学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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他の作者様方の作品に対しての否定的な言動、発言は皆さんも気をつけてくださいね?作者様方の機嫌を悪くいたしますので。





では気を取り直して、どぞ!


その後……

八幡side

 

 

戸塚たちとも無事に邂逅する事ができ、俺も少し肩が軽くなった。まぁ戸塚は俺のために『影星』に入ったから少しやらせてる感があるけどな。

 

あれから30分くらいが経ち、戸塚たちも帰った。材木座?叩き起こされてたが、何も問題ないだろう。

 

そして今は、シルヴィとソファでのんびりしている。出掛けるよりも、こっちの方がリフレッシュ出来てるのかもな。

 

 

シルヴィア「……良かったね、凄く協力的な友人がいて。」

 

八幡「………そうだな。友人と呼べるかは分からなかったが、これなら呼べるな。」

 

シルヴィア「八幡くんらしいね♪」

 

 

俺らしい……か。まだ残ってんのかもな。あの時の俺が。

 

 

シルヴィア「そういえばさ、《鳳凰星武祭》に出てる界龍の成績はどう?今日の見てないでしょ?見てみたら?」

 

八幡「クインヴェールはいいのか?」

 

シルヴィア「私が言うのもあれだけど、見る必要あると思う?」

 

八幡「………まぁ、確かにな。」

 

 

クインヴェールの最下位は決まってるようなものだしな。シルヴィも今更って思ってるのか。

 

 

八幡「………現時点では15組中14組が1回戦を突破してるな。その1組の相手は星導館の旧序列1位の刀藤がいたからな、まぁ無理もないだろう。」

 

シルヴィア「強いねぇ〜。でも次の次で結構落ちるところも出てくるんじゃないかな?そこからは本選だし、なんといってもクジ運もあるからね。」

 

 

それなんだよなー、このまま勝ち残ったら同士討ちになる可能性が高くなるから気が引けてくるんだよな。

 

 

シルヴィア「でも!八幡くんもうかうかしていられないからね!次の相手ってアルルカントの擬形体(パペット)ペアでしょ?」

 

八幡「あぁ、そうだな。でもありゃ楽勝だな。特にデカブツの方は。」

 

シルヴィア「え?どうして?あんなに堅いんだよ?普通の攻撃なら通らないと思うんだけど……」

 

八幡「普通なら……だろ?俺の影は人影からでも出せる。つまり、あのデカブツの身体から出すんだよ。」

 

シルヴィア「そんなこと出来るの?」

 

八幡「人間と違ってあれは物体だからな。校章辺りを狙えば一発だろ。」

 

シルヴィア「なんか相手が可哀想に思えてきたよ。本当にそれで行くの?」

 

八幡「別にそれでなくとも『八兄、その相手、俺にやらせてくれないか?』……シオンか?どうしたんだ急に?」

 

 

すると、俺の呪符ホルダーから式神召喚用の呪符が飛び出して、シオンが現れた。

 

 

シオン「俺はまだ生身で機械とは戦った事がない。それも意志を持ったものなら興味がある。八兄の言うデカブツを俺に任せてはくれないか?」

 

八幡「別にいいが、それだけか?」

 

シオン「………最近、八兄が呼んでくれないのもある。」

 

 

………気にしてたのか。

 

 

八幡「………分かった、まぁお前なら肩慣らしにはなるだろう。」

 

シオン「ありがとう。」

 

シルヴィア「シオンくんと話すのも半年振りくらいかな?大晦日以来?」

 

シオン「シルヴィ姉も久しぶり。」

 

シルヴィア「うん!あの時は3人で夕飯食べたよね!楽しかったなぁ〜。」

 

八幡「そうだな。シオンも別に自由に出てきていいんだぞ?」

 

シオン「……ありがとう八兄。でも俺は式神だから札の中にいる。じゃあ。」

 

 

そう言って、札に戻ってしまった。

 

 

シルヴィア「用が済むとすぐに戻っちゃうよね、シオンくんって。なんか残念。」

 

八幡「元々ああいう奴だからな。苦労しないっちゃあしないが……」

 

シルヴィア「もうちょっといて欲しい?」

 

八幡「どうだろうな?まぁ俺は本人の意思を尊重するけどな。」

 

 

まぁ当然だがな。

 

 

シルヴィア「………ふふっ♪」

 

八幡「?どうした急に?」

 

シルヴィア「なんか久しぶりだなぁって。こうやって八幡くんとゆっくりするのも、ツアーの2日前くらいだったよね。」

 

八幡「……そうだな。」

 

シルヴィア「今日のデートも楽しかったけど、やっぱりこうやって八幡くんと寄り添いながらのんびりするのが1番かな。」

 

 

そう言ってシルヴィアは、握っている手に少し力を加えた。

 

 

シルヴィア「この時間が凄く好き。」

 

八幡「俺もだ、何よりも安心する。」

 

シルヴィア「えへへ///そっか………ねぇ、星武祭のお願い事、決まった?」

 

八幡「………土地でももらうか?」

 

シルヴィア「何するの?」

 

八幡「さぁな?言ってみただけだ。」

 

シルヴィア「あははっ!これは前代未聞だね。お願い事がないのに星武祭に出るなんて。」

 

八幡「俺は自分がどこまで通用するのか試したいだけだ。此処に来たのもその理由が大きいからな。」

 

シルヴィア「……偉いんだね。それに欲がないんだね。欲しいものとかないの?」

 

八幡「あったら苦労はしない。」

 

シルヴィア「……それもそうだね。」

 

 

願い事ねぇ〜。分からんねぇ。

 

 

シルヴィア「まぁ優勝出来るかどうかはともかくとして、考えておきなよ?」

 

八幡「……そうだな。けどシルヴィはあるのか?家というプライベートルームはあるだろ?他には?」

 

シルヴィア「………今は八幡くんの欲しいものを考えよう!まずはそこからだよっ!」

 

 

シルヴィの奴、逃げやがったな?何のがバレバレだぞ。とはいっても、何にしようかねぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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