1番はYESが多かったのですが、私に任せてくれるというありがたい意見も下さったので、今回は双子と宋と羅の試合は見送らせて頂こうと思いました。
楽しみにして下さっていた方々も多々いるとは思いますが、今回は出さない事にしました。
ご協力ありがとうございました。
今回は選手紹介ですので短いです。出さないのに?って思うかもしれませんが、ご容赦を。
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《鳳凰星武祭》13日目、今日も凄い人がシリウスドームに集まっていた。それもその筈、今日今から行われるのは《鳳凰星武祭》の準決勝というだけではなく、4ペアとも界龍だからである。これには六学園の統合企業財体の代表も集まる程の注目を寄せていた。
梁瀬『さぁ皆様!!長らくお待たせ致しました!!これより《鳳凰星武祭》準決勝の開幕だぁー!!!』
観客席からは瞬時に大歓声が響き渡り、地揺れする程だった。
チャム『凄い大歓声っスね〜!皆さんそんなに楽しみだったんスね〜!勿論自分も楽しみ過ぎて、昨日あまり寝付けなかったから興奮気味っスよ〜!!』
梁瀬『さて、今回の《鳳凰星武祭》はレベルが高いのは見ての通りお分かりになると思いますが、もしかしたら本当の戦いはここからなのかもしれません………なんと言ってもこの先の戦いは同学院同士での争いになるからです!デットヒートならぬオーバーヒートな戦いになる事、間違い無しでしょう!!』
チャム『予選から見てても分かる通りだけど、今回の界龍は本当に桁違いに強くなってるっス!!何せ他学園の冒頭の十二人を軽々と倒してしまう程の実力を持つペアも現れたっスからね!!』
梁瀬『はいっ、まさにその通りっ!!それでは少し選手のご紹介と行きましょう!先ずは準決勝1組から!!双子での出場、界龍が誇る道士の実力を侮るな!!その星仙術に酔いしれろ!!黎沈雲&黎沈華ペア!!』
すると中央のスクリーンには沈雲と沈華が映し出されて、予選から準々決勝までの戦いをダイジェスト形式で映し出していた。恐らくこの後呼ばれる3ペアも同じような紹介をされるのだろう。
チャム『5回戦までは安全内で戦って勝ち進んだ2人!準々決勝のガラードワースペアで苦戦すると思ったっスけど、苦にせずの圧勝だったス!この2人だけでも今年の界龍の強さは異常だというのが充分伝わってくるっス!!』
梁瀬『続いてはこのコンビ!先に現れたのが道士なら、次に現るのは界龍が誇る生粋の拳士コンビ、勝っても負けても相手に敬意を忘れぬ武道魂に刮目せよ!!宋然&羅坤展ペア!!』
チャム『第5試合では星導館学園の序列5位と1位に勝利するという大金星を挙げた今大会大注目のペアっス!あの試合には本当に驚かされたっスね〜!』
梁瀬『続いては準決勝2組!こちらのペアも負けていません!序列では準決勝タッグ内で1番下でも、その実力は冒頭の十二人レベルと折り紙付き!!その意地を見せろ、徐銀梅&呂永成ペア!!』
チャム『このペアはこれまで、これといって目立ったペアとは戦ってないけど、戦い方も安定してるしコンビネーションも良いっスからね。油断は出来ないっスよ!』
梁瀬『そして最後はやはりこのペア!空前絶後、この2人に死角なし!今大会優勝最有力候補のコンビ!!ご紹介しましょう、比企谷八幡&雪ノ下陽乃ペア!!』
チャム『予選2回戦ではアルディ&リムシィ選手を軽々と倒し、準々決勝でも星導館学園の元序列1位が居るペアを相手に圧倒する程!!その後も無傷のまま完璧な試合運びでここまで来たっス!!個々の強さだけでなく連携も完璧っスから、1対1でも1対2でも問題なく対処していたから、息の良さも目立つっスね!!』
中央の画面から映像が消えて準決勝に出場する選手の紹介も終わった。少し一息入れてから喋り出した実況と解説もかなり興奮を抑えられない状態で会話をしていた。
梁瀬『いや〜界龍が準決勝を独占したのは本当に驚きましたね〜、何せ始まって以来初の快挙ですからね〜その辺如何ですかチャムさん!?』
チャム『はい!準決勝に勝ち残ったペアのこれまでの試合を見ると、どのペアが優勝してもおかしくない程のレベルだから、今から行われる試合が本当に楽しみっス!!』
梁瀬『さて!!会場も大分盛り上がってきました!この後には準決勝1組の黎沈雲&黎沈華ペアと宋然&羅坤展ペアの試合です!試合は10分後ですので、しばらくお待ちください!』
沈雲「これは負けられない戦いになりそうだね、そう思わないかい沈華?」
沈華「そうね沈雲、相手が比企谷と師姉だろうと全力で勝負するまでよ。」
2人「星仙術の真髄を見せつける!!」
宋「生粋の拳士、か……どうせなら武人と言って欲しかったが、まぁ良しとしよう。」
羅「ついにここまで来れたんだ。我々の全力を尊師やアイツらに見せつけてやろうじゃないか、宋!」
宋「あぁ、そうだな!」
銀梅「序列では1番下………けど私たちだって負け戦をしに来たわけじゃない!!こんな序列でも、たとえ序列が低くても、ここまで来れるんだっていうのを証明したんだから!!」
永成「そうだね。相手は強大、勝てるかどうか分からない………けど、当たらなければどうにもならない。全力でぶつかっていこうよ!!」
銀梅「えぇ、永成!!」
八幡「今頃きっと、アイツら燃えてるんだろうな。」
陽乃「そういう八幡くんも、身体中から溢れ出るオーラを隠せてないよ?」
八幡「………まぁ、ああいう紹介されると燃えてしまうってもんですよ、男だったら。」
陽乃「ふふふっ、まぁ私もかなり熱くなってるんだけどね。」
シルヴィア「八シルお悩み相談室〜!」
八幡「今度はマシな悩みであってくれ……」
オーフェリア「やっほ〜、お兄さーん!来ちゃった!」
シルヴィア「オーフェリアちゃん!来てくれたんだ!」
オーフェリア「こんにちは!シルヴィアさん!それじゃあ早速相談です!」
オーフェリア「実は私、お兄さん以外の男の人と上手く話が出来ないの……どうしたら上手くいくかな?」
八幡「俺以外の男に?」
シルヴィア「そんなところ見たことないけど?」
オーフェリア「うぅ……苦手なんです……」
八幡「俺みたいには出来ないのか?」
オーフェリア「これはお兄さんにしかしないもん!他の人には絶対しないもん!」
シルヴィア「八幡くん以外とは話さないの?」
オーフェリア「………お兄さんとしかまともにお話したことがないので。」
シルヴィア「それもそれで凄いね。」
オーフェリア「どうかなお兄さん?なんとか出来る?」
八幡「うーん、俺には少し分からんな。そのままでいいんじゃねぇか?無理して変える必要もないと思うぞ?」
シルヴィア「そうだね。致命的に悩んでいるなら私も突っ込むけど、暫くは八幡くんで練習したら?」
オーフェリア「ダメ、お兄さんだと甘えちゃう///」
シルヴィア「あぁ〜。」
八幡「何で分かったような声出すんだよ……」
シルヴィア「だって甘えちゃうもんね〜?」
オーフェリア「ね〜♪」
八幡「……もう治さなくていい。そのままで良いんじゃね?」
オーフェリア「うん♪2人のおかげで吹っ切れちゃった!」
シルヴィア「一件落着……でいいのかな?」
八幡「まぁ……いいんじゃね?」