八幡side
実況の星武祭の説明が終わったところで、今日のAブロック1回戦第1試合が行われるところだ。永成と銀梅の試合で相手は雪ノ下と由比ヶ浜だった。
奴等が私情だけで試合をしないか見ておくのも、俺がかけた言葉の責任でもある。
陽乃「知ってたけど、雪乃ちゃんも星武祭に出場するなんてね。あの子はやるだけ無駄なのに……何でこんな事するのかな?」
八幡「さぁ?それも考えられないくらい切羽詰まってるんじゃないですか?」
陽乃「そうかもね。はぁ……全く、本当に何にも変わってないなぁ。」
陽乃さんが冷たい言葉を言っていたが、別に擁護する気にはならなかった。だってどうでもいいから。
それよりも、試合だ試合。
八幡side
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梁瀬『さぁいよいよ始まりました!《鳳凰星武祭》予選Aブロック第1試合!!気になる最初の対戦カードはこちらです!星導館の序列外のペアと界龍の26位と33位のペアです。これは最初から楽しめる事間違い無しですね!」
梁瀬「さぁ選手の登場です!登場するのは………界龍第七学院の
チャム『この2人は1ヶ月前の序列戦で9つも順位を上げてますからね。今大会のダークホースと言っても過言じゃないッス。』
梁瀬『そしてこの2人には2つ名がつけられており、永成選手が【
永成「うん、確かに私の使う武器は鉤爪だけど、鬼って付くまで長くはないよ……」
銀梅「私も普通の物なら砕けるけど、それ程強い突きは出来ないわ……」
2人はそう言いながら、ステージへと降りていった。
雪乃「こんにちは、やっと来たのね。」
由比ヶ浜「やっはろ~2人共っ!」
永成「軽々しく挨拶をしないでくれるかな?私達は君達と馴れ合う気には到底なれなくてね。」
銀梅「寧ろお近付きになんてとてもなりたくないの。」
雪乃「随分なご挨拶ね?言ってくれるじゃない、私達が何かしたのかしら?」
銀梅「本気で言っているのかしら?だとしたら、とても頭が悪いのね。お似合いだわ。」
雪乃「なっ!?」
由比ヶ浜「ちょっと、ゆきのんに謝ってよ!今のは酷いと思うよ!」
永成「だったら尊師にも謝ってくれないかな?私達の尊敬する師に。」
由比ヶ浜「そんし?ヒッキーの事?何でヒッキーに謝んなきゃいけないのさ?」
銀梅「………もういいわ、早く終わらせましょう。」
銀梅は携帯式
由比ヶ浜も腰の方から煌式武装を取り出して、中段に構えている。
梁瀬『さぁっ!両者準備が整った様ですので開始したいと思います!《鳳凰星武祭》予選Aブロック1回戦!!』
『Start of the duel』
梁瀬『バトル、スタートッ!!』
スタートと同時に由比ヶ浜が突っ込むが、2人はまだ動かない。それどころか構えを取ってさえもいない。
由比ヶ浜「おりゃあああ!!」
由比ヶ浜は剣を大振りに振るが、いとも簡単に避けられてしまう。そして大振りがために、攻撃後は隙も多い状態だった。
その攻撃も暫く続いていたが、全く当たる気のしない攻撃の連発だった。
銀梅(何よこれ、ただ剣を振り回してるだけじゃない。こんなのに警戒してた自分がバカみたいだわ。)
永成(どうやらこのペアはすぐに倒せそうだね、この子は銀梅に任せて僕は向こうに行こうかな。)
由比ヶ浜「はぁ……はぁ……な、何で当たらないの?」
銀梅「そんな素人丸出しの動きで私達を捉えられると思ってたの?舐められたものね。そろそろ終わりにしましょう?」
永成「じゃあこっちは任せたからね、私はあの大人しい子をやってくるよ。」
銀梅「了解、任せたわよ。」
永成は雪乃の方へと走り、銀梅は由比ヶ浜と対峙していた。
由比ヶ浜「やああぁぁぁ!!」
銀梅「さっきも言ったよね?そんな素人丸出しの動きじゃ捉えられるわけ無いって。もう目障りだから大人しくしていてくれない……かなぁ!!」
ドゴッ!!
由比ヶ浜「かはっ!?」
銀梅は旋棍の先端で由比ヶ浜の校章めがけて突きを放ち、見事命中。校章はそのまま砕け、由比ヶ浜は壁まで吹っ飛ばされて気絶してしまった。
『由比ヶ浜結衣 校章破壊』
雪乃「由比ヶ浜さんっ!?」
永成「よそ見している暇があるのかい?随分と余裕なんだね?なら一気に行かせてもらうよ!」
雪乃「っ!?」
由比ヶ浜1人で出来ると思っていたのか、準備も全くしていなかった。咄嗟に星辰力を纏うが、そもそも戦闘態勢に入る事さえも遅過ぎた。
永成はそのまま鉤爪で校章を切り裂いた。
『雪ノ下雪乃 校章破壊』
『End of duel』
梁瀬『試合終了ー!!勝者、呂永成&徐銀梅!!余裕の勝利でしたね!』
チャム『こうして見ると、個人の実力は相当高いみたいっス。おそらくっスけど、他の学園の【冒頭の十二人】もてこずるかもしれないっス。この戦いはすぐに決着がついたっスけど、敵が強くなるにつれ、彼女達の強さも測れると思うっス。』
こうして永成と銀梅は1回戦を突破した。
永成はいいとしても、銀梅の容赦の無い一発には心がスカッとしました。