学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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新事実と気持ち

 

 

陽乃side

 

 

今日の準々決勝も終わり、界龍に帰ってから壮行会みたいな事をやってから、私は部屋で寛いでいた。

 

八幡君のご飯が食べられなかったのは少し残念だけど、他の皆から声援を貰うのは凄く嬉しかったから良しとします。

 

それにさっき、お母さんから連絡があって準決勝進出おめでとうとも言われちゃった!親からこんな事言われたの初めてだからもっと嬉しくなっちゃったよ!

 

 

陽乃「明日は準決勝……それも相手は銀梅(インメイ)ちゃんと永成(ウィンシン)ちゃん、同じ学院だから手の内は知ってるし知られちゃってるけど、負けるつもりは無いしね。」

 

 

あの2人もどれだけ成長してるかな〜。

 

すると、扉をノックする音が聞こえた。

 

 

陽乃「はいは~い、どちら様?」

 

八幡『陽乃さん、比企谷です。少しお話があるのですが、今いいですか?』

 

 

話?準決勝の作戦会議かな?

 

 

陽乃「いいよ〜、遠慮せずに入って入って~!」

 

 

私がそう言ってから、八幡君が扉を開けて入ってきて、私の居る居間まで来た。

 

 

陽乃「座って待ってて。今………コーヒーの方がいいかな?この雰囲気的に。」

 

八幡「やっぱり流石陽乃さんですね、俺の雰囲気で分かるなんて。」

 

陽乃「作戦会議しに来たって雰囲気じゃないからね。何かあったんだね?」

 

八幡「はい、出来れば貴女には聞いて欲しくて。俺と同じ身の上の人として。」

 

 

身の上?………あぁ、そういう事。

 

 

陽乃「雪乃ちゃん達が何かコソコソしているのかな?」

 

八幡「………本当に察しが良いですね、話が早くて助かります。」

 

陽乃「君の言葉にヒントがたくさん包まれてたからだよ。」

 

八幡「今日の1時間くらい前の事です。」

 

 

八幡君は私にさっきあった出来事を話してくれた。私も予想はしていたけど、こんな手を使ってくるなんてね。

 

 

陽乃「………こんな事するなんて呆れちゃったよ。前よりもっとダメになってるよね、雪乃ちゃん達。」

 

八幡「えぇ………でも、何処で間違えたんでしょうね?アイツ等も俺達も。」

 

陽乃「……あんな風にするつもりじゃ無かったんだけどな。今じゃ八幡君を恨みまくってる感じになってるし……八幡君は平気?今のこの状況。」

 

八幡「まぁ予想してましたから、別段辛くはないですよ………一応俺からの、自分達のした事を見つめ直してみろって意味だったんだが……やっぱり分からなかったか。」ボソッ

 

陽乃「ん?何が?」

 

八幡「え?今の声に出してました?」

 

陽乃「うん。」

 

八幡「………此処に来る前、奉仕部であった事を1冊のノートに書き込んで机に入れといたんですよ。その中身は文化祭と修学旅行の事です。」

 

陽乃「……話さなくていいからね?ノートの事だけでいいよ?」

 

八幡「助かります。中身は俺を含めた奉仕部のしてきた行動と放った言葉等です。記憶力はある程度良い方なのでスラスラ書けましたよ。俺からのメッセージのつもりでしたが、どうやら逆効果を生んだみたいで。川崎の話だとあのノートを教師に公開して自身達も打撃を食らったとか。」

 

陽乃「そっか……そうだったんだ。」

 

八幡「あのノートがなけりゃ、俺は今こんな風に恨まれる事も無かったんでしょうね。」

 

 

………君はやっぱり優しいよ。恨まれてるのにそんな顔が出来るなんて。

 

今の八幡君の顔は、まるで雪乃ちゃん達を哀れんでるような顔をしていた。

 

 

陽乃「そんな事は無いよ。雪乃ちゃん達はああなって当然の事をしたんだよ。確かに八幡君も褒められたような行動はしてないけど、裏を返せば仕方なかったからだよ。それしか方法が無かったからそれを取るしかなかったんだよ!それを棚に上げて自分達の都合の良いように事を進めたからツケが回ったんだよ!私は断言する、君は何も悪くない!寧ろ良くやった方だよ。」

 

八幡「………」

 

 

そう、八幡君は何も悪くない。だってこんなに優しい子があんな言葉を言うなんて到底思えない。

 

 

八幡「………ありがとうございます、今度は俺が慰められちゃいましたね。」

 

陽乃「この位何でもないよ。八幡君の心の傷に比べたら全く大した事無いよ。」

 

八幡「でも、雪ノ下をあんな風にしたのは半分俺のせいでもあるんですよ?何とも思わないんですか?」

 

陽乃「思ってないよ。雪乃ちゃんの自業自得でもあるんだから。」

 

 

八幡君を責めるのはお門違いだよ。

 

 

八幡「本当に助かります。肩の荷が降りました。」

 

陽乃「気にしないでよ、私も悪いんだから。もういいよ、八幡君。」

 

八幡「……はい。」

 

陽乃「話を戻すけど、八幡君はどうしたいの?私はここまで来て不戦敗なんて嫌だよ?優勝したいもの。」

 

八幡「勿論、俺も辞退する気なんてさらさら無いですよ。なのでこんなのはどうです?」

 

 

というわけで八幡君の考えた策を聞いていたけど、らしくないというか、かなり強引さが出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも………なんか良いかも。

 

 

陽乃「ねぇ八幡君、それ私にも手伝えないかな?」

 

八幡「すみませんが、陽乃さんが来たら決勝には間に合いませんから無理ですね。でも、準備なら手伝って欲しいです。」

 

陽乃「準備?」

 

八幡「はい。」

 

 

八幡君からの要求には驚いたけど、全く悪い気はしなかった。これで八幡君の重荷が減るならどうでもいいとも思えたから。

 

 

 




なんか陽乃さんの良い感じで終わりましたね。

それと新アンケートをとりましたので、よろしければみてください。
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