おかげで頭が回りません!
なのでこんなタイトルです!
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八幡の攻撃を受け止めた。それは八幡自身だけでなく観客もだったが、銀梅自身も驚いていた。
銀梅(やった、尊師の攻撃を受け止められた!嬉しい……でも油断なんて出来ない、片腕だけなのにこんなにも重い………!)
それは交戦中の陽乃と永成の動きを止める程にも至った。
だが、予想以上に一撃が重かったのか、呻き声をあげながら耐えている様子だった。
八幡「………まさか影切を防ぐなんてな。何故分かったんだ?」
銀梅「尊師の方向と刀の持っている手、最後は本当に勘です。」
八幡「そんだけ出来りゃ上々だろ、しかも俺の攻撃は勘で防がれたのかよ………何気に傷つくな。」
鍔迫り合い?から互いに距離を取り、八幡は呆れたように答えた。
八幡(いやいや参ったな……本当さっきから思ってはいるが、どんな稽古したんだよ。勘とはいえ俺の影切を防ぐ程だ、相当な奴に仕込まれたんだろうな。)
銀梅「今度は私から参りますっ!迅風よ、空を裂け!急急如律令!!」
呪符を取り出して呪詛を唱え旋棍に付着させると、旋棍から緑色の風が現れ、突起の方に刃らしき物に具現化した。
銀梅「
八幡「っ!うおっ!?」
そのまま突き出してくるかと思いきや、下段から上段に持ち替えて斬りかかるように振り下ろしてきた。
銀梅の技や駆け引きは格段に上がって……いや、跳ね上がっていた。
銀梅「
銀梅は八幡に攻撃をする隙も与えず、連続で技を繰り出していた。
思い通り、八幡は攻撃をせずに回避に専念していた。自身の元々の身体能力も高いお陰か、傷は一切負っていなかった。
八幡(こりゃ、手加減してたらやられるし、こいつにも失礼だな………まぁ、こいつにならいいよな。)
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陽乃「ふっ!!」
永成「っ!ヤァッ!!」
陽乃と永成もかなりのハイペースで攻防一体を繰り返していた。だが、一応気にする程でもないが、互いに攻撃を受けており、現在も変わらず互角の勝負だった。
陽乃「これ以上傷つくのは嫌だな〜。肌の問題もあるけど、乙女の柔肌をこんな場所で晒したくないからねー。」
永成「そんな理由で攻撃を止めるわけにもいかないんですが………」
陽乃「じゃあその鉤爪外してよー!それのせいで私だけ服にいらない傷跡ついてるんだからね!?」
永成「そう言われましても……この武器は私の得意武装ですし、外すわけにはいきませんよ。わざわざ勝率を下げる事はしません。」
陽乃「はぁ……だよね〜。」
陽乃(余裕なんて全くないのに、私なんでこんな余裕そうにお喋りしてるんだろ?けどこうでもしないと相手に悟られちゃうかもしれないしね〜。お喋りだけでもこうしておかないとね。)
永成(師姉はまだあんな感じか……でもこれ以上の攻めは難しい。師姉が何を隠してるか分からないからね、注意に越したことはないけど……)
お互い目を離さないままでいる。
そして、動いたのは……
陽乃(まぁ、仕方ないよね……)
陽乃「金剛たる鉄身もって災悪を防がん。急急如律令」
陽乃は呪符を収納してあるポーチから4札の呪符を取り出して自身の手足に取り付け唱え終わると、貼った部分が鉛色に変化して鉄のような輝きを放っていた。
陽乃「さってと〜!続きいこっか!」
永成「いざ、勝負!」
ギィンッ!!
永成「っ!」
陽乃「なんとなく予想はついてたでしょ?少しは戦いやすくなったかな〜って思ったけど、なんかパワー思考のやる事だよね?これって。」
永成「否定はしません。ですが次は私が少し戦いづらくなりました。」
陽乃「………はっきり言うね?」
永成「嘘をついても仕方ないので。」
陽乃「正直な子は嫌いじゃないよ。」
そして再び拳と爪を交えるが、1つ違う点といえばそこから火種が飛び散っていた事であった。
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キィンッ!!
八幡「…………」
銀梅「ふぅーっ。」
銀梅の旋棍による連続攻撃もようやく終わり、八幡は少し息が上がっていると思っていたが、全く上がっていなかった。これも修行の成果なのだろう。
八幡「………正直驚いた。ここまで強くなってるなんて思わなかった。きっと界龍の奴等、皆腰抜かしてるんじゃないか?」
銀梅「どうでしょうか?ですがまだ尊師に1度も攻撃が届いていません。未熟な証拠です。」
八幡「自分にはとことん厳しいな、お前は。だが、その厳しさのおかげで今のお前の強さがあるのも確かだな。」
銀梅「………」
八幡「その強さに俺も敬意を示さないと失礼だな。」
すると八幡の周りからは星辰力とは違う、例えようのないオーラが漂っていた。緑色のような、例えようのない靄のようなものが八幡を中心に溢れ出ていた。
銀梅(っ!アレは……一体何?)
銀梅も今の八幡からは何らかの違和感を感じた様子だった。
八幡「
おまけは多過ぎても良くない感じしますから、今回はなしにしますね。