学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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試合開始と界龍の掟

 

 

ーーーーーー

 

 

八幡「………急急如律令。」

 

 

八幡が呪文を唱えて呪符をかざすと、そこからはシオンが出てくるのだが、130cmくらいの身長ではなく、身長は180〜190cm程にまで伸びて大人になっていた。

 

 

梁瀬『おぉ〜っと比企谷選手!自分の手札から何か出したかと思いきや、人が現れましたね。』

 

チャム『おそらくあれは式神っス。普通なら規制がかかるっスけど、今回の大会では代理出場が認められてますからね。これもアリだと思うっスよ。』

 

 

シオン「八兄、俺の相手はどっちだ?」

 

陽乃「ん〜、じゃあさ!あっちの全身機械の方をやってくれないかな?私は緑髪の女の子の方をやるから。」

 

シオン「………了解した。」

 

八幡「ぶちかましてこい、シオン。」

 

 

八幡からの激励を受け、アルディの前まで歩いていき、立ち塞がるように堂々と立っていた。

 

 

アルディ「我輩の相手は貴殿であるか。よろしい!貴殿等には1分の猶予を与える。その間に存分に腕を振るうがいい。」

 

シオン「………ナメられたものだ。ならば1分経つまで待ってやる、おもちゃを滅多斬りにしても面白くない。」

 

アルディ「ならばいいのだが、後悔しても知らんぞ?」

 

シオン「俺の全力を尽くすだけだ。」

 

 

ーーー1分後ーーー

 

 

アルディ「1分、時間である。」

 

 

アルディは武器であるハンマーを取り出し、シオンも座禅の瞑想から立ち上がり、双剣を構えた。

 

 

アルディ「では、準備はいいであるか?」

 

シオン「意外と律儀だな。相手の準備を待つなんて。」

 

アルディ「貴殿は先程、全力を尽くすと言った。ならば相手の全てを出す準備を待つのも当然の事である。」

 

シオン「……そうか、まぁ準備なんて最初から出来ている。」

 

アルディ「ふむ、ならば……勝負っ!」

 

 

アルディはいきなりハンマーを振り上げ、シオンめがけて振り下ろそうとしていた。シオンはそれを躱す為に空中に飛んだ。

 

 

シオン「……剣達、舞え!」

 

 

シオンがそう叫ぶと、アルディの周りからは無数の剣が出てきて、一斉にアルディの方へと飛んでいった。

 

だが、それはいとも簡単に光の障壁によって防がれてしまった。

 

 

アルディ「ふはははっ!無駄である。」

 

シオン「どうやら一筋縄ではいかないようだな、厄介だ。」

 

アルディ「簡単に攻撃は当たらせないのである!今度は我輩から行くである!」

 

 

アルディと八幡の式神であるシオンとの戦いが始まった。一方で陽乃とリムシィはというと………

 

 

陽乃「あれは手こずりそうだねぇ〜。」

 

リムシィ「理解出来ません。何故貴女はこの1分間何もしてこなかったのです?」

 

陽乃「ん?そんなの私の勝手でしょ?それに無抵抗の相手倒しても満足なんて出来ないしね。これでも理解出来ない?」

 

リムシィ「………」

 

陽乃「まぁいいや。じゃあ早速始めようよ、でも気をつけてね?今の私はとんでもなく絶好調だから。」

 

リムシィ「……成る程、ならば私も全力でお相手いたしましょう。」

 

陽乃「……1つ教えてあげるよ。私達の学院には掟があるんだ。その1つは相手と試合をする時には本気でやり合う事。意味分かるかな?」

 

 

ヒュンッ!

 

 

リムシィ「っ!!」

 

 

陽乃が目の前から消えたと思ったら、目の前にまで来ていた。それも至近距離……いや、ゼロ距離だった。

 

 

陽乃「本気、なんだよね〜。」

 

 

ドゴッ!!

 

 

陽乃がリムシィの腹部に空中後ろ回し蹴りを繰り出した。リムシィは躱す暇も無く、ステージの端まで飛んでいった。

 

 

梁瀬『すごぉ~いっ!!雪ノ下選手の蹴りがリムシィ選手にクリーンヒットッ!!リムシィ選手は大丈夫か!?』

 

 

陽乃「ただの押し付けになるけど私達界龍からしてみればさ、その全力っていうのはこういう場所で使うのは、とんでもなく失礼なんだよね。次からは本気を使うってよく覚えておいてね?」

 

 

煙が晴れてリムシィが出てくると思いきや、まだ倒れていた。それもその筈。陽乃の蹴りはリムシィの腹部に風穴を空ける程の威力だった。

 

 

リムシィ「………」

 

陽乃「まさかこれで終わりなんて無いよね?それなら私、全然物足りないよ?不完全燃焼にも程があるよ。」

 

リムシィ「………」

 

陽乃「はぁ、期待はずれ過ぎるよ。」

 

 

梁瀬『リムシィ選手の戦闘不能により、カミラ・パレート、意識消失(アンコンシャスネス)!!なんという展開でしょう!!試合開始から1分半で、雪ノ下選手の強烈な回し蹴りでリムシィ選手が早くも戦闘不能っ!!』

 

チャム『それだけじゃないっス。雪ノ下選手は右足の方に星辰力(プラーナ)を溜めていたっスから、通常の蹴りよりも威力が格段に上がっていたっス。しかもそれを上手く隠しながら溜めていたっスからね〜、これだけ星辰力の扱いに長けた人はそう居ないっス。』

 

 

陽乃「あ〜あ〜、退屈〜。」

 

八幡「一撃で済んだのはいいですけど、1回戦の永成達がやった時よりもえげつないですね。」

 

陽乃「あれ脆過ぎない?八幡君の方がよっぽど丈夫だと思うよ。私の蹴りを普通に受け止められるの八幡君と暁彗と星露くらいだもの。」

 

八幡「でも結構痛いですからね?あんまやんないでください。」

 

 

シオンとアルディが戦っているというのに、2人は世間話をしていた。

 

 

陽乃「そういえばさ、式神ちゃん苦戦しそうだけど、あのままでいいの?」

 

八幡「時間制限つけてるんで大丈夫ですよ。7分越えたら俺に強制交代って事にしてます。長引かせても俺が暇になるんで。」

 

陽乃「ちゃっかりしてるね〜。」

 

八幡「ま、時間がくるまではゆっくりしましょうよ。まだ5分ありますし。」

 

 

 




今度は陽乃さんが一撃!!
そしてリムシィファンの方、すみません!!
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