学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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タイトルの意味は119話『開会式と尊師の鼓舞』の後半を見てくだされば分かります。


約束の時

 

 

八幡side

 

 

………結構長い試合になるとは思っていたが、まさか1時間もやり合うとはな。

 

しかも互いの行動を読みつつ、正確に次の攻撃に繋いでたな。あの4人もここまで強くなってたか……《鳳凰星武祭》が始まってからは様子を見ないようにしてたが、これは予想外だ。

 

 

しかも驚きなのは、奴等互いを最後まで尊重しながら戦っていた。試合開始から終了まで全てだ。

 

試合が終わってそのまま去ると思ってもいたが、まさか包拳礼をするとは思わなかった。仲が少し改善されたのは知っていだが、改善され過ぎだありゃ。

 

 

陽乃「いやぁ〜凄かったね、あの子達の試合。」

 

八幡「えぇ、これは俺達も気を抜けませんね。この大会で1番の猪突猛進ぶりを見せている2人が相手なんですから。」

 

陽乃「何せ1番の精鋭だもんね。準決勝に来た時点で一気に株が上がったんじゃないかな?まさかまさかの序列20位以下が準決勝に残ってるんだから。」

 

八幡「興味は無いですけど、2人の株は確実に上がってるでしょうね。多分テレビとかのオファーとか来るんじゃないですかね。」

 

 

上がってなけりゃ節穴過ぎんだろ………

 

 

陽乃「それで、作戦はどうする?どっちがどっちの相手する?」

 

八幡「ここに来るまで俺ばっかりの戦術ですけど、陽乃さんは何か無いんですか?どっちを相手したいとかそういう要望とかは?」

 

陽乃「私?別に無いよ?でも強いて言うなら、徐ちゃんと戦いたいなぁ。旋棍だから刃物じゃないし。」

 

 

傷付きたくないって遠回しに言ってますよね?まぁ顔とか身体に傷付くのは嫌だろうけどよ。

 

 

陽乃「それでも君に譲るよ、あの徐ちゃんの事だから君と戦いたいだろうしね。」

 

八幡「そうですか?じゃあ俺は銀梅とですね。アイツ等どこまで強くなってますかね?少し楽しみです。」

 

陽乃「そうだね。あれから11日間、昨日の宴?までは本当に会わなかったからね。」

 

八幡「はい、奴等の成長をこの身を持って体験するとしましょうか。」

 

陽乃「うん!」

 

 

八幡sideout

 

永成side

 

 

やっと………やっとこの時が来た。予選からこの舞台までずっと待ちに待ってた、尊師と師姉との試合。

 

 

永成「銀梅、やっぱり緊張してる?」

 

銀梅「緊張しないわけが無いよ。永成もそうなんでしょ?」

 

永成「うん………まぁね。」

 

 

無理も無いよね、本当にここまで来れたんだから。私達も準決勝の舞台まで登れるとは思ってなかったけど、その相手が尊師と師姉というのも驚きだった。けど自分達の力を見せるには丁度いい機会。

 

 

銀梅「永成、私尊師とやりたい。何処まであの人に通じるのか試したい。だって………尊師には「その先は言わなくても大丈夫だよ、分かってるから。」……永成。」

 

永成「君は尊師に心酔してるからね。私もその気持ちは分かるよ。うん、尊師は徐に任せるよ。師姉は私に任せて。徐は尊師に集中して戦うといいよ。それに尊師達も勝負の最中に水を差すなんて真似はきっとしないよ。」

 

 

私も師姉と戦ってみたかったからね。今の自分がどれだけ師姉に通じるのかも、感じたいしね。

 

 

銀梅「ふぅ~……さっ!もうそろそろ時間だから私達も会場の方に行こっか!」

 

永成「ふふっ、いつもの調子が戻ったね。そっちの方が徐らしいよ。」

 

 

永成sideout

 

ーーーーーー

 

 

梁瀬『さぁ皆様っ!!先程はとても熱い試合が行われました!試合時間は1時間以上の激戦激闘でした!!しかぁぁ~し、お次の試合も盛り上がる事間違い無し!それではお届けします、《鳳凰星武祭》準決勝2回戦の始まりだぁ〜!!』

 

 

実況の梁瀬が叫んだ途端に、会場のボルテージは急上昇。

 

 

梁瀬『さぁさぁ!時間も惜しいところですし、早速参りましょう!!2回戦に戦うのは先程と同じ学院同士です!!界龍第七学院、比企谷八幡&雪ノ下陽乃!!そして反対からは同学院の呂永成&徐銀梅!!両ペア揃っての入場です!!』

 

チャム『いや〜この2回戦の戦いも本当に白熱しそうっスねー!!』

 

梁瀬『はいっ!この2ペアがどんな戦いをするのか、非常に楽しみですね〜!!』

 

 

2ペアは無言でステージに降りて、永成と銀梅は八幡と陽乃に向かって包拳礼をした。

 

 

銀梅「尊師、師姉、11日ぶりです。ご無沙汰しております。」

 

永成「我々は全身全霊を持ってお相手させて頂きますので……」

 

 

頭を下げながら発した言葉を途中で区切らせ、八幡達の方へ向き直ると………

 

 

2人「お相手、よろしくお願いします。」

 

 

再び2人に向かって勝負する相手への敬意を込めて挨拶をした。その目には侮り等は一切無く真剣そのものの表情であり、目には煮え滾る程の熱い闘志が露わとなっていた。

 

 

八幡「……あぁ、楽しみにしている。」

 

陽乃「お互いに良い戦いにしようね。」

 

2人「はいっ!!」

 

 

返事をした2人は背中に取り付けてあった鉤爪と、腰に納めてある旋棍を装備してから八幡と陽乃に向かって構えを取った。

 

 

梁瀬『さぁ!両者出揃い準備も整ったようなのでお送り致します!!《鳳凰星武祭》準決勝2組、バトルゥ~、スタートォォ~!!』

 

 

 




時間がないので、今回はおまけなしにしました。申し訳ありません。
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