イチャラブだーい!!!
八幡side
陽乃さん達と別れた後、俺はまっすぐシルヴィの家に向かっている最中だ。因みに言うなら、この鳳凰星武祭の期間はずっとシルヴィの家で一緒に過ごしている。
もう完全に第2の家って感じだな。俺にとっての第1の家は界龍の寮だがな。
親父や母ちゃんとこの家は、別にどうとも思ってない。この界龍と同じで放任主義だからな。混沌とはしてないが。
とまぁ、関係ない話はここまでにしよう。
現在進行形でシルヴィの家に向かってるわけだが、やっぱり良いものだな。シルヴィが家で待ってくれてると思うと、なんか早く帰りたいって思えてくる。
いや、いない可能性も否定出来ないが、俺にとってシルヴィはもう必要不可欠な存在だ。もし連絡もなく居なくなったら自殺するかもしれんな。
それくらい俺はシルヴィを想ってる。
っと、そんな事をボヤボヤ考えてる内に家に着いたな……シルヴィ、居るかな?
八幡「ただいま〜。」
いつもの挨拶を玄関で言う。これは此処に帰った時必ず言う言葉だ。散々シルヴィに叩きつけられたからな。
そして、聞こえてくる足音。最初は小さくも段々大きな音へと変わり、走ってきてから俺に飛び込んでくる。
そして俺はそれを受け止める。
シルヴィア「お帰り、八幡くん!」
八幡「あぁ、ただいま。」
ーーー居間ーーー
シルヴィア「疲れたでしょ?お茶飲む?」
八幡「あぁ、頼んでいいか?」
シルヴィア「勿論だよ♪」
こんな何気ない会話でも充実感を感じる。彼女と会ってからはそれが当たり前になっていて、今ではそれに加えて愛おしいと思えてくる。
シルヴィア「はい、どうぞ。」
八幡「あぁ、サンキュー。んぐっ、んぐっ……ふぅー、仕事終わりってこんな感じ何だろうか?妙な達成感があるな。」
シルヴィア「あはは!それ分かるよ!清々しい感じするよね!」
八幡「あぁ、まさにそんな感じだ。やっぱ今日の準決勝が理由かもな。」
八幡は右腕の肘から前の方を見た。そう、銀梅に傷をつけられた場所だった。
シルヴィア「強かったよね、あの2人。見ていた私でも分かるよ。」
八幡「お前も戦ってみろ。とても序列26と33位には思えねぇからよ。」
シルヴィア「うん!機会があったら、また八幡くんの寮でお泊まり経由で行くから!」
八幡「そしたら、またご馳走作らないとな。出入り禁止にしてな。」
シルヴィア「うふふふっ、星露が聞いたら絶叫するだろうね!」
確かにそうだろうな。絶対足にしがみついてくるだろうな、セシリーも一緒に。
シルヴィア「そういえば、凄かったよ八幡くん。あんな事も出来たんだね。確か名前は……憑霊って名前だったっけ?」
八幡「あぁ。俺の中にいる八咫烏を自分の身体に憑けたんだ。姿が変わったのも俺と八咫烏の特性を合わせたからだろうな。」
今のところ出来るのは八咫烏だけだからな。一番最初に出会った霊だからな。
シルヴィア「あの時の八幡くん……凄くカッコ良かったよ///私、写真撮って印刷しちゃったから///」
八幡「………何やってんだよ///」
シルヴィア「だ、だって、
八幡「……あーもういい、好きにしろ。それより、シルヴィはもう飯食ったのか?」
シルヴィア「私が八幡くんを放って1人で食べると思う?」
八幡「いや、全く。」
シルヴィア「ふふっ、じゃあご飯にしよっか♪もう作ってあるからね!」
相変わらずの嫁さんスキルですなぁ〜。
八幡sideout
シルヴィアside
ーーー食卓ーーー
シルヴィア「はい、あーん♡」
八幡「あむっ、……うん、美味い。」
シルヴィア「えへへ〜、ありがと!」
やった♪八幡くんに美味しいって言ってもらえちゃった!最近、私も仕事の合間に料理を勉強して少しでも美味しい料理を八幡くんに食べさせてあげられたらって思ってたから嬉しいな〜。
シルヴィア「♪〜やっぱり嬉しいっ!」
八幡「俺も美味いって言われた時はそんな感じだったな。」
シルヴィア「でもでも、好きな人から言われるのとじゃ全く違うよ。」
八幡「それもそうだな。」
そう言ったら、八幡くんは私の頭を撫でてくれた。優しく愛おしむように。
シルヴィア「んん〜〜♪やっぱり八幡くんは頭撫でるの上手だね。」
八幡「今ではシルヴィかオーフェリアくらいにしかやらないけどな。」
オーフェリアさんかぁ……あの人ってなんか保護欲がそそられるんだよねー。
何でかな?
