」

 

小町「ち、違います!ゴミィちゃんにそんな事した記憶は無いです!」

 

永成「君達には無いだけで尊師にあってもおかしくはないでしょ?」

 

銀梅「貴女達って本当に人の気持ちを考えられないのね。」

 

 

何故気付かないのかしら?私達の方が気分が悪くなってきたわ。

 

 

睨み合いを続けている両者。お互いに引く様子が全く見られなかった。そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「………………お前達、何をしている。」

 

 

そこに現れたのは、彼女達と同じ界龍の制服を着た男性だった。しかも見た事のある男性だった。

 

 

2人「大師兄!」

 

 

界龍第七学院序列3位【覇軍星君】の武暁彗だった。

 

 

雪乃sideout

 

ーーーーーー

 

 

暁彗「……………何の騒ぎだ?」

 

永成「いえ、この者たちが尊師の批判をしていたので、つい………」

 

 

暁彗は雪乃達の方を見ると、すぐに2人の方へと視線を戻した。

 

 

暁彗「……………お前達は《鳳凰星武祭》の準備があるだろう。もう行くがいい。」

 

銀梅「え?しかし……」

 

暁彗「……………2度は言わない。」

 

 

永成「……徐、此処はもう……」

 

銀梅「………そうね。大師兄、これで失礼致します。」

 

 

そう言ってから、2人は去って行った。

 

 

暁彗「……………今の話は本当か?比企谷八幡を批判したというのは。」

 

小町「ひ、批判はしてません!本当の事を言っただけです!」

 

暁彗「……………私は卿等のその話を聞いていない。故にその話を否定はしないが、私も彼女達と同様に比企谷八幡には畏敬の念を抱いている。」

 

3人『………』

 

暁彗「……………何故卿等がそんな発言をしているかは存じないが、今の比企谷八幡を見ればその気持ちも変わると思う。今と昔は違うもの、卿等の想像する比企谷八幡の姿とは異なっていると思う。私もこれで失礼する。」

 

 

そして暁彗もその場を去った。

 

 

小町「………どう思います?」

 

雪乃「あり得ないわ、たった半年よ?それで彼が変われるとは思えないわ。私達が彼と一緒に居た期間も半年なのよ?とても変われるとは思えないわ。」

 

由比ヶ浜「そうだよ!私たちでさえも変えられなかったのに、武術しか能の無い学院なんかにどうにか出来るわけ無いよ!」

 

 

暁彗の諌言も彼女達には届かなかった。1度目は陽乃の、2度目は暁彗の忠告を無視した。最早、彼女達には助言や忠告なんて届かないのかもしれない。

 

 

 




暁彗の言葉もダメだったようですね。
あんなに的確な言葉だったのに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。