鳳凰星武祭前日
八幡side
あれから3ヶ月経ち、いよいよ明日から《
特にこっちでは変わった事は無かったが、強いて言えば星露が六花園会議で聞いた話で、アルルカントが人工知能を使ってくるかもしれないという事だ。しかもそこの筆頭ペアの奴等が勝てば俺達の予選2回戦の対戦相手になる。
後は星導館が新旧序列1位が出るという事だ。確か……天霧綾斗って名前だったな、2つ名は【
まぁ、俺が言えた事じゃないんだがな。俺の情報も出回ってないだろうし。
グループはどっちも別だから当たるとしたら本選のクジ引きか、勝ち上がって当たるかくらいだな。
まぁ俺達が最初に集中するべき相手は、まずアルルカントの筆頭ペアだな。奴等が何をしてくるかによって俺達の戦法も変わるからな。あり得ない事だが単純な相手であってほしいものだな。
八幡「とりあえずは本選に出るまでは力を温存しておきましょう。アルルカントがどんな手で来るか分かりませんからね。」
陽乃「そうだね。なら初戦の相手は私がしようか?その方が八幡君の技や実力を極力見せずに済むし。」
八幡「動画は俺と暁彗の序列戦の動画だけですけど、どれだけ出回ってるかですよね。」
陽乃「少なくとも今の時点で序列入りしか情報が無いんだから細かい内容までは知られてないと思うよ?」
確かに報道されている記事の中には、俺が使う武器や技、戦闘スタイルや能力者かどうかも一切記載してはいなかった。
俺の周りであるとすれば、界龍の序列順位が大幅に変わった事くらいだからな。
八幡「まぁ、俺が魔術師の力を使うとするなら間違いなく本選、それも準々決勝か準決勝くらいなので、その辺は心配無いですよ。まぁ、気持ちが昂ってやっちゃうかもしれないですけど。」
陽乃「まぁそうなったらそうなっただよ。そ・れ・に~!私達には秘策があるからね〜!あれなら普通の防御でも防ぐのは無理だよね!星露も1回食らってから受けるのを嫌う程だからね!その辺の生徒なら効果は抜群だと思うよっ!」
八幡「まぁ星露があの反応を見せる限りは星武祭では充分使える技って事ですね。」
陽乃「でも使うのはここぞのタイミングが良いかもね!何回もバンバン使ってたら攻略されるのがオチだもん。」
八幡「あの技がそう簡単に攻略されるとは思えませんけどね、用心しておきましょうか。」
そりゃそうだ。手の内をホイホイ見せるようじゃ、攻略してくださいと言っているようなもんだ。見せたのも星露だけだし、本選まで隠しておいても大丈夫だろう。
陽乃「じゃあそろそろお開きにしようよ。明日は開会式で私たちの1回戦もある事だし。出場する54人の皆も大事をとってもう寝てると思うしね。私達もそろそろ休も?」
八幡「……そうですね。じゃあ続きは明日の控え室とかにでもやりましょうか。」
陽乃「分かったよ、じゃあまた明日ね八幡君っ!」
八幡「えぇ、また明日。」
そう言ってから陽乃さんは帰って行った。さて、俺もそろそろ寝るかな。
コンコンッ
ん?陽乃さんか?けど忘れ物は無いと思うが………
八幡「はい、どうぞ。」
虎峰「失礼します、八幡。」
セシリー「八幡ー、来たよー!」
冬香「失礼しますね、八幡さん。」
暁彗「……………失礼する。」
八幡「おぉ、どうしたお揃いで?」
俺もう寝るところなんだけど?大事なお話でもあるのか?
冬香「いえ、八幡さんへ応援と一言をと思いまして、こんな時間でご迷惑だとは思いますが。」
八幡「はぁ………それはわざわざご丁寧にどうも。ん?陽乃さんとはすれ違わなかったんですか?俺の部屋から出た筈ですけど。」
虎峰「雪ノ下師姉にもメッセージは送りましたよ。後は八幡だけです。」
セシリー「へっへーん、《鳳凰星武祭》の先駆者としてアドバイスをあげるよー。」
八幡「それはありがたいが、何かあるのか?セシリーから見て俺と陽乃さんに欠点みたいなところって。」
セシリー「うんにゃー、正直に言うとあたしと虎峰以上だよー。陽姐との連携も上手いし、あたしとしては文句無しだよー。寧ろ死角なんてあるのー?って思えるくらい。」
暁彗「………………だが注意を散漫させぬ事だ、比企谷八幡。それが命取りにもなる。私もそれで卿に敗北した。比企谷八幡、健闘を祈る。」
虎峰「八幡っ、頑張ってくださいね!」
セシリー「八幡なら優勝出来るから頑張ってねー!」
冬香「微力ではありますが、少しばかりの応援をさせて頂きますね。」
八幡「………ありがとうございます。」
冬香「どういたしまして………さて、八幡さんは明日試合がありますし、もうお暇しましょう。では八幡さん、明日から2週間頑張ってくださいね。」
何もしなくても応援してくれる奴等が居るってのは、どんな場合でも良いものなんだろうな。今みたいな感じで。
いよいよだな。
いよいよ明日が《鳳凰星武祭》だ!