学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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今回は界龍の様子を書いてみました。
中々出番がなかった方たちもここで出しましたので、お楽しみ下さい。
(本音は全くネタが思いつかなかったというのもあったりする。)

タイトルもわざとじゃないですからね?




界龍 全員集合!

 

 

ーーーーーー

 

 

ーーー界龍第七学院・八天門場ーーー

 

 

此処は界龍の中にある八幡の所有する八天門場という名の鍛錬場である。普段は鍛錬の場として使われているが、大型端末(テレビの巨大版みたいな)もあるため、試合も見る事が出来る。

 

今この鍛錬場には全生徒と言ってもいいくらいの大人数が集まっていた。壁の方には客席がズラーッと並んでいるため、全生徒が余裕で入れるのだ。

 

 

柚珠奈「いや〜凄い人だね!やっぱり尊師や師姉たちの試合は見逃せないってことだよね!大画面で見なきゃだよね!」

 

沙希「確かにね。入学してから4ヶ月経ったけど、こんなにいるなんて思わなかったよ。最大規模を誇っているだけあるね。」

 

柚珠奈「あれ?京華ちゃんは?」

 

沙希「京華なら信頼できる人に預けて来た。京華もその人のところが良いって。」

 

柚珠奈「ずいぶん好かれてるねその人、お姉ちゃんとしては複雑じゃない?」

 

沙希「………ちょっとだけ。」

 

柚珠奈「あはははっ!川崎さんも側にいたら?大丈夫だと思うけど?」

 

沙希「あんたを放ったらかして行かないよ。これでも私は約束は守る方だから。」

 

柚珠奈「友達想いの良い友人が出来て私は幸せ者ですよ〜、ヨヨヨ。」

 

沙希「まぁ、此処に来てからの初めての友達だからね///」

 

 

銀梅「永成、良かったの?別にVIP席に行ってもよかったのよ?」

 

永成「いいんだよ、私がこうしたいんだから。それに、あそこに行ったとしても、あんまり仲の良い人はいないからね。君といた方が100倍マシだよ。」

 

銀梅「結構ズバッと言うのね。」

 

永成「隠し事はあまり好きじゃないからね。まぁ今回は尊師方の試合を楽しもうよ。」

 

銀梅「ふふっ、そうね。」

 

 

八天門場は人で溢れており、席もちょうどという感じで満席だった。

 

 

虎峰「やっぱり凄い人ですね。八幡たちの試合を観戦するのにこれだけの人が集まるなんて……」

 

セシリー「当たり前なんじゃなーい?皆憧れの尊師と陽姐が出るんだからさー。こうならない方がおかしいと思うよー?」

 

冬香「ふふふっ、八幡さんは大人気ですね。これだけの人に注目されるなんて。」

 

 

客席にはVIP席も存在していて、現に冒頭の十二人が席に座っていた。

 

VIP席は序列1位〜12位、13位〜30位に分かれている。勿論この区切りは冒頭の十二人を優先しての事だ。

 

まだ始まってもいないが、八幡たちの戦ってきた試合を再度見ている生徒も多くいたため、ボルテージは既にマックスに近い状態だった。

 

 

セシリー「でもさー、本当によかったのかなー?」

 

虎峰「何がです?」

 

セシリー「師父の事だよー。だって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星露「京華は良い子じゃのぉ〜。妾の上で大人しく座っておられるのは京華が初めてじゃぞ?」

 

京華「ほんと〜?ルーお姉ちゃん?」

 

星露「うむ!妾が言うんじゃ、間違いない事を保証するえ。」

 

セシリー「冒頭の十二人じゃないあの子を連れてきても良かったのかなーって。サキサキちゃん心配してるんじゃないのー?」

 

冬香「私も先程聞いたのですが、心配には及ばなかったようですよ?京華さん自ら行きたいと言ったようで、川崎さんも納得していたようですし。」

 

虎峰「その川崎さんは来ていないのですか?来ていてもいいと思うのですが……」

 

冬香「ご学友の椎橋さんと一緒に見るそうですよ。」

 

 

沙希も京華も星露を信用しているからか、全く口論せずに済んでしまった。京華に星武祭が理解出来るか分からないが、星露の方も居心地が良いのだろう。

 

 

暁彗「……………失礼する。」

 

虎峰「大師兄っ!」

 

セシリー「大師兄も来たんですねー。やっぱり八幡たちの試合が気になりますー?」

 

暁彗「……………そうでないと言えば嘘になる。」

 

京華「あー!ウーちゃんこんにちは〜!」

 

暁彗「……………こんにちは、京華よ。菓子を持ってきた、好きに食べるといい。」

 

京華「わーありがと〜ウーちゃん!」

 

虎峰「て、手慣れてますね。」

 

冬香「……私も初めて知りました。暁彗がここまで面倒見がいいなんて……」

 

 

ここにいる誰もが意外に思った事だろう。彼はあまり話をしないため、子供が苦手だと思い込んでいたのだろう。

 

 

星露「しかし、彼奴らはやはり来なかったのう。下にも見当たらんわい。」

 

セシリー「当然じゃないですかー?接戦でしたけど負けちゃったんですからねー。」

 

虎峰「部屋で見ているのでは?ここに来るのは強制ではありませんから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沈雲「確かに負けたのは悔しい……それは認めますよ。ですが……」

 

沈華「いつまでも落ち込んではいられませんから。それに……」

 

2人「近いうちに今度は僕たち(私たち)が勝ちますから!」

 

 

そこにいたのは準決勝で宋と羅に敗れた黎兄妹がいた。

 

 

星露「おぉ、双子共か。昨日の試合は見事じゃったぞ。これは昨日も言っとったな。」

 

沈雲「はい、寛大なるお言葉ありがとうございます。ですが、僕たちもまだ未熟だと師兄たちに学ばされました。」

 

沈華「私たちも次こそは師兄方に勝てるよう、より一層の鍛錬をつむつもりです。」

 

星露「ほっほっほっほ。これも八幡の影響じゃのう。」

 

暁彗「……………実力を認め合い、高い意識を持つ……今までの界龍にはなかったものだ。特に流派に分かれた者たちは。」

 

冬香「お互いに良きライバルになるでしょうね、沈雲さんと沈華さん、宋さんに羅さんの4方は。」

 

セシリー「いやー大分良くなったよねー。ゴタゴタだった派閥争いもなくなったし、今の界龍は居心地良いよねー。」

 

虎峰「そうですね。これも全て八幡のおかげでしょうね。」

 

 

VIP席にいる冒頭の十二人の殆どが八幡の力量を改めて実感した瞬間だった。

 

 

 

 

 





少し中途半端な終わり方ですが、
次の事を考える時間も欲しいので、勘弁して下さい。


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