学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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いや〜8月入りましたね〜。これは前回の話で入れるべきでしたよね。

さて、いよいよ始まります!

アンチ共の制裁!では、どうぞ!!




作戦失敗&不発

 

 

八幡side

 

 

さて、本当は無視したいところだが、強力な協力者もいる事だし、さっさと終わらせるか。さて、どいつが出て来るのやら……

 

 

八幡はそのままcallボタンを押して通信を開始した。相手は由比ヶ浜だった。

 

 

由比ヶ浜『ヒッキー!!良かった、繋がったよ!!』

 

 

八幡(知らないふりを装ってと……)

 

 

八幡「あ?由比ヶ浜?お前なんで俺の番号知ってやがる?」

 

由比ヶ浜『そんな事いいから!ヒッキー大変だよ!!小町ちゃんが攫われちゃったの!!待ち合わせしてたんだけど、何分経っても来なくて……連絡入れても出ないし、メールが来たと思ったら、これが送られてきて……』

 

 

由比ヶ浜の顔の横に画像が追加された。見事に腕を鎖で吊るされていた。

 

 

八幡「……そいつらは何処だ?」

 

由比ヶ浜『新開発エリアの南東側にある『レイモンド』っていう廃ホテルに監禁してるって言ってた。ヒッキーお願い、小町ちゃんを助けて!!』

 

八幡「他に情報はないのか?」

 

由比ヶ浜『画像はこれだけ……他は何も無かったの……兎に角早く来てよ!!』

 

八幡「学園や警備隊には知らせたのか?俺は決勝がある。私情を挟んで決勝を放棄するなんて出来ん。」

 

由比ヶ浜『警備隊には知らせるなってもう言われてるよ!学園の方もクロろんに伝えてる。それに………実は、【比企谷八幡を連れて来い。さもなくばこの女を殺す。】って送られてきたの。私もう怖くて……』

 

 

……もういいだろう。これ以上は時間の無駄だしな。

 

 

八幡「分かった……すぐに向かう!お前らは危険だ、学園にいろ、絶対だぞ!」

 

由比ヶ浜『え!?で、でも……』

 

八幡「いいから学園にいろ!いくら星脈世代でもお前らじゃあ足手纏いだ!いいか、絶対に学園から離れるな!絶対だぞ!」

 

由比ヶ浜『わ、分かった……』

 

八幡「よし、じゃあすぐに行く。決勝は『pipipi…pipipi…』誰だこんな時に!?」

 

 

マジで誰だ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FROM:オーフェリア・ランドルーフェン

 

 

は?オーフェリア?

 

 

八幡「ちょっといいか?通信が入った。」

 

由比ヶ浜『早くしてよ!ヒッキー!』

 

 

そしてオーフェリアの通信の方のcallボタンを押して通信を開始した。

 

 

オーフェリア『………こんにちは八幡。』

 

八幡「こんにちはじゃねぇよ。こっちは今忙しいんだ。お前に構ってる余裕は『………比企谷小町の監禁について……違うかしら?』………なんで知ってる?」

 

 

まさか……こいつも加担してるのか?

 

 

オーフェリア『………警戒しなくてもいいわ八幡。私は貴方の味方よ。そして、私がこの事を知ってる理由はすぐに分かるわ。だって………私は今、その『レイモンド』にいるんだもの。』

 

由比ヶ浜『っ!!?』

 

 

由比ヶ浜は明らかに焦っていた。そう、何故かは知らないが、あの【孤毒の魔女】がすぐ近くにいるからだろう。

 

 

オーフェリア『………私は彼女たちの会話を聞いていたわ。貴方を嵌めようとしていたわ。それも妹をエサにして。』

 

由比ヶ浜『な、何を言ってんの!?そんな事するわけないじゃん!』

 

オーフェリア『………じゃあ私が聞いた『仕返しが出来る、凄い楽しみになってきた。』というのは聞き間違いかしら?』

 

 

由比ヶ浜はやはり落ち着きを欠いていた。思わぬところで超強力な手札が来たな。

 

 

由比ヶ浜『そんなこと言ってないし!ヒッキー!絶対こいつが犯人だよ!!ヒッキーも早く向かってよ!!じゃあ!!』

 

 

そう言って由比ヶ浜は通信を切った。

 

 

オーフェリア『………信じて八幡。私は貴方に嘘はつかないわ。』

 

八幡「わーってるよ。それに全部知ってた。奴らが俺を誘き寄せてる事なんてとっくに知ってた。」

 

オーフェリア『………そうだったの。なら私は不要かしら?』

 

八幡「いや、ちょうどいい。俺の代わりに奴らを懲らしめてくれないか?ちゃんと礼もする。頼めるか?」

 

オーフェリア『………条件があるわ。』

 

八幡「条件?何だ?」

 

オーフェリア『………暇な日でいいから私と1日付き合って。【戦律の魔女】にしてた事を私にもやって欲しいわ。』

 

八幡「頭ナデナデの事か?」

 

オーフェリア『………///』(コクッ)

 

八幡「それくらいならお安い御用だ。それと、奴らと会って話をする時にはこのアドレスを隠しながら開いていてくれ。」

 

オーフェリア「………分かったわ。』

 

 

準備した意味がなくなっちまったが、これもオーフェリアのおかげだな。

 

 

八幡「じゃあ頼むな。」

 

オーフェリア『えぇ、任せて。八幡も決勝頑張って。』

 

 

そして通信は切れた。

 

 

八幡「あぁ〜、オーフェリアのおかげで楽出来たぁ〜!」

 

陽乃「八幡くん?………【孤毒の魔女】と知り合いだったの?」

 

八幡「ん?えぇまぁ……去年の11月辺りから。偶に会ってますしね。最近だと……4月に会ったきりですかね。」

 

陽乃「凄いね?八幡くんって界龍を含めて3学園の序列1位と知り合いなんだ?」

 

八幡「いえ、ガラードワースのフェアクロフさんと星導館の天霧にも会ってますよ。アルルカントだけ会ってませんね。別にどうでもいいですけど。」

 

陽乃「す、凄いね。」

 

 

何が凄いんだ?偶々あって偶然知り合い?になっただけだってのに。

 

 

八幡sideout

 

オーフェリアside

 

 

………彼女たちは地下に行ったのはもう知ってることだし、早く済ませましょう。

 

 

その前にこの番号は誰なのかしら?今から出しておいても損はないわよね?

 

 

オーフェリアは番号に連絡を掛けると、そこからは和服を着て髪を後ろに結んでいる女性が映っていた。

 

雪ノ下姉妹の母親だった。

 

 

雪ノ下母『あら?比企谷さんではないのですか?それに貴方は……』

 

オーフェリア「………私は八幡の代役よ。それに、彼には返しきれない程の恩があるから。これじゃ不服かしら?」

 

雪ノ下母『……敢えて何も聞きませんが、貴方が協力してくださるのですね?よろしくお願いします。』

 

オーフェリア「………えぇ。」

 

 

こんな事早く終わらせて八幡の試合を見たいわ。早く終わらせれば試合には間に合うかもしれないし。

 

 

 

 

 

 

 

 





オーフェリアに良いところ持ってかれちゃいました!

それにアンチの方もそうですが、八幡がやる筈だった作戦もオーフェリアがやる事に!

次回もオーフェリアが活躍です!

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