八幡「まぁ、冷めちまったら勿体無いから、早く食べてのんびりするか。」
シルヴィア「うん、そうしよっか。」
ーーー居間ーーー
シルヴィア「やっぱり何処も鳳凰星武祭の事だけだね。」
八幡「まぁ当たり前じゃないか?もう決勝だからな。」
シルヴィア「よく言うねぇ〜?そのファイナリストがこんなところでゴロゴロしてるんだからね〜。」
テレビを見ようにも、今は鳳凰星武祭で賑わっているから、何処のチャンネルも似たようなものだった。
シルヴィア「どうする?」
八幡「シルヴィのライブでも見るか。」
シルヴィア「それなら八幡くんと一緒にやったライブが見たい!」
八幡「……俺、あんま良い思い出じゃないんだけど?」
あっ……そうだった。
シルヴィア「ゴ、ゴメンね!?そんなつもりじゃ……」
八幡「分かってる。純粋に見たかったんだろ?なら見ようぜ。」
そして八幡くんは優しく微笑む。私は彼のこういうところを好きになったんだよね。
ーーー1時間後ーーー
シルヴィア「…………」
八幡「…………」
あぁ……やっぱり八幡くんの『wishing』は良いなぁ。何度でも聴きたくなるよ〜。
八幡「やっぱ流石って感じだな、シルヴィの歌声は。」
シルヴィア「そ、そうかな?」
八幡「そういや、今はどうなんだ?デュエットの依頼とかは来てるのか?」
シルヴィア「凄い来てるよ。一緒にやってくれって。でもその殆どがあの時のライブで断った人たちなんだよね。だからペトラさんも即断で断ってる。」
八幡「まぁそうだろうな。シルヴィたちからしてみれば都合良すぎるからな。」
因みに私も、もう八幡くん以外と歌う気はないから、そこのところ宜しくね!
シルヴィア「逆にファンからは、また八幡くんとやってほしいって来てるんだ。ね〜ぇ〜八幡くん、もう一度やってみない?」
八幡「そうだなぁ………俺としても不本意ってわけでもないから、六花内か日本だったらいいぞ。」
シルヴィア「ホント!?」
八幡「あぁ。外国もいいが、あんまり遠くには行きたくない方なんだ。それに言語も伝わらないところってのはあんまりな。」
シルヴィア「それじゃあ六花と日本だったらOKってペトラさんに伝えてもいい!?」
八幡「構わないが、明日にしておけ。今は俺がシルヴィを貸切にしてんだ。」
シルヴィア「っ!///も、もう///」
むぅ〜……本当に八幡くんは!
ギュッ!
シルヴィア「ふぇっ!?/////は、八幡くん!?どうしたの!?/////」
八幡「ん?風呂が沸くまでこうしてようと思ってな。落ち着くし心地いい。ダメか?」
シルヴィア「………ううん、勿論OKだよ。私も抱き締めていい?」
八幡「あぁ、そうしてくれ。」
シルヴィア「うん♪」
そして2人はお風呂が沸くまでずっと抱きしめ合いながらお互いの温もりをずっと感じ合っていた。
如何でしたか?最近シルヴィアが出て来てなかった気がしたので。
次はパート②です!
まだ続きますよ〜!!