陽乃side
皆さん、おはようございます。雪ノ下陽乃だよー!今日は比企谷くんとの学院案内と都市案内のデートなんだ!いやー、虎峰くんも良い事するなぁ。私達を2人っきりにしてくれるなんて。お姉さんうれしいぞー。今度ご褒美に何かしてあげないといけないかな?それにしても、あぁ〜楽しみ♪
……あっ、比企谷くんだっ……って、ありゃ?でもなんか眠そうだなぁ。もしかして今日が楽しみ過ぎて眠れなかったとか?でも比企谷くんってそんなタイプの人じゃないし……まぁ、それは本人に聞いてみればいいか。
陽乃「おはよー比企谷くん。どうしたの?なんか凄く眠そうに見えるんだけど………なんかあったの?」
八幡「……おはようございます、雪ノ下さん。実は昨日、虎峰と話してたら長引いちゃって。おかげで寝不足ですよ……」
陽乃「お話してただけで?それだけで寝不足になるとは、とても思えないんだけどなー。」
それに虎峰くんが人の邪魔するとは思えないけどなー。私やセシリーはよくからかってるけど。
八幡「……今のは少し言い方が悪かったです。虎峰に俺が教わった武術の事を教えてたら、思ってた以上に時間かかっちゃって……俺が寝る頃には日付変わってました。」
陽乃「そ、そうなんだ………だから目がいつも以上に濁ってるんだー。私が目を覚まさせてあげようか?」
八幡「目は余計です。後、今の一言で覚めました。ありがとうございます。」
陽乃「もー、つれないなー。」ブーブー
でも安心したよ。もう大丈夫みたい。
私もあんな事はもう2度としないし、
誰だろうとそんな真似、絶対にさせない。これ以上比企谷くんを傷つけさせるものか………私はそう心に決めたから。
陽乃「ふふ。それじゃ行こっか♪」
八幡「あ、はい。よろしくお願いします。」
ーーー鍛錬場ーーー
陽乃「此処は木派の鍛錬場と闘技場。まぁ私達の出身地の日本で言う道場だね。虎峰くんみたいな
八幡「あー、だから虎峰はあんなに武術に熱心なんですかね?」
陽乃「まぁ、そうかもね。それに虎峰くんは星仙術が使えないからね〜、彼は拳一筋だから。」
八幡「そういや、雪ノ下さんはこういう身体を鍛えるってのはやるんすか?」
陽乃「おっ?お姉さんに興味があるのかなぁ〜?嬉しいねぇ♪」
八幡「……まぁ、今後の参考にする為に。」
陽乃「素直じゃないなぁ……そうだね、私は木派と水派、どっちも行くかなー。どっちも結構楽しいよ?」
八幡「……そうなんですか。(楽しい、のか?)」
陽乃「あっ!じゃあ今度さ、一緒に稽古しようよ!色々教えちゃうぞー。一応私、星露の4番弟子なんだから。」
八幡「まぁ、稽古の件は検討することにしておき……ん?星露の4番弟子?」
陽乃「あれ、知らなかったの?ああ見えて星露は凄く強いんだよー。何せこの学院の序列1位だしね。私なんて足元にも及ばないよ〜。」
八幡「そういや小苑さんがそんな事を言ってたような……ずっとただの子供だと思ってた。」
陽乃「ちなみに私は序列3位なの!2つ名は【
八幡「マジっスか……雪ノ下さんってこの学院で3番目に強いって事ですか?」
陽乃「そうそう♪お姉さん、意外と強いんだよ〜♪」
八幡「………」
おっ!驚いてる驚いてるっ!いいね〜♪初めてじゃないけど、その顔やっぱりいいなぁ〜!
陽乃「ねぇ比企谷くん、私の弟子になる?なっちゃう?私って自分の弟子がいないから、今なら手取り足取りねっとりたっぷり教えられるよー?」
八幡「いえ、すみませんが遠慮しときます。後、言い方がやらしいのでやめて下さい。」
陽乃「ありゃりゃ、即答だね。どうしてか聞いてもいいかな?ひょっとして私の弟子になるのは嫌?」
八幡「いや、そういう訳ではないですけど……なんて言うか、自分の力が何処まで通用するかやってみたいんですよ。」
陽乃「へぇ……随分前向きなんだね。前の学校の時に何か心境の変化でもあったのかな?」
……あっ、総武高の事は言わない方が良かったかなぁ?
八幡「まぁ、前までの俺だったら卑屈になってるとこですが、あのままじゃダメだと思ってるので。この世界に入ったからには、自分を試そうって思ってるんです。どこまで自分の力が通用するのか、試してみたいんです。」
陽乃「……ふぅん、そっか///」
知らない間に随分と逞しくなっちゃって………これがギャップっていうのかな?前の比企谷くんのイメージが残ってるから、こういうのを見るとちょっとかっこいいって思っちゃうなぁ〜。
八幡「どうかしましたか?なんか顔赤いっスよ?」
陽乃「い、いやぁ〜別になんでもないよ。さぁ、次行ってみよーか!次は水派の鍛錬場に案内するよ〜!」ダキッ!
八幡「……あの、何で抱き着くんですか?」
陽乃「んふふ〜、教えなーい!ほら行くよ!」グイグイッ!
八幡「ちょっ、そんな引っ張らないでくださいよ。」
だって言えないもん!かっこいいなんて///
あれ?って思うかもしれませんが、あくまでシルヴィアですので安心して下さい!