学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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これといったタイトルが思いつませんでした!


では、どうぞ!



◎動き出す者たち

 

 

八幡side

 

 

現在11時、ちょうどいい時間だな。

もう行くか。

 

 

だが、その前に………

 

 

シルヴィア「んん〜♪」

 

 

俺の腕にしがみついている彼女を何とかしないとな。これじゃあ出たくても出れん。

 

 

八幡「シルヴィ、俺はもう行くから腕を離してくれないか?」

 

シルヴィア「ん?……あぁっ、もうこんな時間……ゴメンね。」

 

八幡「いや、大丈夫だ。それよりも腕を「じゃあ行こっか!」………え?」

 

シルヴィア「だから、会場に行こうよ!私も八幡くんの決勝は生で見たいから!」

 

八幡「……一緒に行くのか?」

 

シルヴィア「この話の流れでそれ以外にあると思うの?八幡くんは?因みに変装はしないで行くからね。この格好で行くから♪」

 

 

まぁ確かにそれしかないと思うが、変装なしは流石にマズイだろ。マスコミ連中がかなりうるさくなるぞ?

 

 

シルヴィア「八幡くんの思ってる事は大体理解出来るけど、もうそろそろいいんじゃないかなって思うんだ。私たちの関係をハッキリさせるのも。」

 

 

………本気の目だな。こうなったら正当な理由でもない限りは聞かないからな。けど俺も元々止める気は無いがな。

 

 

八幡「……分かった。俺も覚悟を決めた。このまま行くか。」

 

シルヴィア「うん♪ありがとうね、八幡くん!我が儘を聞いてくれて。」

 

八幡「バカだな、そんな事気にするな。支え合ってこその俺たちだろ?」

 

シルヴィア「……う、うん、そうだね///」

 

 

ーーーーーー

 

 

シルヴィア「お待たせ〜!」

 

八幡「おう、じゃあ行くか。」

 

 

そして俺たちは玄関のドアを開け、外へと出た。広がる青空に新鮮な空気が出迎え、左にはシルヴィが腕を抱きながら手を握ってくれている。

 

 

当然の事だが、少し歩けば人に出会って驚かれる。鳳凰星武祭のファイナリストと世界の歌姫が並んで………というよりも恋人のように(実際恋人だが)歩いているからだ。

 

この目線やヒソヒソ話は会場に着くまで永遠と続くだろう。

 

 

八幡sideout

 

雪乃side

 

 

ーーー30分前 とあるカフェテリアーーー

 

 

由比ヶ浜「ゆきのん、準備はどう?」

 

雪乃「完璧よ。これで彼に復讐出来るわ。待ち遠しいわね。」

 

小町「いよいよですね〜!」

 

由比ヶ浜「マジサイテーだよね!ページワンに乗っただけでもあり得ないのに、星武祭でもあんなズルするなんてね!ヒッキーがあんな強いわけ無いじゃん!」

 

 

全くその通りね。彼にあんな事が出来るはずないわ。取り柄がシスコンくらいしかない彼にあんな芸当……思い出しただけでも腹立たしいわね。

 

 

小町「それはそうと、小町はあの室内で捕まった状態で写真を撮られればいいんですよね?」

 

雪乃「えぇ。手に入れた番号で由比ヶ浜さんが比企谷くんに通信して写真と嘘の情報を伝える。彼はすぐに乗るはずよ。その後、写真は削除するから安心して頂戴。」

 

小町「はい!それにしても、雪乃さんのお姉さん、確か陽乃さんでしたっけ?ゴミィちゃんに騙されて可哀想ですね。」

 

由比ヶ浜「そうだね〜。陽乃さんそういうところ鋭そうなのにね。」

 

 

姉さんにしてはあり得ないミスをしたようね。でも、その洗脳を解くのも私の役目よ。比企谷くんの自由にはさせないわ!

 

 

雪乃「そろそろ行きましょう。時間は有意義に使った方がいいわ。」

 

由比ヶ浜「うん、分かった!」

 

小町「オッケーですっ!」

 

 

ーーー商業エリア 新開発エリア付近ーーー

 

 

小町「なんかワクワクしてきましたね!」

 

由比ヶ浜「そうだね!やっとヒッキーに仕返し出来ると思うと、凄い楽しみになってくるよ!」

 

雪乃「そうね。その為にも早く準備に取り掛かりましょう。」

 

2人「おぉー!!」

 

 

待ってなさい比企谷くん?もうすぐ会えるわ。そしてすぐに別れの挨拶をしてあげるわ。覚悟しておくのね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……………比企谷くん?それに今の3人は確か……」

 

 

 

 

 

 

 





八幡「八シルお悩み相談室だ。」

シルヴィア「いよいよ決勝が始まる時だっていうのに呑気にお悩み相談室やってていいのかなぁ?」

八幡「気にしたら負けだ。それにメタいぞ?それよりも今回の相談者は?」

虎峰「趙虎峰です!お、お久しぶりです!シルヴィアさん!!」

シルヴィア「虎峰くん、久しぶり!ライブの時はありがとう。」

虎峰「い、いえそんな滅相も無い!!そ、それよりも相談です!我が学院の生徒会長が最近とても自由奔放になってきたのですが、どうしたらいいでしょうか?」

シルヴィア「うーん、星露は元々あんな感じだからなぁ。私は少し分からないかなぁ。八幡くんはどう?」

八幡「食いモンで釣る。青椒肉絲作っとくからそれを餌にしろ。」

虎峰「師父はペットではないのですが……」

八幡「そうでもしねぇと今以上にフリーダムなダメダメチビっ子になっちまうぞ?」

虎峰「……気は乗りませんが、それでやってみます。八幡、青椒肉絲の準備をお願いします。」

シルヴィア「一件落着だね♪」

八幡「あのチビは全く………」


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