学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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最近暑くなりましたね〜。
おかげで頭が回りません!
なのでこんなタイトルです!



激闘準決勝

 

ーーーーーー

 

 

八幡の攻撃を受け止めた。それは八幡自身だけでなく観客もだったが、銀梅自身も驚いていた。

 

 

銀梅(やった、尊師の攻撃を受け止められた!嬉しい……でも油断なんて出来ない、片腕だけなのにこんなにも重い………!)

 

 

それは交戦中の陽乃と永成の動きを止める程にも至った。

 

だが、予想以上に一撃が重かったのか、呻き声をあげながら耐えている様子だった。

 

 

八幡「………まさか影切を防ぐなんてな。何故分かったんだ?」

 

銀梅「尊師の方向と刀の持っている手、最後は本当に勘です。」

 

八幡「そんだけ出来りゃ上々だろ、しかも俺の攻撃は勘で防がれたのかよ………何気に傷つくな。」

 

 

鍔迫り合い?から互いに距離を取り、八幡は呆れたように答えた。

 

 

八幡(いやいや参ったな……本当さっきから思ってはいるが、どんな稽古したんだよ。勘とはいえ俺の影切を防ぐ程だ、相当な奴に仕込まれたんだろうな。)

 

 

銀梅「今度は私から参りますっ!迅風よ、空を裂け!急急如律令!!」

 

 

呪符を取り出して呪詛を唱え旋棍に付着させると、旋棍から緑色の風が現れ、突起の方に刃らしき物に具現化した。

 

 

銀梅「風薙(かぜなぎ)っ!!」

 

八幡「っ!うおっ!?」

 

 

そのまま突き出してくるかと思いきや、下段から上段に持ち替えて斬りかかるように振り下ろしてきた。

 

銀梅の技や駆け引きは格段に上がって……いや、跳ね上がっていた。

 

 

銀梅「隼風(じゅんふう)鷲刃(しゅうば)!」

 

 

銀梅は八幡に攻撃をする隙も与えず、連続で技を繰り出していた。

 

思い通り、八幡は攻撃をせずに回避に専念していた。自身の元々の身体能力も高いお陰か、傷は一切負っていなかった。

 

 

八幡(こりゃ、手加減してたらやられるし、こいつにも失礼だな………まぁ、こいつにならいいよな。)

 

 

 

 

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陽乃「ふっ!!」

 

永成「っ!ヤァッ!!」

 

 

陽乃と永成もかなりのハイペースで攻防一体を繰り返していた。だが、一応気にする程でもないが、互いに攻撃を受けており、現在も変わらず互角の勝負だった。

 

 

陽乃「これ以上傷つくのは嫌だな〜。肌の問題もあるけど、乙女の柔肌をこんな場所で晒したくないからねー。」

 

永成「そんな理由で攻撃を止めるわけにもいかないんですが………」

 

陽乃「じゃあその鉤爪外してよー!それのせいで私だけ服にいらない傷跡ついてるんだからね!?」

 

永成「そう言われましても……この武器は私の得意武装ですし、外すわけにはいきませんよ。わざわざ勝率を下げる事はしません。」

 

陽乃「はぁ……だよね〜。」

 

 

陽乃(余裕なんて全くないのに、私なんでこんな余裕そうにお喋りしてるんだろ?けどこうでもしないと相手に悟られちゃうかもしれないしね〜。お喋りだけでもこうしておかないとね。)

 

永成(師姉はまだあんな感じか……でもこれ以上の攻めは難しい。師姉が何を隠してるか分からないからね、注意に越したことはないけど……)

 

 

お互い目を離さないままでいる。

 

そして、動いたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽乃(まぁ、仕方ないよね……)

 

 

陽乃「金剛たる鉄身もって災悪を防がん。急急如律令」

 

 

陽乃は呪符を収納してあるポーチから4札の呪符を取り出して自身の手足に取り付け唱え終わると、貼った部分が鉛色に変化して鉄のような輝きを放っていた。

 

 

陽乃「さってと〜!続きいこっか!」

 

永成「いざ、勝負!」

 

 

ギィンッ!!

 

 

永成「っ!」

 

陽乃「なんとなく予想はついてたでしょ?少しは戦いやすくなったかな〜って思ったけど、なんかパワー思考のやる事だよね?これって。」

 

永成「否定はしません。ですが次は私が少し戦いづらくなりました。」

 

陽乃「………はっきり言うね?」

 

永成「嘘をついても仕方ないので。」

 

陽乃「正直な子は嫌いじゃないよ。」

 

 

そして再び拳と爪を交えるが、1つ違う点といえばそこから火種が飛び散っていた事であった。

 

 

 

 

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キィンッ!!

 

 

八幡「…………」

 

銀梅「ふぅーっ。」

 

 

銀梅の旋棍による連続攻撃もようやく終わり、八幡は少し息が上がっていると思っていたが、全く上がっていなかった。これも修行の成果なのだろう。

 

 

八幡「………正直驚いた。ここまで強くなってるなんて思わなかった。きっと界龍の奴等、皆腰抜かしてるんじゃないか?」

 

銀梅「どうでしょうか?ですがまだ尊師に1度も攻撃が届いていません。未熟な証拠です。」

 

八幡「自分にはとことん厳しいな、お前は。だが、その厳しさのおかげで今のお前の強さがあるのも確かだな。」

 

銀梅「………」

 

八幡「その強さに俺も敬意を示さないと失礼だな。」

 

 

すると八幡の周りからは星辰力とは違う、例えようのないオーラが漂っていた。緑色のような、例えようのない靄のようなものが八幡を中心に溢れ出ていた。

 

 

銀梅(っ!アレは……一体何?)

 

 

銀梅も今の八幡からは何らかの違和感を感じた様子だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「憑霊(ひょうれい)

 

 

 

 

 

 




おまけは多過ぎても良くない感じしますから、今回はなしにしますね。

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